アトスの街
だんだんと意識が戻ってくる目を開けると異世界が広がっていた。回りを見渡してみると
剣を持った人や耳が長い人様々物が見えた。
僕が辺りを見渡していると
「お嬢ちゃん初心者でしょ
俺たちが色々教えてやるぞ?」
「俺たちは第2の街ガラムにたどり着いているんだぞ?」
知らない男2人に話しかけられた。
「えっと誰ですか?」
え、本当に誰だろてか誰がお嬢ちゃんだ僕は
男だっつうの
「よくぞ聞いてくれた俺たちは攻略組のハチとキューだ!!」
いや本当に誰だよ
「あの用事があるのですみません」
本当はそんなものないけどなんか面倒くさそうだし適当に理由つけておこう
「そんなものいいから俺たちと遊ばね?」
「レベル上げ手伝うからさ」
この人達しつこいなというかさっきお嬢ちゃんって言ってたよな?勘違いを話せばどっかいってくれるかな?
「あのそもそも僕男ですよ?」
「「は?」」
「うそ、だろ?見た目がタイプだったのに」
「ハチ大丈夫だ嘘に決まっているじゃないと嘘じゃなかったら俺たちは男をナンパしたホモ野郎になってしまう」
なんだこいつら?さっきからブツブツ呟いてるけどまあそういう時期か。まあ今のうちに
抜け出そ。
それから僕は2人が話している時にこっそりと抜け出した。少し歩くと鼻腔をくすぐるいい香りがしてきた。そこを見てみると串焼きが売られていた。凄いな嗅覚も再現出来てる。あ、そうだインベントリの中見るの忘れてた。インベントリの中を覗くと初心者の装備やポーションなどが入っていた。それとこの世界の通貨の10000ガルがあった。多分これで串焼きが買えるのだろう。
僕は屋台のおじさんに近ずいた
「串焼き1本下さい」
「おう、1本200ガルだよ」
僕はインベントリから200ガルを出しておじさんに渡した。
「ほいよ、うちの串焼きはタレにこだわっているぞ。冷める前に早く食え。」
1口食べてみると止まらなくなった。
え?めっちゃおいしいんだけど
「うまー」
もう1本頼もうかな?うんいいよね?大丈夫
まだお金はあるしあと1本だけ
「おじさんあと1本ちょうだい」
僕はお金をおじさんに渡して串焼きを受け取った。これやっぱうまいなぁー今度また来よ
「そうだ、おじさんアトスの街って知ってる?」
「あ、ああ勿論しってるが?」
「何処にあるかって分かる?」
「何処ってここがアトスの街だが?」
「へ?」
え?アビちゃんここに封印されてんの?
うっそーこういうのって結構進んだ街にあるんじゃないの?少しばかりのお別れって本当に少し?まあ、近いにこしたことはないしいっか。
「ありがとうおじさんまた来るよ」
「おうよお嬢ちゃんなら今度はおまけをつけてやるよ」
「僕男だよ?」
「は?」
僕の容姿は昔由美が女の子に似てるって言ってたのって本当なんだなー少し気になるな
とりあえず神殿を探すか。と、その前にスキルの魔法の属性を決めなきゃ、火、水、風の中の3種の中から選ばなきゃ行けないらしい。
実用性を考えると火か水なんだよなー
風はとりあえず省いて火は火災とか怖いし水魔法を覚えてからだよなー水魔法にしとこ。
―――ステータス―――――――――――――
名前:ユウ LV1 SP20
種族:ヒューマン 職業:魔法使いLV1
HP:100 MP:120
筋力:0 耐久:10
敏捷:10 器用:0
魔力:60 精神力:15
『スキル』
水魔法LV1
――――――――――――――――――――――――
これでよしっとさて神殿を探しにいこ
とりあえず誰かに聞くのがいいよね?
ぼーとしながら歩いていたらいつの間にか神殿に着いた。あれ?もうついたの?
とりあえず中に入ってみよう。入って少し歩いた所に金髪の女がいた。これがシスターか
なんか神秘的な雰囲気を纏ってるような気がする?
「こんな所に人が来るとは珍しいですね。どうなさいましたか?」
「すみません少し神殿というのを見学したくて」
多分この人にアビちゃんの存在は告げないほうがいいと思う。多分この人はアビちゃんを封印した神様に仕えてる人だと思うし。予想だけどね?
「そうですか、では案内致しましょう
私の名前はアメスです。では参りましょう」
「僕の名前はユウです。よろしくお願いします」
「ふふ、礼儀正しい子は好きですよ?」
多分第1印象は結構いいと思う。前を歩き出したアメスさんについて行く。
案内されたのは1人の少女の小さな石像の前だった。
しかもその少女には見覚えがあった。そうアビちゃんだ。もしかしてこの人アビちゃんを信仰しているの?
「あの、ここは?」
そう問いかけるとアメスさんはニコッと微笑み
「ユウさんはこのお方に用があるのでしょう?」
「へ?」
「ふふ、じゃあそれではあの方にもよろしくとお伝えください」
次の瞬間アメスさんが光に包まれた。
「え?」
なんだったんだろう?なんで僕がアビちゃんに用があるのを知ってるの?あの人は何者なのだろうか?様々な疑問があったがとりあえずはアビちゃんを解放しよう。
僕はアビちゃんの石像を持ち上げ落とした。
すると眩い閃光にこの部屋が包まれた
光がおさまったら目の前に紫色の長い髪をなびかせるアビちゃんがいた。
「久しぶり、でもないか?」
くすくす笑いながらそういった。
「ふふ、そうだね」
「あらためて礼を言わせてもらおう
我を封印から解き放ってくれてありがとう」
そう言ってアビちゃんは僕に頭を下げるのだった。