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障害者として生きて行きたいどこまでも

障害者の方へ。辛くても今の人生楽しんで

私は成人式を迎えてからの間なにかが変わったと思えないでいる。

子供から大人に成長したのか、社会人となったのか分からないし世の人々が自分を受け入れてくれるのかも不安で仕方ない…。

生まれつき難聴と心臓病の為社会に出るのは怖いのだがそんな弱音は言ってらんない。

とにかくがむしゃらに突っ走るしかないんだと常に思う。

小学校二年生になってその時がきたんだ。周りに呼ばれていることに気付かない俺を親は心配して病院に連れてった。

その時はなんで行くのかよく分からなかった。

ただ親の不安そうな顔色を見つめるだけだった。

病院に着いて受付を済ませて三時間待つ。

やっと検査を受けると思いきや看護婦が四人で手足を押さえ付けてきた何するんだと期待しているとブッといチューブを耳に入れて来やがった。

痛すぎる!脳に電極刺して電流を流されたみたいだ!泣いた。暴れようと手足を動かすけれど押さえ付けられてんだ無理だわな。

諦めて気絶する俺でした。

どれくらい気絶してたのか知らんけど目が覚めた。

耳鳴りがひどく頭が痛い!しばらくボケ〜って感じでいたら気付いた時はもう家だった。

そんな嫌な思いしかしなかった日から一週間後補聴器をするはめになった。

嫌な感触に余りなれない。

たいして聞こえるようになるもんでもない。

当時していた補聴器はかなり大きく目立つから登校時に周りの視線突き刺さった。

なぜこんな風に物珍しく見られなきゃならんのだ!晴れの日は大っ嫌いだ!青い空なんて暗闇に変われ!雨の日が大好きになった。なぜなら傘を広げれば自分の耳も隠れるから。そう、視線がなくて良い日になる。学校は下らない。いつも俺の耳のことばかり話しやがる。幼かった俺の心はズタボロでいつしかただ一人の環境が好きになっていた。読書する俺。音楽は聞こえないから嫌いだった。そんな風に孤立して月日が流れる。

中学卒業後バンドをやった。

嫌いだった音楽に向き会おうと思ったから、逃げたくないから。

自分を理解してくれる仲間も見つけた。

高校に入り色々あったけど無事に卒業しちゃった。

大学行ってまで勉強したくないから就職する。

引越しの仕事だった。

初めての仕事だった。嬉しい。荒れ続けた俺に礼儀も敬語も世の中の常識も何もなかった。この会社で一から覚えていこう。会社に入って二年目札幌から横浜に転勤する。七年も遊んだ友との別れ、親からの自立、慣れない土地へ対する不安と興味がある。生きるって辛い、苦しい、悲しい、でも先が見えず楽しいのが人生だ。

世の中の常識では私を理解するのは難しい。自分もまた私を理解するのは難しい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 作者のこれまでの生き方やこれからの人生について述べられていて良かった。 人それぞれの人生があり、それぞれの生き方があると思う。
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