第二夢、学校にて
学校の校門、季節は四月。
気分も浮かれているが、そこには桜の木があった。
いやっ、春は桜の木があるから、ついつい浮かれてしまうのか?
春だから、“ユメカレ”が現実世界に出て来てしまったのか??
わかんない!わかんない!!わかんないっ!!!
でも、とりあえず、チャイムが聞こえるや☆彡
早く教室に入らないと、「お前、遅刻な!」って担任に言われちゃう!!
急げ、私!! これ以上ないくらい、急ぎまくれ!! 私っ!!!
――ガラガラッ!!
教室に響き渡る 扉を開ける音。
しかし、その教室に担任の先生の姿はなかった。
代わりにそこにいたのは、副担の先生。
私「おぉ!どうしたの?小松ちゃん!!」
私は馴れ馴れしく、先生に向かって そう言った。
いやっ、大丈夫なのだっ! 小松先生は優しいから。
小松ちゃんこと、小松先生は私達生徒想いの先生なのだ。
だから、遅刻した私に向かって「早く席に座って!じゃないと、遅刻にするぞっ!?」と言う。
先生は本当に優しい。 少しくらいの遅刻は見逃してくれるのだっ!!
ありがとう、小松ちゃん!! ありがとう、小松様ぁあああああ!!!
っと、気分が高まっている私。
そんな私のとこに、一通のメールが届いた。
「紫蘭へ
今日、帰りに映画でも見に行こう!
校門で待ってるから、ヨロシク!!」
私「ふぁいっ!?」
またもや、素っ頓狂な声が・・・。
だが、そんな私の声を聞き、周りの友達は言う。
梓「また彼氏? 嫌味な仔だねぇ!」
美優「そうそう、いくら仲良いからって見せつけなくてもw」
梓「私も、欲しいわぁ~」
美優「同棲とかまぢで羨ましいんですけどっww」
梓「そうそう!いつでもニャンニャンできるしww」
私「ちょっ!何言ってるの二人とも!!」
梓「何って、あんたがいつもヤッテることでしょ?」
「あぁんっ! 素敵っ!! もっと抱いてっっ!!ってww」
美優「智哉くぅん! もっと、そこ突き上げてぇ!!!ってww」
さて、この変態二人組は気にしないとして、絶対におかしい。
私でも状況を掴めてない・・・ってか、
智哉君のことを一度も口にした覚えはないのに、なぜバレテルっ?
おかしい! 絶対におかしい! おかしすぎるぞ!!私っ!!!
でも、はっちゃけているのも良いが、智哉君からの誘いを断るわけにはいけない。
だから、とりあえず二人のことは置いておいて、返信返信♪っと―――。
「智哉君へ
了解しましたっ!
じゃあ、また帰りにねっ!!」
その時の私は、どうやら相当ニヤついていたらしい。
梓「そんなに、夜が待ち遠しいのかいっ? 僕の仔猫ちゃん!!」
美優「あったりまえじゃんっっ!!」
「私を こんなんにしたのはあんただから、ちゃんと・・・」
「せ! き! に! ん! 取りなさいよねっ!!!」
梓「あぁ゛!! リア充イライラするっ!!」
「私もイッチャイッチャして、ヌッチャヌッチャしたい!!」
私「さすがに、それは下品だよ・・・」
「世の中のすべてのカップルがそうだとは限らないでしょ?」
美優「でも、永井紫蘭ちゃんと金澤智哉くん、その二人はヌチャでしょ?」
私「違うし!! あいつとは、そんな関係じゃないもんっ!!」
梓「あっ、あいつとはだとっ!?」
「じゃあ、どこの誰と、そんな関係なんだっ?」
「ちゃんと、俺の目を見て答えてみろよ!!!」
私「ちょっrgrがおpヴぉm!」
美優「落ち着きなよ、紫蘭・・・」
私「誰のせいで―――」
美優「そう言われた時はね、」
私がまだ話しているのに、美優は上から被せてきた!!
ちょっと、ムカつくけど、こうなった二人は もう止められない。
美優「そう言われた時はね、こう返せばいいのよ!」
「誰だって良いじゃない!あんたには関係ないでしょ?」
「昨日だって、私はシて欲しかった!!なのに、冷たくするから!!」
「だから、私は他の男と寝たってわけ! それのどこが悪いのよっ!!ってww」
梓「美優最高!! いえぇいい!!」
――パシィン!!
なぜか、ノリノリでハイタッチをする二人。
私はそれを見て、ため息を吐くしかなかった。