対面する (レオナルド)
あと、2、3日したらベッドから出ても良いと診断され
退屈していた所にご令嬢・・・いや、シャンディアナが顔を出した。
「あ、おはようございます、体は平気?」
「おはよう、ああ。後2、3日でここから出ても大丈夫だそうだ。心配してくれてありがとう、おいで」
てくてくてく・・・・
「・・・」
「・・・」
恐る恐る手を差し伸べるシャンディアナ。
抱き上げて足の上に座らせる。
「・・・今までは体調が悪くて冷たい態度をとって申し訳なかった。これからはよろしく、婚約者殿?」
「はい。改めまして、シャンディアナ・マーロンです。よろしくお願いします。」
「私はレオナルド・カールトン、レオナルドと」
(意地悪いかな?)
「れ、れおにゃ・・・レオニャ・・・ルド様・・」
(ぐぅっ、ホントに言えないのか・・・ぐっ・・)
「呼びづらいなら、レオと。様も付けなくていい」
「・・レオ・・・」
「ああ。それでいい」
「私もシャンディと呼んでくださいませ」
「シャンディ」
「レオ!」
ニコっと笑い抱きついてきた。
(あー・・・私はこんなに可愛い子にあんな態度をしてしまっていたのか・・・)
ぎゅうぎゅうと抱きしめて、シャンディを堪能する。
「レオ お外に出られるようになったら庭でお茶をしましょ?」
「それは楽しみだ」
「では、そろそろ母様が朝ご飯を持ってこちらに来ると思うので、私は失礼します。」
チュっと頬にキスをされた・・・
(はぁ!?このキスは普通なのか?皆にしてるのか?)
10歳も離れた相手にこんなにドギドキさせられ呆然としている所に母上が来た。
「おはよう、朝ご飯よぉ~・・・どうしたの?真っ赤だけど?」
「い、いや何でもない・・・いや、疑問だらけだ、食事しながら聞いて欲しい・・・」
と言って話し終えた後、
「可愛い奴め」と母上にぎゅうぎゅう抱きしめられたが、強すぎる
「グエっ グワっ」と奇声をあげ
(侯爵は母上のどこに惚れたんだ?シャンディとは全然心地が違う・・・)
思っていた事が顔に出たのか、はたまた声に出てしまったのか、
母上にバシコーンと頭を叩かれ、
「生意気な息子め、またお昼にね」と言って部屋を出て行った。
初めてのづくしの体験にまたしばし呆然とするのだった・・・