第初夢、ユメカレ
この小説は、書き方に好き嫌いが出る小説です。
>>ですので、嫌いな方はすみません(笑)、、、
また、他にもシリーズで題名が似たような作品を出してますが、書き方や内容が違い、全て別作品で関連性はありません。
それでは、どうぞ!!
朝、「眠たい」と 枕に顔を埋める私の顔に、ふと 誰かの吐息がかかった。
私「ふにゃぁあ!!」
そして、思わず叫んだ 私。
その声は、とてつもなく素っ頓狂な声だったに違いない。
だけど、それもそのはずでしょう?
だって、私は何処の誰とも寝た記憶などはない。
それに未成年だから酒を飲んで我を忘れているわけでもない。
だったら なぜ私の顔に誰かの吐息が―――?
?「何だよ・・・」
「急に耳元で叫ぶなよ・・・」
「五月蠅くて起きちまったじゃねぇか!!」
私はその声と同時に、声の主の顔を確認することができた。
そして、その確認した声の主の顔は私の見たことがある人だった。
私「あなたは智哉君?」
「金澤智哉君なの??」
智哉「んっ? あぁ?!」
「そうだけど、急に何なんだよ?」
「今更って話を何?急に?? どうしたの??」
私は思いっきり取り乱した。
だけど、それもそのはずでしょう?
だって、智哉君は この春から高校二年生になったにも関わらず 今まで彼氏のいない私が夢の中で創り出した“ユメカレ”なんだもの!!
だから、驚くのは当たり前でしょう!?
って、あっ!! “ユメカレ”ってのは、“夢の中での彼氏”ってことです。
そう・・・私は謎の妄想と謎の造語を繰り広げるアンポンタンなのです♪
だから、そんなリアルの私に彼氏ができないのは、なんとなぁくわかる。
だけど、今! 問題なのはそこではないのだっ!!!
今 問題なのは、なぜ“ユメカレ”が現実にいるのか?ってことなのだっっ!!
――本当になぜ“ユメカレ”が現実の世界にいるのだろうか?
私「全く持って、ワケがワカラナイ・・・」
そうやって、私は思わず呟いた・・・。呟いてしまった・・・。
だけど、その言葉は“ユメカレ”である智哉君の耳に届くのである。
智哉「わけがわかんねぇのは、こっちの方だよ・・・」
「だって、俺等は付き合いだして三年半だぜ?」
「なのに、なんで今更「智哉君なの?」とか言われるわけ?」
「全く持って訳が分からないんですけど!!??」
そうやって、智哉君は笑いながら言った。
だが 残念ながら、こちらからしてみれば この状況に少しも笑えることなどないのである。
そう、これぞまさに、“なんのこっちゃ”という状況なのである・・・。
って、あれ? ここも別に笑うところではないのだよ?
だって、私は何処から見ても至って真剣であり、『なぜこうなったか?』について必死に考えているところであるのだから―――。
そして、考えた結果、思い浮かぶ一つの答えがあった。
私「もしかして、私はまだ 夢を見てるんじゃないのかな?」
「もしかして、私はまだ 夢の中にいるんじゃないのかな??」
智哉「って、お前は馬鹿なのか・・・?」
「決定的な馬鹿なのか? 手の施しようがない馬鹿なのか??」
「だって、馬鹿にも“程”ってものがあるだろう?? このおバカちゃん♪」
私「はぁ? 失礼だってばぁ!!」「って、痛ったぁぁあああ!!」
――そこで、私の“ユメカレ”は、私を夢から覚まそうと頬を抓ったのである。
だが、残念ながらその意味はなかった。
ただ痛かっただけであった。 そして、私が叫ぶだけであった。
私「痛い!!」
「強く抓りすぎだよ!!」
「絶対 赤くなってるよ、コレ!!」
「ってか、私は確かに“自他共に認める馬鹿”だけれども、そんなに「バカバカ」言われれば心に傷が付くんですけど!?」
智哉「あぁ~ それは可愛そうに・・・」
「ご愁傷様ですね、 どうも・・・」
私「って、冷た!!」
「何そのヒンヤリした態度は!!」
「それも私が傷つく原因なんですけど!?」
「できれば、やめてくれると嬉しいんですけど!?」
智哉「ふ~ん・・・」
「まぁ、なんでもいいけど、寝ぼけるのもその辺で終わりにしたら?」
「時計見て動きなよ・・・学校、遅刻になるよ?」
私「ん? マジで??」
――私は言われた通り時計を見た。
すると、なんと時刻は八時過ぎ!!!
私「やばっ! 間に合わなくなる!!」
私はそう思って、ダッシュで支度をして学校に向かった。