変わる世界
快晴。
気持ちのいい朝。
僕は父親と家の前で、ボールを投げ合っていた。
学校ではドッヂボールを毎日やるため、休みの日にこうして父を叩き起こし、練習に付き合ってもらっている。
「シュウ。お父さん眠いんだけど」
そう言いながら緩い玉を投げてくる。
「もっとちゃんと投げてよ!練習になんない!」
僕はそう言い渾身の力で投げ返す。
父はそれを難なく受け取る。
「本気で投げたら、シュウの体バラバラになるぞー」
そう言いながらさっきよりも、少し強めのボールを父が返してきた。
しかしまだまだ弱く、僕は難なくお腹の中心でそれを受けとる。
「もっと本気出して!」
そう言いながら投げ返すと、父は少し間を置きめちゃくちゃ速い玉を投げてきた。
僕は咄嗟に避けてしまう。
驚いて父を見やるとふんと言った顔で腰に両手を当てていた。
「やったなぁー」
ワクワクが込み上げてきた僕は、塀にぶつかり転がっていたボールを拾おうと、地面に顔を伏せた。
その時、急に地面は暗くなり、ゴウゥゥゥンと言う音が耳をついた。
その音に釣られ空を見た僕は、目を見開いて口をぽかんと開いて固まった。
空には巨大な銀の要塞が浮かんでいた。
決して空に浮かぶ乗り物を見たことが無いわけではない。よく通ってる。
ただあんなに巨大なモノを見るのは初めてだった。
そしてこの日から世界は存在を変え出した。




