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第四夢、喧嘩では



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私「ごめんね、梓・・・」

 「わたし、自分勝手なことばっかりしてて・・・」

 「そりゃあ、彼氏がいるからって、人前で見せつけるようにしてちゃ駄目だよね・・・」

 「ごめんね? そんなことにも気付かずに、わたしばっかり・・・ごめんね・・・?」


梓「ううん、いやっ、紫蘭は悪くないよ・・・」

 「私が悪いのは知ってる・・・わかってる・・・」

 「わかってるけど、紫蘭には・・・紫蘭には・・・」






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 「私には何なのよっ!? 何だって言うのよ!? ムカつくな!!」


 「一体、私とあんた達の関係には、何があるっていうの?」


 「ねぇ、何もないでしょ?  言ってみてよ!!ねぇ!!」






 なんてこと・・・大切な友達に言えるわけなくて、私はただ謝り続けた。





 ――「ごめんね?」  ――「ごめん!」  ――「本当にごめん・・・」











 そうやって、何度も何度も繰り返し謝り続けた―――結果、梓は私を許してくれた。


 まぁ、私にとっては「一体、全体、本当に悪いのはどっちなんだっ!?」って話だけど。




 でもまぁ、無事に?解決したことだし、とりあえずそれ以上ことを荒立てることはやめておいた。


 だって、これ以上ことを荒立てたところで、私と梓の関係が悪化するだけだし、何よりも智哉君とのデートに響くといけない。


 だから、私の気持ちは、私だけの心の中に留めておくことにした・・・。









































 さてはて、学校が終わり、遂に智哉君とのデートのお時間がやって参ります。



 私は帰りの会が終わると同時に、教室を急いで飛び出し、校門に向かった。



私「おっ、待たせぇ!!」



 だが、急いで行ってみたものの、すでにそこには智哉君の姿が。


私「ごめん、待ったかな?」


 ――私は今朝のような不自然さを出さないように、夢の中と同じような接し方で智哉君に話しかける。




 そして、そんな不自然さの欠片もない私に智哉君は言う。


智哉「いや、待ってない」

  「だからほら、いくぞ?」


 そう言って、智哉君は私の手を引っ張る。


私「きゃっ// // 」


 私は思わず、叫んでしまった。


 だって、仕方がないじゃない。


 だって、まさか、手を・・・智哉君に手を握ってもらえる日が来るなんて思ってもいなかったんだもの。



 だけど、智哉君が私のその声(・・・)を気にすることはなかった






智哉「どうした?」

  「なんだ?行きたくないのか?」

  「だったら、行くのやめるけど・・・どうする?」


 『よかった』 ――私はそう、心の中で呟く。


 そして、「ふぅー」と一呼吸してから、智哉君に返事をする。


私「いやっ、行く!」

 「行くから、大丈夫だから、ほら行こうっ!!?






 その後、私は自ら智哉君の手を握り返し、映画館までグイグイ進んで行った。












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