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テーマ詩集:色鉛筆

PALE

作者: 歌川 詩季

 漢字だと「蒼白」ですか。

 白眼の無い蜥蜴(とかげ)が静かに()うように

 こめかみから痛みが()がれない

 (きり)で空けた出口に(いさ)み足で滑り込むには

 狭きをくぐり抜けるため脇腹を()ぎ落とした


 振り返ることのないように 背中にはさんざん釘を刺す

 僕から告げるさよならで

 物語を閉じようとする君のその指が


 いつにも増して蒼白いよ

 血の通わない(ろう)細工で (じか)に触れないで



 白夜(びゃくや)の無い時代に息を潜めてたね

 針金の静寂と絡み合う

 霧の晴れた夜道を千鳥足で散歩したいが

 狭きを愛するがゆえに脇道を選び歩く


 振り返ることもできないさ 背中までぐんぐん迫る壁

 君から告げるさよならで

 可能性を(ふさ)ごうという僕の横顔が


 いつにも増して蒼白いよ

 血の(にじ)まない紙細工を 二度と見せないで

 なんか「蒼」と「白」が、自分のイメージで混じり合わなくて。

 マーブル模様に、なっちゃうんです。何故?

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