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達志との違和感は日増しに感じ、やがて話すのも嫌に成る程であった。だが、ある日電車内で訊ねられた。

「真美子ちゃん…どうしたの?何かあったの?」

唐突の質問。

「え?」

「だって最近話さないじゃないか。」

やがて、その質問は自分も以前同様の事を以前の達志に訊ねた事に、真美子は気づいた。前の自分同様、彼も自分が話さない事を不審がっているのだ。

「気のせいよ。」

以前の彼のように真相を打ち明ける訳にはいかない。あの部隊がどこに拉致するのか分からないが、恐らくろくな事にならないだろう。自らの保身の為なのかと言えば聞こえは悪いが、今ここにいる“友人”は実際は赤の他人である。何のためらいもいらない。

「ところでさあ、この前の古文の授業なんだけど」

彼女は話題を変えた。彼に怪しまれないために。しかし、どうしても無理に話してしまっていて、彼も薄々勘づいている。だんだん嫌になって、また黙ってしまう。


その時、電車の車両扉ががらららと音を立てて開いた。スーツ姿の男だ。あの尾行したあの・・・。

真美子は息を呑んだ。男は話しかけた。

「相田真美子さんですね・・・?」

真美子は怯えた。達志は言った。

「何の用だ!」

「いやいやこれは失敬・・・実は秘密警察の者でして・・・」

男はバッジを提示すると達志はわあと驚き、真美子を見た。

「真美子、何をした・・・」

真美子が慌てふためく隙に、男は真美子を手錠に掛けて連行した・・・・。





電車が駅に着いた時、そのまま男と真美子は電車から出た。そして、ホーム内を歩き回り、やがて、自動販売機を発見した。男は財布から32円を取り出して自販に入れた。当然2円はおつり口から飛び出す。そして120円や150円の値段のするジュースのボタンを乱雑に押した。当然ジュースは出てこない。そしておつり返却レバーをぐいっと下げた。30円が戻ってきたので、男はそれを受け取った。

その時、自動販売機がゴガ、シューーーと音を立てて、動き出した。今のはパスワードだったらしい。ドアのように開いた自動販売機の、その奥はエレベーターであった。男は真美子を連れて中に入った。


エレベーター内で男は言った。

「手錠をかけてすまない。私は本当は警察ではない。」

「警察じゃないの?じゃあ何の目的!?」

「落ち着け。君は見てはいけないものを二つ目撃した。それくらい、推測されている。おそらく、今行かなかったら本当の警察がお前を捕まえていた。」

「・・・・あなたは誰?」

「私は反乱組織の者だ。この虚構に満ちた世界を暴く。まあ、下についたらわかる。とりあえず手錠を外そう。」

男は真美子の手錠を放した。



エレベーターが止まった。おそらくここははるか地下。そしてゆっくり扉が開かれた。

そこには達志がいた。

「!!???達志?」

「まあ、そうだ。だが、君の目の前で警察隊にさらわれた達志の、3代前の達志だ。処理されるところを危うく脱出した。」

「処理?」

「まあ、後で話すよ。」

「何なの?これ?貴方は本物の達志なの?偽者なの?」

しばらく沈黙し、やがて達志は言った。

「ではあれを見せるほかないな・・ついてきて。」




達志に言われるとおりついていくと、小型船のようなものがある部屋に着いた。

「ステルス機能つきホバークラフト。これで、これからはりぼての裏の世界を探検しよう。」

真美子と達志はそれに乗って、ホバークラフトは起動した・・・・。



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