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透明少女シリーズ

無色透明の少女

作者: reve

私は「無色透明」


真っ青な空にも、真っ暗な闇にもなれない「無色透明」の空気。


……だから彼にもこの想い届かない。


……気づかないまま。



「お前、ほんと空気だよな」



何気ない日常の会話。


何気ない台詞。


偶々偶然隣の席に座った彼が切り出した一言。



「お前ってほんと無色透明」



笑顔で言う彼の台詞に「え?」と返してから俯いた。



「そーいうとこ、本当に無害な空気。で無色透明」



にかっと言い切る彼に、俯いたままくすっと笑う。



無色透明。


真っ青の空にも、真っ暗な闇にもなれない「無色透明」の空気。


彼の想いは「まだ」彼には届かない。



……でも、知ってる?


彼はその「無色透明」がないと生きれないの。



誰にも気づけない想い。


届かない想いは「無色透明」に紛れて空中に拡散される。



気がつかないまま、有害な毒になる。


私の想いを乗せたまま彼の身体を侵す空気。



私は「無色透明」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 無断転載禁止なんてユーザなら暗黙の了承なのにあえて書いてるあたり、作者さんの作品への愛を感じます!
2015/06/02 08:35 退会済み
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