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僕の自己紹介

オーラム皇国

1000年以上続く歴史ある国であり、富が溢れた国。

煌びやかな装飾やドレスで埋め尽くされた皇都。

隣国とのいざこざは絶えないが、これといって傾国の危機には陥ったことは不思議とない。そんな恵まれた事ばかりではもちろんなく、北は不毛の大地で年中吹雪で覆われ、南は魔域との境界。

でもなんかかんか一言でまとめてしまえば平和な大国。

そんな国の冴えないはずだった第3皇子の紡ぐ物語であるーーー。


「ファーブラ!また日記書いてるの?そんなことしてないでこっちでお茶でもしましょうよ!」


「アクア…だから日記じゃないってば!これは僕の"特異"なんだってば…」


「分かってるわよぉ!でもでもせっかくなんだからお茶しましょって言ってるのよ」



あ、皆様どうもこんにちは。

僕はオーラム・ソーレ・ファーブラ。13歳。

誇り高きオーラム皇国第3皇子です。

実は転生者なんだけど、何も生かせる知識なんて持ち合わせてないのでただの人。

そしてさっきからうるさ…美しき令嬢は僕の幼なじみカエレウム・ティア・アクア。13歳。

ここは皇宮のある僕の自室で、先程アクアが遊びに来たけれど、僕は日記(アクア風にいうと)を書いていた。けどそれが彼女にはお気に召さなかったみたいで…


「もぉぉぉ!じゃぁさ!明日の建国祭はちゃーーーーーんと!エスコートしてね」


「うっっ…僕は向いてないんだけど」


「ファーブラ。そんなこと言っても参加しない訳にはいかないよ?」


と、後ろからコツコツと音を立てて優雅に入ってきたのは、僕の兄。この国の第2皇子オーラム・ソーレ・エテルンタスだった。

僕と同じ黄金の髪、黄金の眼のはずなのになんでこんなにも輝いて見えるんだ??


「エテルンタス様っっ!!!!」


先程までごねていたアクアは咄嗟に立ち上がり綺麗なカーテシーを見せる。


「アクア嬢お久しぶりだね。仲睦まじそうで何よりなんだけど、ファーブラ?明日は参加するんだよ?お母様に怒られたくなければ…ね?」


うっっ…

そう。明日は建国祭。2000年以上を誇る歴史ある行事であり、年に1度この国の全ての貴族が1週間皇都に滞在し、パーティーを行う。初日である明日は特に皇族である僕は必ず参加しなければならない。建国祭はパーティーだけでなくさまざまな催し物が城下で行われたり、城では会議が行われたりと慌ただしい1週間になる。


はぁぁぁぁ…気が重いなぁ…

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