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井の中の蛙は大海へ

ところで、凜と純の純愛は?

あれから、何度か凜の家を行き来するようになった純は、凜の親にも気に入られ、夏休みに入る頃には、凜に「好きだ」と告げ、親公認の交際が始まっていた。


その後もみんなフロッグに通い続けて、凜とまことの二人が高校二年になる頃には「Big ocean 」とまことに、デビューの話が舞い込むまでに成長していた。

「お前ら、すげぇな!やっぱ、俺の目に狂いはなかった!いつかビッグになると思ってたぜ」

「またまたぁ。勇平さん、よく言うよ。」

「いや、真面目に。晃のやつが最初にお前ら連れて来たときは、ガキ二人もどうしようかと思ったけど、音楽やらせたら、、これはひょっとしたらと思ってなぁ。」

「へぇ、でも、実際にデビューの話来たんだから、勇平さんの勘も捨てたもんじゃなかったってわけだ。」

「俺だって、だてにお前ら、面倒見てる訳じゃないし。」

「はい!感謝してます!勇平さん!」

みんなで声を揃えて頭を下げる。みんな、楽しそう。

「そう言えば、お前らこの店の名前の由来、知ってるか?」

「え?フロッグってカエルだろ?幸せのシンボルとかか?」

「ばぁか、これは井の中の蛙、大海を知らず。ってことわざだ。俺は、この小さな井戸から、お前らに違う空を見せることしかできねぇかもしれない。でも、お前ら、「Big ocean」は自分達の力で大海原に出ていって欲しいって意味を込めて、晃ちゃんとつけたんだ。」

「へー、この店の名前、そんなに立派な意味があったんだ。」

みんな驚いている。

「まこと、知ってた?」

小さな声で隣のまことに聞くと、まことは小さく頷いて、「前にチラッと晃にぃからね。」と耳打ちしてくれた。


「素敵な話だね。」

「晃にぃの想いに応えるためにも、わたし、やってみようと思うんだ。」

まことのやる気が伝わってきて、凜は自分も頑張ろうと思うのだった。

まだ高校二年生、やりたいことや夢はこれからまた変わるかもしれない。けれど、できないと決めつけずに、一歩踏み出してみることが出来れば、何かが変わるかもしれない。自分の可能性を自分で潰さないで挑戦してみればいい!一度踏み出した二人はきっとこれからもそうするはず。


凜とまことのその後。まだまだ若い二人はこれからも壁や夢に直面するでしょう。

でも、一度踏み出した二人はこれから先も困難や自分のやりたいことに挑戦することができるはず。これは二人に限ったことじゃない。

みんな、自分がどうしたいのか答えを出すことができたら、思いきって飛び込んでみれば違った世界が見えるはず。

やりたいことはやらなきゃ!人生は一度切りだし、いつ何が起こるか誰にもわからない。後悔しないためにも、思い立ったら動くべし!ってね(笑)いや、真面目に。

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