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外は昨日より暗いかな
昨夜、入院中の担当医(主治医にあらず)が来て、右腹部の痛みは感染症ではなさそうとのこと。つまり癌のせいってこと。この痛みとはずっと付き合っていかなくてはならないことが確定されたようだ
粉薬を試してみたけど、一昨夜の点滴と同じくらいの効きかなぁ。なら点滴入れないほうが体の負担は減りそう。効果時間が30分くらい?と短いようなので、痛みを感じたら随時服用してね、らしい。看護士が持ってきた入れ物に大きく麻薬って書いてあることには驚いた。確かに担当医から麻薬の一種だとは聞いてたけど、扱いもそれなりってことかしらね?なお麻薬の一種であって大麻ではない(海外ドラマからの情報で真偽を自分で調べてないけど、アメリカは州によっては医療用大麻が合法だとか)
あと、痛みを我慢するなとも言われた。薬の調整の邪魔になるかららしい。鎮痛剤の量さえ決まれば退院が視野に入るっぽい。来週中に退院できるかな
月曜日に両親を交えて画像診断の結果と、今後の(多分)緩和ケアの計画の話をするとか。画像診断の結果とか目に見えてるじゃん。というかCT検査機器の脇に表示されてしまうやつで少し見えたんだよ、断面図上で圧倒的な肝臓の占める面積を。しかもこの痛みよ。悪化してないわけがない。とうとう余命宣告かなぁ。されたくないけど、知りたいような知りたくないような
そういえば入院してから何回か採血したけど、血液検査の結果を全然知らされてないな。月曜日に知らされるかね
起床時間から朝食の時間までの2時間ちょっとの痛みの対処方法がわからん。自宅ならさっさと朝食をとって痛み止めを服用するけど、病院だとそうもいかん。寝るしかないかな
緩和ケアチームの方々がいらっしゃった。ロキソニンとは別に24時間効く痛み止めを処方してくれるらしい。これでうろついても痛みを気にしなくなれるかな
なおこれも麻薬の一種だとか。昨夜服用した粉薬も併用できる
9時ころに来るはずの日勤の看護師の巡回が11時半ごろに来た。忙しいみたいね。土曜日は人手が少ないのかしら
昨夜の粉薬の副作用に便秘があるのか、お通じを心配された。腸の活動を阻害するのかね。確かに今日はいつもの時間の排泄がないが、どうだろうな。まぁ1日くらいなくてもさほど問題ないけど
上記の24時間効く薬は消灯前に渡しにくるとか。麻薬に分類される薬はやはり特別な管理が必要らしい
点滴による鎮痛剤(緩和ケアチームの人曰くカロナール系)の処方が出てないようだったので、点滴の針を抜いて欲しいと要望。医師への確認の後、針を抜いてもらった。結構早かった。正午前には抜いてもらえた、わーい
お昼の巡回が14時前。やはり便秘という副作用があるらしく、お通じを促す薬ももらった
午後に家族が顔を見に来るらしい。14時過ぎに来たので、入院棟を抜け出して、外来の人も立ち入れる区画へ向かう。父は用があって来られなかったようだ
全然人がいない。いつもならこの時間でも結構患者が居るもののはずなんだが。土曜日は空いている?それとも外出には適さない天気だからか?まぁ空いてる分には構わないか。人のいない空間で長椅子に4人座っておしゃべり
一応ここまで動けるまでにはなったよー。お薬がなくなると痛みでのたうち回るだろうけど
入院直前は酷いものだったから少しは安心させられたかな。痛みと発熱は一応は収まったけど、死が着々と近寄っているのは変わらないのよね。変わらないんだよなぁ
1時間ちょっとで解散
病室に戻って、昨日に引き続きシャワーを浴びることに。点滴の針が刺さってた周囲をきれいにしたい
そう、昨日は点滴の針と管の部分をビニールで保護した状態でのシャワーだったのです。保護してても湯が少し入ってくるくらいに動かしてたみたいだったけど。結構テープで絞めてたんだけどな、看護師が。
入院中に死について考えなくなるのは、いざいきなり苦しい状態に置かれても対応してくれるだろう、という根拠のない安心感を持っているからかな、とふと思った
現代医療にも限界があるから、どんな発作でも助けられるわけでもないだろうにね。でもなんとかナースコールのボタンを押せたのなら、後はよしなに助けてくれそう、という安心感
他人と同じ空間にいるから、どうにも思考が深くまで回らないというのが一番大きい理由だろうけど
全然、何も考える気にならない
タブレットだと余計思考を文章にしにくい。思ったより早く出番が訪れてしまった薄型キーボードに期待したけど、使っていると何故か勝手に↓が連打されて使い物にならない。安物買いの銭失いになりました、しょんぼり