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第1話 召喚されてしまいました

  それは日常が非日常に変わる瞬間でした。


「あ~攻略終わったぁ~」


最近やり始めた乙女ゲームの推しキャラのストーリー開放的がやっと終わった。あ~長かった。攻略サイトを見ないで進めたいタイプだから本当苦労した。


ゲームをセーブして寝ようとした時だった。


「なにこれ!?」


目が開けていられないほどの光に包まれた。








―――――「姫巫女の召喚に成功したぞ!!」


そんな喜びの歓声が聞こえて目を開けると、そこにはよくファンタジー世界の魔法使いが着るようなローブ姿の人や中世ヨーロッパの貴族のような人々がいた。これどっかで見たことあるような…。


 周りをキョロキョロすると隣に学生服の女の子がいた。すごく怯えた表情をしたこの子も自分と同じ境遇の子なのかな?


 その時一段と豪華な服装の美青年が唖然として何も言えない私を素通りし、隣にいた学生服を来た少女の前に膝まずいた。いかにもおとぎ話に出てくる王子様のような美青年は少女に向かって口を開く。

「この国を救う姫巫女よ。どうか私達にお力をお貸しください。」

すべてを魅了してしまいそうな笑顔で少女に手を差しのべ、少女と数人のローブの人を連れて部屋を出ていってしまった。


「あの…これは一体なんですか…?」


みんな私の顔を見て怪訝そうな顔をしひそひそ話し出す。

失礼な人たちだな!確かにさっきの女の子みたいに可愛くはないけどそんな顔されると何か腹が立つんだけど!


そんな風に腹を立てていると位の高そうな人が口を開く。そしてこの世界のことを話してくれた。


――この世界では世界が混沌に包まれた時、姫巫女が世界を救うのだそうだ。そしてその姫巫女は常に異世界に存在しているため召喚の儀式でこちらに呼び出さなくてはいけないらしい。

 ん?ちょっと待って?これさっきまでやってたゲームのシナリオと同じなんだけど!?


 確かゲームは主人公が魔法と剣の国アルカナムに召喚され、世界を救いつつ攻略対象を落としていく。


 攻略対象にはこの国の王子レオンハルト、騎士団長のルートヴィヒ、主人公が通う魔法学校の後輩のセシル、この国一番の魔法使いのノアの4人だ。どうでもいいことだが私の推しはさっき爽やかに現れ去って行ったレオンハルトだ。なぜ気がつかなかった自分!?


 さっき連れていかれた少女が主人公なら自分の立ち位置は?


「それじゃあ、私は何のためにここにいるんですか?」


「たぶん…召喚ミスで呼び出されてしまったのだと思います…」


「は?」


「召喚ミスです。」


いや、私聞き取れなかったわけじゃないんです!理解できないんです!!って言うか召喚ミスって何!?そんなのゲームになかったよ!?




「じゃあ、私関係ないなら家に帰りたいんですけど。」


「残念ながら元の場所に返す方法がありません…。」


召喚って一方通行かよ!帰る方法用意しとけよ!


「まあ、こちらのミスなので貴方がここで暮らせるようにサポートはさせていただきます。」


「そうですか…」


帰れない―それはそれで楽しそうかもしれない。自分がはまっていたゲームの中なんてワクワクしてしょうがない!


こんな感じで私、春川 葵の異世界生活が始まるのでした。これから先に待ち受ける困難に気付かぬまま…

初心者で拙い文章ですがよろしくお願いします。

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