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第五夢、映画の後

 それで、見たのは恋愛ものの映画。


 チョイス大丈夫か? そんなキャラだったか、智哉君って??


 しかも、隣で若干? いやっ、なかなか泣いてたし・・・。




 『おっかしいな、泣けることろなんかあったかなぁ?』


 ――私は少しだけ、考えてみた。


 だけど、答えは『わからない』。


 いやっ、むしろ『泣ける所なんてなかった』かな?


 でも、それ(・・)について智哉君に話を振ることはできない。


 だから、私はそれ(・・)に触れないように、話始めることにした。


私「よかったね、映画・・・」


智哉「あぁ、すっげぇよかった!」

  「俺なんか途中で泣いちゃったもんね・・・」



――知ってる・・・。 それ、言わないでよ・・・。


――気を遣って触れないようにしようと思ってたのに・・・。


――なんで、智哉君が言うのよ。 恥ずかしくないんかな(笑)



 私はそんなことを少しだけ思ったけれど、気が付いた。


 あっ、智哉君に恥とかないんだった。 智哉君は何事にも恥じる事のない人間だった。

 ――そう私が“ユメカレ”として、設定してたんだったって・・・。




 だから、仕方なく智哉君に振られた話を進める。


私「えっ、そうなの?気付かなかった」 っと、知らなかったフリで。






 とにもかくにも、智哉君との映画鑑賞は終わり、会話をしながら映画館を後にした。






























智哉「で、どうする?この後??」


 私は突然の質問に少し驚いた。


 私はもうこれで、映画を見るだけでお別れだと思ってたから。



 そしたら、智哉君は「夜飯 食べるだろ?」だって。


 笑っちゃう。 だって、夢の中のままの智哉君なんだもん!!



 だから、私も智哉君に合せて、夢の中のテンションで智哉君に抱きついた。


 ――それは、智哉君に合せるため。 釣り合うようにするためでもあった。








智哉「やっと、本調子が出てきたみたいだな!」


私「ごめんね、少し調子でなくってさ・・・」

 「でも、もう大丈夫だから・・・本ト、ごめんね?」


智哉「そう、それでいいんだよ!」

  「それでこそ、紫蘭なんだよ!!」

  「じゃあ、夜飯食いに行くぞ!!」



 そう言って、智哉君は私の手を引っ張る。


 そして、その手に引かれて私も走り出す。






 ――温かい手。 こんなにも手が温かいなんて。


 ――幸せの感じ。 恋がこんなにも楽しいモノなんて。




 ――夢だと気付く明日。 これが永遠に続けばって、、、





















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