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魔狼の恩返し  作者: 花畑
3・火山の雌火竜
31/89

エピローグ

予約投稿です。


三章、完結です。


ホラー回です。

「あああ! 私の可愛い可愛いオルフ! 遂には、私が使うような魔法まで使えるようになって! 魔王の四天王の側近クラスまで手駒にするなんて!? 感動で震えてしまう!!!」


「ご機嫌だねぇ。僕も、ようやく2人を出会わせてあげられたから、嬉しいって訳だけど」


 下界を見ながら、氷の女神アスラと風の神サンタナは上機嫌だ。


「ガハハハハハ! 2人とも機嫌が良いのはいいが。サテラは、どうした? 姿が見えんが」


 まるで冷たき氷の男神(邪神)に見えぬ程、粗暴で豪快な印象のロッゾが現れる。

 自分の定めた運命が、どうなっているか確かめる場に、火の女神サテラが居ないことを指摘する。


「サテラ姉様なら、イザベラとサラ2人の火の代表みたいな娘が、氷のオルフに靡いたせいで、力のバランスが崩れたのが見たくなかったって訳」


「ロッゾ。貴方こそ何故、此処に? 邪神が見るものでは無いですよ」


「そう邪険にするな。神や邪神など、下界の者達が勝手に区別していること。俺としては、どちらにも平等に加護を与えているつもりだぞ?」


 比重としては魔物に多く加護を与えてはいるが、それは業務・仕事として割り切っていると、見た目によらず冷静な思考の神ロッゾ。


「俺はアスラが加護を与え損なった娘っ子。今はスノウと言ったか。そいつの様子を見に来たのだ。元はと言えば、お前が『私の髪の色に似た魔狼族が気に入ったので、加護を』と言うから替わってやったのに、与え忘れるとは」


「それで、そこら中に存在する僕の加護が、空っぽだった彼女に入っちゃったって訳」


「べ、別に忘れた訳では……」


 空気が存在する限り、そこに存在する風の魔力・加護が空っぽだった生前のスノウに入った原因と結果である。


「今更、遅いかもしれないがな。今回の騒動を聞きつけ、本来なら我が加護()で満たされるはずだった娘っ子に加護を与えに来た。(つがい)の男子も、複属性なのだろう? お似合いしてやろうとな」


「良いねえ! じゃあ僕は、それを伝えに行く準備をしないと。知らなかったらシルバの時みたいに、死ぬまで知らないかもって訳」


「……お似合い」


 自分のお気に入りの信徒の勢力に邪神が介入するのが面白くないのか、苦い顔をするアスラだが、元はと言えば自身のミスが発端なので異論は唱えなかった。


「オルフとやらが、火と氷で"霧"属性と呼ぶべきか。新しき魔法を産み出したからな。風と氷を合わせて、何が産み出されるのか、楽しみだ!」


「人族より属性が単一に成りやすい魔物で、愛する妻が別属性だからね。生前から混ぜたり応用したりと考えてた結果だろうって訳」


 ロッゾは純粋な興味で機嫌が良く、サンタナは自分の信徒が強くなることに機嫌が良くなり、意気投合していた。




 宴会でも開始されそうなくらいの二人を遠目に眺めていたアスラの元にサテラが現れる。


「男って馬鹿だね。何が、そんなに楽しいのか。僕には分からないね」


「サテラ姉様。そうやって、他人の気持ちが理解出来ないから、行動が読めないのですよ。今回の件だって。少しくらいは男心というものを学びましょう?」


 そう、姉を諭すアスラをジト目で睨み付けるサテラ。


()()()()()も分からないからね。しばらくは無理そうだよ」


 姉の言葉が聞こえていないのか、何の反応もせずに馬鹿騒ぎを続ける二人を微笑みながら眺めている。


「オルフに加護だけじゃなく、()()も与えただろう。どういうつもり? 魔王を横取りして信者を増やす気?」


「だとしたら、どうします? オルフを殺しますか? それとも私?」


 微笑んだままの顔だけを出来損ないの操り人形のように動かし、サテラの方を向く。


「そんな事をしなくても、僕の信徒が最強だよ。魔王を倒すのは、僕の信徒で決まりさ!」


 そう、高らかに宣言し、サテラが去って行った……。




 ーーユニーク・スキル???ーー


 ???!!??。。??。。

 ーー?。、!、、???。!!


 ーーーーーー



 既に、他の神々が居なくなった下界を見下ろす場で、アスラはオルフを見つめ続けている。


「フフフフフ。()()()()()訳じゃないのよ。貴方の魂が美しかったから。魂の時から可愛らしかったから」


 誰に言うでもなく、聞かせる訳でもなく、ましてや()()している訳ではない。


「ああぁ! 可愛い可愛い。愛しい愛しい貴方。悪いのは貴方。つい、パール(貴方)()()()も加護を入れてしまった。そしたら、()()()を妻にするなんて」


 ロッゾが氷の神らしからぬ印象なのと同じように、今のアスラを見た者は、氷の女神だと思うだろうか。


「そんな大胆に気持ちを伝えられたら、困ってしまいます。私は神で、貴方は下界の住人。添い遂げられない。だからね。考えました」


 無邪気に笑って、はしゃいで、言葉が上手く出てこない子供のような身ぶり手振りで、熱っぽくオルフを見つめているアスラ。


「貴方に肩入れして肩入れして、鍛えて鍛えて、神の領域まで押し上げる。その為の加護。その為の恩寵。その為の魔王討伐。頑張って、此所まで来てね」







 私の可愛い可愛い貴方…………







稚拙な文章を読んで頂いてありがとうございます。


どうでしょうか? 楽しんで頂いているなら幸いです。


四章は、明日の同じ時間に投稿します。

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