異世界play
クリックして頂きありがとうございます。
楽しんで頂けたら幸いです。
どうも、こんにちは。
一般市民です。
というわけですね。
早速、異世界実況プレイ、やっていきたいと思ってます。
さーてさて、ワタクシが現在いるのは、どことも知れない森の中。
そんな寂しい場所に一人彷徨っております。
持ち物は携帯、財布にスポーツバッグ。
スポーツバッグの中身は運動着に水筒、補給食ですね。
私の格好はジーンズにTシャツ、スニーカーです。
とてもこんなところに来る格好ではないですよねー。
こんなとこに、こんな感じで放り出されて、
どうせいっちゅーんでしょうか?
山登りに軽装できちゃう、
おバカな若者というキャラ設定なのでしょうか。
その上このゲーム、ヒントもプレイの仕方もわからないとは斬新すぎますね。
とまぁそんなことを言ってても始まりませんので、歩きだしますワタクシ。
取り敢えずの目標は、無事に人がいる場所に着くこととしましょう。
ただ、これでこの世界の方と言葉が通じなかったら、
殿堂入りのクソげーですね。
とまぁ、少々愚痴りましたが、進んでみるとあら不思議。
なんと、早速、異世界の方がワタクシを歓迎してくれるようです。
ゴブリンが現れた!
なにやら、けたたましく騒いでおり、熱烈な歓迎を受けております。
うぉっとぉーーーーー!!!
ゴブリンAが棍棒を振り上げてきたっ!
そんな、熱烈な歓迎を受けては、
ワタクシも負けじとその期待に応えるべく…………
右足を振り抜いた!
上足底がお腹に当たり、その衝撃でゴブリンA君は宙を飛び、地面に落ちました。
何やら気を失ったようですが、その顔は心なしか満足そうに白目を剥いています。
良かった。ちゃんと気持ちに応えられたようです。
それを見ていたゴブリンB君が、
自分も自分もと騒いでいるようです。
ゴブリンBが弓を構えた!
なんと今度はプレゼントをくれるようですね。
矢尻などという代物は、現在社会ではまずお目に掛かれないですよね、
そんな貴重なものを頂けるようです。
何というおもてなしの心。
ならばワタクシもしっかりとお返しをせねば、日本人の名が廃ります。
持っていたスポーツバッグを投げつけた!
どうでしょうか、ワタクシのお返しは。
うむ、どうやら満足して頂けたようですね。
彼を見ると、嬉し過ぎて矢を自分に刺してしまった様ですから間違いないでしょう。
いや、もしかすると…………根性焼きみたいなものでしょうか。
トゥルットゥルー。レベルが上がった!
何処からか、イカした効果音がなりましたね。
それを聞いてワタクシもテンション爆上がりです。
そして、せっかく歓迎してオモテナシをして頂いたのですからね、
無駄にしてはいけませんよね。
弓と棍棒をゴブリン達から剥ぎ取り、装備した!
楽しくなって来たワタクシめは、再び歩き始めます。
この様な貴重な物を頂いておきながら、
大変恐縮ではございますが、できたら食料が良かったですね。
この弓で獲物を獲れという事なのかもしれませんが、
扱い慣れていませんし、
その上、獲れたとしても、
道具が無いので調理が出来ません。
流石に生で食し、ワイルドだろ~とはなりませんよ。
暫く歩き、
辺りが少し暗くなり始め、お腹が鳴き出したころ、
焚き火で暖をとる…………
第一異世界人発見!
早速声をかけてみましょう。
「すみませーん」
盗賊Aがこちらに気づいたっ!
「ワタクシ道に迷っておりまして、道を教えて頂けるか、
食料を分けて頂けたら大変ありがたいのですが」
おッと!
何やら、相談し始めました。
なるほど、私をもてなしてくれることになったようですね。
盗賊Aはナイフを構えた!盗賊Bはショートソードを構えた!盗賊Cは松明をかざした!
彼等三人はこれから大道芸か何かをみせてくれるようです。
ではワタクシも何か芸をみせなくてはなりませんね。
弓を構えて、松明の炎に向かって放った!
上手く炎に吸い込まれて、オリンピックの開会式の再現が出来ました。
と思ったら、盗賊Cさんは胸で受け止めてくれた様ですね。
感激した、盗賊AさんとBさんは近づいてきました。
どうやら異世界初心者のワタクシに道具の使い方をレクチャーしてくれるようです。
なんと親切な方達でしょう。
盗賊Aがナイフを突き出してきた!
ではワタクシもお返しをしなければいけませんね。
棍棒を振り回した!
私の想いを全身で受け止めてくれました。
おッと続いてBさんだ。
盗賊Bがショートソードを振りかざした!
異文化コミュニケーションですね、いいでしょう望むところです。
棍棒を投げつけた!
Bさんは棍棒をヘディングしてしまったようですね。
ちょっと競技を勘違いしたようです。
トゥルットゥルーレベルが上がった!
では折角なので、
パンツ一枚になって頂いて、小島、安村をやってもらいましょう。
コショウは個人的に好きではありませんので、
また今度にしましょう。
盗賊の服を二着手に入れた。
ナイフ、ショートソードを手に入れた。
食料(三食分)を手に入れた。
水を手に入れた。
御三方が当たっていた焚き火をみると、どうやら魚が焼かれているようですね。
三人共、今は熟睡していらっしゃるので、頂いちゃいましょう。
焼き物は熱いうちに食べないと美味しさ半減ですからね。
焼き魚を食べた、ライフが全快した!
さて、お腹も膨れましたし、
そろそろ暗くなって来たので、寝床を探さなければなりませんね。
子供の頃は、野外での宿泊なんてことになれば、
何ともドキドキして楽しみでしたが、大人になって異世界に来て、野外で寝るというのも、やはりドキドキしますね。
恐ろしくて、色々と出てしまいそうです。
そうこうしながら、ウロチョロしていると、
小屋を発見っ!
こういう時、信心深い人なら神の思し召しというのでしょうか。
ワタクシは日本国で育ち、全く神を信じてませんが、ここは異世界。
本当に神様がいるのなら、
この際、何か信仰してみるのもいいかもしれませんね。
ドアを開け、サッと中に入ります私。
すると、
そこには…………
何もありませんでしたー。
まぁ、何はともあれ、
なにもないのは良い便りといいますしね。
屋根も壁も床もあるので、オッケーでしょう。
さぁて、色々言っていても仕方ありませんので、
取り敢えず寝ることにしました。
食料が入っている袋を隅に置いて、
一枚のローブは体の下に敷いて、一枚はかけてと…………。
Zzzzzzzzz
痛っ!
突然の痛みで目が覚めると、そこには鼠がいました。
そして、食料が無くなっとるやないかいっ!
鼠はチューチューとこちらを見て鳴いています。
なるほど、なるほど。
これがぞくに言う、モンスターテイムという奴ですね。
よし、鼠達よ。村に案内しておくれ。
そう言いながら近づくと、
鼠が走り出した(逃げた)!
ぜぃ……ぜぃ……ぜぃ……
自分の使い魔とはぐれて、幾時間。
散々走って、今更歩くのも癪なので、
ワタクシ競歩です。
…………。
…………。
…………。
そして…………。
気付けば~
目の前には~
丸太を組み合わせた立派な城門があるではないですかっ!
そして、そこには、
凛々しいとんがった耳の~
緑色のイカした~
ゴブリン君達がいました。
そして、皆一斉にジャパニーズdogeza
どうやら緑の人達には、身分の高い人にさぶらふ心があるようです。
こうして晴れて人里に着いたワタクシは、異世界でゴブリン村の村長になりました!
最後まで視聴されるとは、アナタはきっと聖人に違いない!
ご視聴ありがとうございました。