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彼女が結婚するその時までは 作者:八角屋キア
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一時帰省

年末年始。東京の出張先から一時帰省。
「おお、雪が降ってる!!雪が積もってる」
空気が乾燥して刺すよう痛みを伴う東京の寒さから日本海側の肌に柔らかい湿った冬の寒さに故郷に帰ってきたと実感し、久々の雪を踏みしめてみた。ザクザク
ザクザク…背後からの足音に振り返ると、そこにはにゃーちゃんがいた。今日はお休みですか?
「りっちゃんおかえりなさい」
にっこり笑って手まで握ってくるにゃーちゃん…失恋の傷も癒えてなかったから会いたくなかったけど、田舎で家が近所だと顔を合わせないほうが難しい。いや、会いたくなかったけど会いたかった。やはり、彼女は可愛い。

「…にゃーちゃん、相変わらず手があったかいね」指をからめてくるにゃーちゃん。ちょ…それ、恋人繋ぎですよ?
「りっちゃんは相変わらず冷たいね。今日、家で餅つきするから来るでしょ?」
別れたことが嘘のような自然なお誘い。
…気まずくなるのは嫌だったけど、何だか複雑な気分ですよ。すっかり、にゃーちゃんの気持ちは新しい彼氏の物なのですか?そうなんですね!?まぁ餅つき行きますけど、行かせていただきますけども、やはり複雑な気分ですよ。
取り敢えず、荷物を自宅に置きに行って、にゃーちゃんの家に向かう。にゃーちゃんの家は大きい日本家屋で、勉強部屋として建てられたら離れもあり車庫と蔵もある豪邸だ。庭も広い。車庫でおじさんとおばさんが餅つきの準備をしていた。
「ご無沙汰してました。お元気そうで何よりです。今日はお招きありがとうございます」
「あらあら、東京出張長引いて大変ねぇ、ちゃんとご飯食べてるの?」
「餅、沢山食べてけや」

「ありがとうございます」
「まだつき始めんから家上がって待っててな」
「は、はい?」
え?にゃーちゃんと家の中で2人っきりってことですか?
「あっと、お手伝いしますよ!?」
焦って近くにあったバケツの水をひっくり返してしまった。そして、その水で滑って転ぶ始末…。焦り過ぎだよ、私。
裏ボアつきのGパンがしっとり濡れたので着替えに自宅に戻った。

「りっちゃん大丈夫?」玄関先までにゃーちゃんが付いて来た。いやいや、我が家も今、父母が年末の買い出しに出掛けてるからね。
「お邪魔しまーす」
にゃーちゃんなんで入ってくるの!
「りっちゃんのお部屋〜」「ちょっ、待って何で入ってくるの!?」
私の制止ぽくない制止の言葉は何も効力はなく、いつもの調子で私の部屋に直行するにゃーちゃん。
…にゃーちゃんは平気なんですか?貴女を何度も抱いた部屋に2人っきりでいることに…
私が意識し過ぎてるんですか?ヤバい、かなり泣きそうです。
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