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四角い恋  作者: みなも
第二章 私たちの関係
8/8

第八話 呟いていた本心

 「はぁ~……」

 「……もう! 優ったらさっきからずっとその調子! いい加減私に何があったのか話してよ!」

 沙苗の好きな人が怜とやらだと聞いてから、 俺のテンションは下がっていくばかりだった。 俺の隣では留利が心配そうに話しかけてくる。 ちょっと今は放っておいてもらいたい。

 「はぁ~……」

 知らぬ間に俺は沙苗に恋をしていたようだ。 それはただ単に元の彼女と顔が似ているからではない。 こう、 なんというか、 ……なんていうのかな……。 とにかく俺は沙苗が好きになったんだ!

 「優もお年頃だしね~。 うんうん」

 「……は?」

 「沙苗っていう人が好きになったんでしょ? そうなんだ~」

 訳が分からない。

 「……お前……勝手に人の心読むなよ……」

 「自分でつぶやいてたよ?」


 俺はバカだったのか……。


 「……あぁそうだよ! 俺は沙苗のことが好きだよ! なんか文句あるか!?」

 大声で叫ぶ。 幸い今いる場所は俺と留利しかいない屋上。 誰にも迷惑がられない。

 留利は少し寂しそうなほほえみを浮かべると、 俺に背を向けて対抗するようにグラウンドへと叫んだ。

 「べっつにー!」

 グラウンドはたくさんの生徒で溢れかえっている。 留利の声は聞こえていないようだ。

 「私、 教室戻るから!」

 留利はそう言いながら階段を下りていく。 次の科目までまだ十分もあるのだが、 何か用事でもあるのだろうか。 少なくとも俺はそんなことは聞いていない。 まあ、 二年の俺が一年の情報を詳しく知っているのもおかしいしな。

 「はぁ~……」

 テンションは一向に上がらなさそうだ。 俺は指で何回か頬をつねると、 大きなあくびをした。

 このままじゃ午後の授業はいつもよりはかどらなさそうである。 俺は屋上の隅で体育座りをして、 終業までサボることにした。


短くてごめんなさい!

全然更新してなくてごめんなさい!

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