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32歳男ニート 癌になる  作者: 十三
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 今朝は晴れ

 体温は36.0℃


 昨夜は少し肌寒かった

 硬いマットレスの上半身部分に敷いてある、本来ならかけるべき羽毛布団をどうするか

 寝心地をとるか防寒をとるか、少し悩んだ結果防寒を選んだ

 寝起きは若干腰が痛かった。やはりこのマットレスは硬すぎるよ。畳の上で寝ているようなものだもの


 朝食として食べられそうなものがなかったので、ヨーグルトだけ食べて薬を内服


 とてもいい天気だったので、9時頃から散歩に出てみる

 外に出てみると風の強さを感じた。帽子が飛んでしまいそうな強さ。公園まで行ってみようかなと思ってたけど、この風の中、自転車を運転するのは非常に疲れそうだったので止めた

 畑道の方へ向かう

 まだ朝の冷たい空気が風に乗って身を凍えさせる。風が吹かないときは、春の強い日差しが暖かくしてくれる。久しく感じていなかった外の空気を身体中に取り込む

 実に気持ちいい

 足の向くまま、気の向くままに歩きに歩いた

 雑木林の中で、直径30㎝程度の木が根腐れで倒れてた

 木の葉擦れの音が耳に心地よい

 庭を綺麗にしている家の多い宅地では、咲きかけの紫陽花を見て、梅雨が近さを見たり

 そろそろ力尽きそうなパンジーに時間の経過を感じたり

 まだまだ元気そうなツツジに華やかさを感じたり

 かかりつけ医に顔を出して、いつもの薬をもらうついでに緩和ケアが始まったと知らせたり

 久々に覚える空腹感に、まだ生きていると実感したり

 自宅の最寄りの飲食店で昼食をとって、帰宅するまで、計3時間強の散歩でした

 ほぼ歩き通し。思ったより歩けるな、俺

 昼食をとったら疲れを自覚し始めたのか、足が帰りたいと言い始めてた


 そのうちこんな散歩もできなくなるのかなぁ

 人間、歩けなくなるか食べられなくなったらお終いだと思ってる

 今日はまだお終いの日ではないらしい


 帰宅後は自室でゆっくりと過ごす

 気が付けば寝ていた。足の疲労感がどんどん増しているような気がする

 いくら気持ちよく散歩していたとはいえ、もう少し自重するべきだったかな

 断続的に夕方まで猫と午睡してた


 調子にのって歩きすぎたらしい

 夜に体温37.0℃を記録

 はよ寝ます

体調不良が長引きませんように

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