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子竜の進む異世界成り上がり  作者: 夜桜
第一章 強さを求め
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エピローグ〜新たな出発〜

今回は説明だけでかなり短いです

俺が修行を開始してから約2年が経った。その結果当初、父さんを喰らった際に大幅に上がった身体能力は全く使いこなせなかったが、今の俺はその全て使いこなせるようになった。そしてその後他に喰らった魔物達から獲得したスキルや更に上がった身体能力も問題無く自分の力に変える事に成功した。


予想通りと言うか、リヴァイアサンが俺の前に現れる事はあれ以来無かったが、偶に狩りから帰って来るとアドバイスが地面に書いてあったりする事もあったので、こちらの事はかなりの精度で把握しているようだった。それならもう一層の事姿を現して普通に教えてくれてもいいんじゃないかと思うが、まぁそれがリヴァイアサンなりの約束の守り方なのだろう。


他にも変化を上げればキリが無いが、何より変わったのは俺がもう一段階進化した事だ。今までの暗黒竜(ネオ・ダークネスドラゴン)から混沌竜(カオスドラゴン)と言う種族になった。


ドラゴン族には系統と言うものが存在しており、漆黒竜(ダークネスドラゴン)として生を受けた俺の場合、黒竜系統と言う系統とになり、進化もその系統内で行われる筈であった。

しかし、混沌竜(カオスドラゴン)となった俺の姿は鈍い銀色で、黒竜系統とは一番縁遠い筈の白竜系統への進化をしていた。

暗黒竜(ネオ・ダークネスドラゴン)の頃の赤黒い姿から想像も出来無い姿だ。

リヴァイアサンメモによるとこう言った特殊な進化系統は極稀にだが存在するらしく、リヴァイアサン自身も酷く驚いたらしい。まぁ、何をどうこう言ったところでもう既になってしまったものは仕方ないし、こう言った特殊な進化をする個体は将来的に絶大な力を持つ事が多いらしいので、良い事だと気にしない事にしておく。


体躯も以前の8メートルから、その倍近い15メートルまで成長している。これは俺の進化も影響しているだろうが、元々のドラゴンと言う種族は体の成長が早いものだ。俺のような短期間で何度も進化を経験しなくても大体5〜6歳程で15メートルには達する。


そんな俺の今のステータスはこれだ。


ーーーーーーーーーー

Name: ガドウ


Rece: 混沌竜(カオスドラゴン) (魔人)


unique: 「混沌魔法」・・・New!


Special: 「弱肉強食」「竜化」「海竜化」「神魔眼」・・・New!「超思考」・・・New!


Skill: 「闇魔法」「竜覇気」「豪腕」「影移動」・・・New!「嵐魔法」・・・New!


Divin: 「ガリオンの寵愛」「竜神の加護」「麒麟の加護」


Gift: 「王種の種」「王種の証」「進化の苗木」「神種の種」

ーーーーーーーーーー

Passive: 「全把握」「全域移動」「超感覚」・・・New!「能力加速(ステータスブースト)」・・・New!


これを見れば色々と変わっているのが分かるだろう。

先ず新たなスキルは「影移動」と「嵐魔法」の二つだ。


「影移動」は2年前に出会ったシャドウリザードと言うめんどくさい魔物を喰らった際に入手した物であり、その名の通り影から影へと移動出来ると言う物だ。ただそれはあくまで視認出来る範囲に限るので近くの影から遠くに存在するら影に移動する事は出来無い。ただし戦闘中に相手の影に移動して背後から急襲と言う戦法は野生の魔物相手だとかなり強力であった。


「嵐魔法」は1年程前に身体能力を鍛える為の修行をしていた際に偶然見付けた「サンダーバード」と言う雷と風を操る鳥型の魔物(危険度はS)を喰らった際に入手した「雷魔法」と「風魔法」が、俺の持っていた「水魔法」と統合されて新たに作られた魔法である。これは完全に天候を操る魔法で、任意の場所に雨を降らせたり風を起こしたり雷を落としたり出来る。勿論全てを一つに纏めて放つ事も可能だ。


次に特殊スキルの紹介をしよう。こちらは増えたのは「神魔眼」と「超思考」の2つである。しかしこの2つの能力が途轍もない。


「神魔眼」はリヴァイアサンから貰ったルナーケンを食ったら入手出来た「神眼」と、とある魔人を食ったら入手出来た「魔眼」が「完全解析」に統合されて出来た特殊スキルであり、その能力は今までの完全解析と同じく任意で発動させる事が出来、その対象の情報を観覧すると言う能力に加え、その対象が人間でも魔人でも可能となった。

今までは魔物や道具しか見なかったから分からなかったが、魔人や人間にはこれが効か無いらしい。

何故それを知っていたのかと言うと、まだ「神魔眼」が開眼してい無い頃、一人の魔人と戦ったからと言うのが理由となる。

その魔人は魔王ヴェへムートの配下でヴェへムートに派遣された調査隊の一人……だと思う。思うと言うのは、俺が奴を見かけた際、詳しく詮索しないで影移動を使って背後から一瞬にして奴の息の根を止めてしまったからだ。確かめる間など無かったようん。なので先程述べたのは完全に俺の都合の良い想像だ。あの時はまだ俺の中では、魔人=ヴェへムートの配下と言う認識になってしまっていたらしい……っと、話がズレた。それでも一応その魔人を最初は解析しようとはしたのだ。そしたら表示されたのは魔人と言う一言だけで他の説明は無かった。だから俺は何の確認も無く奴を殺した。本当に魔王ヴェへムートの配下だとしたら危険だからな。そして魔人がダメなら似たような存在である人間もダメだろうと言う結論に至ったわけである。


「神魔眼」は解析だけで無く、対象物を攻撃するイメージでこの「神魔眼」を発動させると、その対象物に攻撃が出来る。攻撃方法はイメージ次第で物理ダメージだったり魔法ダメージだったりと変えられる。恐らくそれが神魔眼の魔眼の部分なのだろう。まぁあまり使う機会は無さそうだが。


「超思考」は俺が持っていた特殊スキルの「思考加速」と「並列思考」が新たに入手した「分裂思考」と言う特殊に統合されて作られたスキルであり、「思考加速」と「並列思考」を発動しながら「分裂思考」を使う事が出来る。


「思考加速」による知覚速度は今や1万倍まで上がっているが、まだまだ先があるように感じる。

今更だが「並列思考」と言うスキルは一度に同時に幾つもの思考を行えると言う物であり、一つの思考で魔法を放ち同時に別の思考で別の魔法を放つ事が出来るようになる。これは現在5個まで別の思考を行える。


そして「分裂思考」だが、これは一つの思考で二つ同じ技を放てると言う物である。例えば俺が闇魔法の「闇矢(ダークアロー)」を使うとする。すると、一つの「闇矢(ダークアロー)」を放つ手間で二発もの「闇矢(ダークアロー)」を放つ事が出来るのだ。これは現在一つにつき4つまでなら分裂させられる。「超思考」はこれを全て一手間で出来るようにしてくれるのだ。


次に新たな欄のuniqueだが、これは俺が混沌竜(カオスドラゴン)になった際に獲得した能力であり、説明によるとその種族特有のスキルの事をユニークスキルと言うらしい。つまり「混沌魔法」は混沌竜(カオスドラゴン)だけが使える特別な能力と言うわけだ。


最後はパッシブスキルだ。これらはステータスには記載されないが、感覚で何を持っているかは分かる。この2年で増えたパッシブスキルは2つ「超感覚」と「能力加速(ステータスブースト)」だ。


先ず一つ目は「超感覚」だ。「超感覚」はその名の通り自らの感覚を大幅に上昇させるパッシブスキルである。これにより俺の視力は10キロメートル程先を見れる程になり、嗅覚も常人の1000倍はある。聴覚もかなり上昇しており、1キロメートル程先の音なら問題無く聞き取れる。触覚はよくわからないので何とも言えないが、一応上がっているらしい。そしてこのスキルでは味覚もかなり上がっているので、刺激が強い木の実とかを食べると思わず顔を顰めてしまう。と言ってもパッシブスキルはON/OFF自由なので必要な時以外はこのスキルはOFFにしてある。


二つ目は「能力加速(ステータスブースト)」。

これはとても変わったスキルであり、発動させていると俺のステータス全てが一段階上がる。それは身体能力だろうと、スキルだろうと関係無い。

スキルの場合は発動した物が攻撃系統のスキルだったらその威力が上がり、鑑定系統だったら鑑定精度が上がる。

身体能力の場合はシンプルに身体能力が一段階上がるだけだが、それでも相当の補正となるのには違い無い。これは勿論常にON状態だ。


とまあ長々と説明したが、簡潔に言うとこの2年はとても有意義な2年であった。


これから今度こそ人間の街を目指す。恐らくもう、ここら一帯に生息する魔物から得られるものは何も無いだろう。あ、勿論リヴァイアサンは除くぞ。あいつは2年の修行程度では勝てる気がしない。勿論いつかは絶対勝つつもりだがな。

まぁ、隔絶の森は広いから、奥の方や別の方角に進めばまだ見た事無い奴等がいるだろうが、今はいいや。


俺は2年の間過ごしたこの場所に内心感謝して、ゆっくりと歩き出した。目指すは人間の住む街「アクウェリウム」。……あれ?これ以前同じ事言った記憶があるぞ……?はっ!これがデジャヴか!?

これにて一章終了。ここからは「魔人が行く異世界大蹂躙」の執筆に戻りまして、そちらが一章終わる毎にこちらも一章書き上げて行きます

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