11/30
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今日も曇りかな
どんよりとした曇が夜明け前の町を包んでいる
検査入院、退院予定日
昨日のことから話そう
ぼんやりと時間をつぶしてたら前触れもなく検査の時間ですよー、ベッドごと行きますよーとドナドナ
弾性ストッキングもまだ装着していなかったくらいの油断ぶり
検査後ベッド上に4時間って言われてたし、そりゃベッドごと行くわな
部屋出てすぐの処置室へ 近い
28日夜に説明に来た人(以下仮免君)が待ち構えてました。ほかに補佐の看護師が3人くらい。少し体の右側を浮かせて、ベッドが汚れないように何か敷く(俺から見えてない)。超音波検査にはジェルがつきもの。
胸に心電図、左人差し指になんだろあれ?パルスオキシメーターみたいに挟むやつ、右腕は血圧計つけて邪魔にならない頭の上部へ。
穿刺採取のため超音波検査で血管が少ないところを確認して狙うらしい。仰向けの状態で探った後、左向きの姿勢になり、後ろ、横からも探る。目途がたったところで真打ち登場。やはり若いけど(仮免君曰く)経験をしっかり積んだ、今日の検査を受け持つ人(以下指導者)が登場。仮免君の意見を聞きながら指導者も自分で探る。指導者は俺の仰向け状態でしか探らなかったけどいいのかね?場所を決め印を描く。とても安全に刺せそうということで、検体も多く取れる太い針に変えることに。俺の肝臓周りは血管が少ない?どうぞよしなに。
こんな感じで針が出るよ、こんな音がするからびっくりしないでねと指導者。仮免君はもう指導者の一挙手一投足に注目してる感じ
針はパイルバンカーみたいな仕組み。皮膚の表面に切り込みを入れて、そこから先端を差し込み、最後はばね仕掛け(?)の先端がグサッと肝臓から組織を採取。やはり力技
表面に麻酔、肝臓に麻酔(!)。後者の痛みたるや、初体験だった。身がよじれるようなと形容する痛みはこのことかな。とは言え痛みは持続しない。麻酔だからね
その後ようやく出番の点滴。鎮静剤?鎮痛剤?濃い尿みたいな色の液体を入れ始める。(例えが悪いな。気泡のないデカビタ?)なんかタイミング遅いような。管の中にある気泡は本当に問題なかったようだ
その後間も無く痛みも感じずパイルバンカーで無事採取完了。止血は指導者が圧迫止血。超音波で肝臓の出血状況を見ながら圧迫を続ける。その間のお話で、若い人の癌は悪質性が高いとか、CTを見た感じ悪そうな顔してるとか聞いた。まぁそうよね。あとお仕事何されてるんですかって定型文はニートに効くから止めない?
右腕の感覚がなくなってきた
検査自体は割と早く終わった。処置室の滞在時間は30分くらいなものじゃないかな?出るときは朦朧としてたから分からない。
鎮静剤がめちゃくちゃきつい。検査中も既にしんどかったが、それを検査終わってからも4時間点滴で入れる。この4時間絶対安静、寝返りくらいはいいらしいけどそれすらできないほどのだるさ。風邪をひいて寝込んでた時の100倍きついだるさ。心臓すら止まるんじゃないかって心配になるだるさ。全然水分補給してないし、朝昼食抜きだからいろいろ乾きすぎているけど、飲食禁止だし、そもそも体が動かせない。でも意識は1.5ー2時間くらい経ったらはっきりしているから性質が悪い。いまいましい尿色の点滴。トイレに流したい
あれはやばい。新手の拷問。
同室の夕食をとる音を聞きながら苦しみ悶える俺
しんどかった
あれはもう体験したくない
4時間が経過してもまるで体は動かない
看護師にベッドを操作してもらって上体を起こす。ボタン一つでできることなのに、それすら許さない鎮静剤の効力。声をあげることすらしんどい。力が入るか握力で調べるが、それは問題なし。足も動かせる。動くだけで、立とうとは思わなかったし、立てるとも思えなかったが。
もう消灯時間。粥の親子丼なら出せるよって言われたがまだ食欲はない。買っておいた水と緑茶、それとコップを病卓に乗せてもらい、しばらく休むことにする。最初の一口はむせないように少量を口に含み咀嚼するように味わいながら。うまい。看護師にカーテンを開けてもらい、消灯時間になり暗くなった病室で、夜景をぼんやり眺めながら水分を摂取するだけの生きものに成り果てた。
水分を合計1L超摂取し、1時間も経たずに鎮静剤が抜けてきたのか結構楽になったが、食欲はない。でも今日は何も食べてないし少しは食べないとまずいと思い、ナースコールで看護師を呼び、食事を用意するよう頼む。
粥と親子煮別皿で登場。ゆっくり一口ずつ、混ぜたものを匙でこぼさないように口に運び、咀嚼し、飲み込む。我ながら非常にゆっくり。ゆっくり一口、咀嚼、嚥下、繰り返す。
30分程かけて何とか完食。残すのは気が引けた。最初は舌をやけどするくらいで熱かったが、最後のほうは少し冷たく感じた。冷めるとまずくなりそうだから途中で少しペースをあげたつもりだったんだけどね。ついてきたヨーグルトもおいしくいただきました。
またぼんやりと外を眺めながら休む。食事の時に看護師がつけてくれた灯りを、下げ膳の時に消してもらった。水はなくなり緑茶だけになっていた。気が向いたら口に含み、ぼんやりと過ごす。うつらうつらしながらぼんやりと。尿意をもよおしたので、トイレ行くときは呼べと言われてた看護師を呼ぶ。
何とか立つことに成功。歩くこともできた。当たり前が当たり前のようにできるうれしさよ
看護師の手を煩わせることなくトイレを済ませられた。歯磨きも済ます
ベッドに戻りまたぼんやり
そういえば今日の分更新してないなと思い、最後の一文だけ書き加えて投稿
体内時計では午前2時くらいだったけど、まだあんな時間(日付変更前)だったね
しんどかったー
夜も全然安眠できず、4、5回起きた
なかなか楽な体勢が見つからなかった
昨夜の話はこんなもんかな
今朝も本調子ではない。点呼時に体温計が37.0℃を示していた
だるさもぬけきらない
朝食はロールパン2個、イチゴジャム、人参グリンピースとうもろこし入りオムレツ?スクランブルエッグ?、人参とキャベツの煮びたし、牛乳
ロールパンのそのままの甘みがうまい。煮びたしはあまり美味しくない。卵すごい量
完食できた。これで500円かぁ。ここにもインフレの波が来てるか?たっか(ぼそり
買っておいた緑茶もなくなった。昨夜で水も尽きた。朝食後の薬を服用するために自動販売機を探しに廊下をうろついたが、まともに歩くことも難しいようだ。右腿裏がつったように痛い。ベッドに戻り伸ばすようにしたら楽になった。再度うろついてみるがよたよた歩き。
そういや最近左右問わず臀部下側から腿裏がふとした時につったように痛むんだがなんじゃろね?
結局自動販売機は見つからず、適当な水道から水を得る。まずい水だった。薬を飲み下す。入院直後の案内で水分4Lあるからって自動販売機を端折ったのがここで裏目に出るとは
仮免君が顔を出して、退院は11時頃かなという話。親に伝えて迎えを頼もう。血液検査の結果を見てからになるとのこと。まぁ大丈夫でしょう、らしい。あれ、この傷当てはがして直に確認とか消毒とかしないのか
今日の担当看護師が来て検温、血圧測定。37.3℃に上がってた。でも鎮静剤によるだるさに比べたら全然軽快。蒸しタオルで全身を自分で拭く。やってもらってもよかったけどね
もう一人の担当看護師に、血液検査の結果をちゃんと確認してもらってから退院したいと要望。仮免君に電話してみるって言ってたけどどうなったんだろう?
10:10、昨日のこの時間もこれを書いてたような
やはり皆忙しそう。でもこのまま待ってても埒が明かないと判断。ナースコールで担当看護師に確認をとってみる。仮免君曰く血液検査の結果は問題なかったらしい。忙しくて来られないけど帰ってよし。
はい、帰ります
もう入院したくないなぁ。そうもいかないのだろうけど
次回の診察は12/8、よかった。生検の結果が出るのに1週間から2週間かかるらしいので、もしかしたら結果が出てない可能性が若干あるけど。
傷口に関して、自宅での処置方法とか説明なかったな。もう好きに過ごしていいのかしら
今日は風呂・シャワーを避けて蒸しタオルで拭う程度にしろってくらいか
昨日の今日だからまだちょっと違和感。肝臓刺されておいてその程度って人体すごいな。いやそもそも癌に巣くわれていても何の反応もしてないわこの臓器
帰り道。父の運転する車、助手席に母、後部座席に揺られる俺
愚痴った。昨日の検査の愚痴をめちゃくちゃ言いまくった
へいわだな
途中で買い物をして昼過ぎに帰宅
俺は帰ってきたぞー
寝ていた猫をひとモフ、迷惑そうな顔をされた。もう忘れられた?元気そうでなにより。
病院の夜は全然寝られなかったからか、自宅の安心感からか、非常に眠い
ゆっくりしよう
そういえば友人に連絡してない