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他の武器美女たちの目覚め

「おいおい……これは夢じゃないよな……」

俺は呆然としながら、黒髪美女──リリス(魔剣)を握る感触を味わっていた。

指先から伝わる、ほんのり熱を帯びた感触。これは確かに“生きている”。


「──あら、目覚めたのはリリスだけじゃないみたいね?」


妖艶な声が耳元に響いた。振り向くと、漆黒の鎌がゆっくりと浮かび上がり、

その影から銀髪の美女が現れた。流し目でこちらを見つめ、妖しく微笑む。


「ノワール……漆黒の死神と呼ばれた鎌よ。私のことも……早く、使って……♡」

「ちょっ……!」


さらに、光の粒子が舞い、長い金色の槍が立ち上がった。

その中央から、眩しい微笑みを浮かべた金髪ポニーテールの美女が姿を現す。

彼女はほんのり頬を赤らめ、胸元を押さえながら俺に手を差し伸べてきた。


「私はセレナ……聖槍の化身よ。お願い、私にも触れて。あなたの“力”を感じたいの……」


「俺の力って、何なんだよっ!?」

俺の脳内は完全にパンク寸前。


そんな中、さらに赤髪ショートの元気そうな少女がぴょんと跳び出してきた。

小柄で活発な印象の彼女は、弓の形をした武器から姿を現し、瞳をキラキラさせながら俺に抱きついてくる。


「やったー!やっと起きてくれたんだね!私はアイリス!炎の弓だよ!私も早く、あなたに引かれたいな♡」

「引かれたいって、どういう意味だよ!?」


美女たちはそれぞれ、自分の武器の「柄」や「弦」を差し出し、俺に触れてほしそうに迫ってくる。

その視線は熱っぽく、艶めいていて、まるで恋人に触れられたがっているかのようだった。


「ちょ、ちょっと待ってくれ!全員一度に来られても困るっ……!」

「困る?……ふふっ、それってつまり、私たち全員に触れたいってこと?」

「さあ、遠慮しないで……全部私たちを、あなたの“手”で握って……♡」


「もうっ!私が一番にしてほしいのに!」

「私を優先して!」

「私を振って!」

「私を引いて!」


美女たちの誘惑の声が、甘く脳内を溶かしていく。

この異常な状況に戸惑いながらも、俺の「魔力の手」は無意識に、次々と彼女たちに伸びていく──。


そして、それぞれの武器に触れた瞬間、彼女たちから熱く切ない声が響き渡る。


「──っあぁんっ♡」

「ひゃうっ……!」

「きゃっ……♡」

「んっ……♡」


俺はただの武器庫のはずなのに……

何でこんな美少女たちに迫られてんだ!?


「これ……夢じゃないよな!?なあ……!」

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