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魔狼の恩返し  作者: 花畑
3・火山の雌火竜
30/89

”貪欲”の由縁

予約投稿です。


ギャグ回です。


次回も同じ時間に投稿します。

 空へ逃げることが出来なくなり、地上で戦うことを余儀なくされて苛立っているサラ。


(わたくし)が、ここまで! ここまで苦戦をするとは!! 許しません! 許しませんことよ!!!」


 激昂して突進してくるが、俺の蜃気楼(シュピーゲル)を封じるために火山の魔力を手放した火竜は弱体化しており、前ほどの速度も攻撃力も無い。


疾風の加護(サポート)


 加えて、スノウからの補助魔法で強化された俺に勝てる要素など無いのだ。


「あああ!?? 何故!? ゆくゆくは魔王を倒し! 私が魔王になるはずなのに! こんな所で!!!!」


「魔王を倒すのは、この俺だ! お前が魔王になるのなら! やはり、ここで倒されろ!!!」


 今だに”貪欲”に上昇思考を保っているが、魔法を使っても俺の氷と相殺し、霧が発生して不利になるので使えずに焦燥感だけが積み重なる。


「これで終わらせる!! 顕現(フルカウル)付与・切れ味向上(エンチャント)!!」


 トドメとばかりに、装備が壊れるのも構わずに全力を込める!

 迫る死の恐怖に泣き出しそうな表情で悲鳴を上げる。


「いやあああああああ!!!??」


「--!? 何!??」


 今までの接近戦の攻防で覚えたのだろうか、まるで俺のような体捌きで、首を狙ったはずの渾身の一撃が片翼を切り落とすだけに終わってしまった。


(危険だ!! 短期間で”貪欲”に強くなっている! まだ壊れていないが、()()だ。早く決着を付けなくては!!)


 そう決意し、振り向いた俺の目の前に驚愕の光景が広がっていた……。





「ごめんなさぁぁぁい!!! もう悪いこどば! じないからぁぁぁああ!! 許してぇぇえぇぇえ!!!」


 人化で、人の姿になって見事な泣き土下座をしているサラの姿が在った。

 あまりの光景に、呆気に取られて立ち尽くしていると……


「言ったじゃない! ()()()()()()したら許してくれるって! 言ったじゃない!!!」


 確かに言ったが、本当にするとは……何という生に対する”貪欲”さだ。


「言ったなら。許すべき。反省してる」


 生前の妻(スノウ)から援護が入った。


「オルフ、いえ! オルフ様!! 貴方、言ったわね? 魔王を倒すんでしょ? 私、有益な情報を色々と知ってるわ!!!」


 魅力的な提案が出された……。



ーーーーーー



「……で。どういう事か説明してくれるのよね? オルフ」


 笑顔だが、親の仇を前にしたように殺気を漂わせるベラ嬢から尋問される。

 応接室のソファーに座り、知らない美女を二人も両脇に連れていたら、そうもなるだろう。


「エルフのスノウ。オルフの()()()()()


「え? じゃあ……亜人(リザードマン)のサラ。今の奥さん? ですわ?」


 あの後、有益な情報と魔王を倒すための協力を条件に、サラを見逃すことにした。

 手放しに見逃すのではなく、魔物が種族別で協力しあったりする時に使う()()を使った。



 ーー”破りがたき誓い”ーー


 両者が合意の上で発動する呪い。

 反故にした場合の罰則も細かく決められるだけでなく、誓いの重さによって他にも罰則が来ることもある。


 ーーーーーー



 この呪いの肝は、()()()()()()()()()()()ことだ。

 決めた罰則を超える利益を提示されて、裏切ったり破った時に考えていなかった罰則が与えられることが有る。

 罰則が視力が無くなるだとしても破ってみたら五感全てが無くなったり、視力を必要としないモノに変化させられたりと様々だ。



 エルネスト伯には、切り落としたサラの片翼を提出して、『火口にて、火山の魔力を吸う竜を発見しましたが、手傷を負わせて撃退が精一杯でした』と、報告した。

 竜が居た場合、一旦帰ってきて報告されると思っていた伯は、撃退してきた俺に驚いていた。


『竜を少人数で撃退するなんて!! 王や大公に推挙して、白金・聖銀にしなくては!!!』


 と、興奮気味に喜んでもくれた。





 ーーーーーー



 流石は、アタシの兄貴だ。

 竜を撃退するばかりか、美女を二人も堕としてくるとはと感心してばかりもいられない。

 竜すらも燃やし尽くす程に恐ろしい炎を出せるベラの姉御が、それと同じくらいの嫉妬の炎を出してるのだから、たまったものではない。

 氷の兄貴が、如何に切り抜けるのかを黙って見ているしかない妹分のアタシを許してほしい。


「……ベラ? 貴族の淑女たるもの。こんなことで、うろたえていては駄目だよ?」


 ヒュー!! 出たー! 兄貴の色男ムーブ!!! 優しく髪を触りながら、諭すような囁き声(ウィスパー・ボイス)!!


「う、うろたえてなど!? ち、ちゃんと説明してください!」


 チョローイ! 早速、怒りが揺らいでいるぅぅ!! チョローイ!!!


「貴族の男たるもの、世継ぎを残さなくては駄目だ。そのために側室を多く持つこともあるだろう。だけど、正室の座は……()()()()()()


「ふぁい。分かってましゅぅぅ」


 はい! 堕ちた!! 貴族なら正論だけど兄貴は貴族でも無ければ、ベラの姉御と結婚するとも言ってないのに、誤魔化されてるよぉぉ!!!


「「「良いなあ……。」」」


 はい! ハモった!! ヒルダ姐さんも含めて、三人でハモった!!!





 何だ!? コレ!?? 何だコレぇぇ!!!!







稚拙な文章を読んで頂いてありがとうございます。


次回、三章ラストのエピローグ

ちょっとホラー要素あります

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