初戦闘!俺に力を貸せ、武器美女たち!
──そのとき。
武器庫の扉が、ドォン!と大きな音を立てて開いた。
中から現れたのは、魔獣。
鋭い爪、血に飢えた瞳、吠えるたびに周囲の空気が震える。
まるで生きた災害だ。
「ちょっ、いきなり魔獣って何だよ!?!」
「落ち着いて、マスター。私たちがついているわ」
リリスが妖しく笑い、艶めかしい視線を俺に向けた。
「さあ、私を振って……その力、私に全部注ぎ込んで……♡」
「わ、分かった……!」
俺は魔力の手を具現化し、リリス(魔剣)を握りしめる。
リリスの身体──いや剣身が震え、黒い魔力が迸る。
「──あぁっ♡ もっと、強く握って……っ!」
「お、おおおおっ!!!」
振り下ろした一閃──!
ズバァアアアアアッ!!!
魔獣の装甲が、まるで紙のように両断され、地面に黒い血が飛び散った。
「やったっ……!?」
しかし、次の瞬間、別の魔獣が背後から飛びかかってくる。
「マスター、次は私よ!」
セレナ(聖槍)の声が響き、眩い光が槍から放たれる。
「私を突いて……もっと深くまで届かせて……♡」
「お、おう!!」
魔力の手を伸ばし、セレナを握る。
「──突き抜けろッ!!!」
ドゴォッ!!!
セレナの光槍が魔獣を貫き、その体を焼き尽くした。
「すごい……これが俺の力!?いや、俺たちの力……!」
「ふふっ、もっと私を使ってくれていいのよ?」
「次は私の番だよね!マスター、私を引いて!」
「私も……振ってほしいの……♡」
「私もっ、私もっ!!」
アイリス、ノワール、ソフィア、ミラ──
次々に美女たちが「使ってほしい」と迫ってきて、俺は魔力の手を忙しなく動かしていく。
右手でリリスを、左手でセレナを、影の手でアイリスの弓を引き、ノワールの鎌で周囲を薙ぎ払う!
「やばい、これ……気持ちよすぎるッ!!!」
「私も感じちゃうっ……♡ もっと、もっと触ってぇ……♡」
「これが……私の力を解放してくれるマスター……!」
魔力の手を通じて、彼女たちの熱、鼓動、欲望までもが直接伝わってくる。
心が繋がり、力が溢れ出す感覚──これは、たぶん、普通の戦い方じゃ絶対に味わえない。
「よし……!俺が、お前たちを“使う”!!」
「うんっ♡ もっと私たちを振って……♡」
「マスター……お願い、私のこと、もっと知って……♡」
俺と彼女たちは、この瞬間、間違いなく“ひとつ”になっていた。
異世界で目覚めたばかりの俺が、まさか武器美女たちに囲まれ、戦いながら甘く囁かれるなんて……
これって夢じゃないよな!?!?