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新しく来た女達とのアピール

「狼追加しておいたからな!!! これで四戦までできるぞ!!!」

 二戦終了時に一度スタジアムの控え室に戻ったらバァゼルが叫んできた。


「四戦目の相手はお前だ。バカ。ぶん殴ってやる」

「盛り上がっただろう!!! あの観客の感性が全てだ! 三戦目も二匹だ!!! それとも三匹がいいか!?」


 俺は大きく溜め息をつき

「四戦目は楽しみにしていろよ」



 俺は控え室に戻ると、女達が笑顔で待っていた。

『おつかれさまでしたー♡♡♡』


 いるのはランとフル、そしてこの前まとめて来た女性10人のうちの4人。


「待っててくれたのか」

「デアグレンさまー♡ レムに四戦アピールさせるのも色々辛いと思いま~す。是非この娘達もお使いくださーーい!」


 ランの台詞に女達はニコニコしている。


 お使いくださいって。


「今からじゃ思い付かんぞ」

「大丈夫です! そんな語る必要もなく! 待ち時間でやっちまったぜ!!! たんねーぜ!!! みたいな感じはとても盛り上がると思います!!!」



 観客入れ替えはそれなりに時間がかかる。

 その間にする時間は十分だったので、実際にやってみた。


 また女達も自分達から寄ってきたぐらいなので積極的。


 ランとフルが選んだ4人はその中でも特に積極的で、体型も俺好みになろうと食事を多くとり太りつつあった女達。



 取り敢えず4人いっぺんは時間無いので、二人をまとめて抱いた。


 二人は絶叫し気絶。

 そしてランとフルが


「そのまま下半身すっぽんぽんで連れて行ったらとても盛り上がるかと」


 さすがにそれは下品すぎるし、性的なアピールは飽きられやすい。

 だが、行為後で気絶した女二人を肩に抱えて入場する。


 その程度ならまあ良かろうと入場したら


【うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっっっ!!!!!!!】

 大盛り上がりだった。


 特に喋らなくても、それだけで観客に伝わる。

 俺は休憩時間にこの女達が気絶するぐらいやったと。


 やらなかった二人と、ランとフルも着いてきて、気絶した二人を毛布で包み込む。


「あまりにも暇で!!! 休憩時間にややっちまったぞ!!! あっという間に気絶してしまったが、この国の男は下手くそなのか!? 俺のような精力のある男は珍しいか!? 羨ましければ憎め!!! 狼に敗れるところを夢想するといい!!! まあすぐに現実がわかるだろうがな!!!」


 俺の叫びに

【うおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!】

 観客達の興奮。

 そして

「今度は三匹だぞーーー!!!」


 バァゼルのバカは、檻を三つ連続で開けた。



 女達はまだ退場口に辿り着いていない。

 狼のスピードは相当速い。


 一匹と戦っている間に他の狼に女達が襲われる可能性もある。


 それは観客達も当然分かる。


【うわぁぁぁぁあああああああああっっっ!!!!】

 観客席は大騒ぎ。観客達も狼は女を狙うのではないか? と叫んでいる。


 獣は弱いものから狙う。

 その習性を良く知っている俺はすぐに女達の側に走り、両手と両足を広げ、自分を大きく見せるように構える。


 獣同士の戦いは、やはり大きさを基準にする。

 大きく見せれば獣は怯む。


 三匹のうち二匹は足を止める。

 残り一匹。


 俺は二匹の動きを目で追いながら

「おらぁぁぁぁぁあああああっっっ!!!!」

 飛びかかろうとする狼の顔面に足を上げ思いっきり蹴りを叩き込む。


『GYAUUUUUUUNNNMMMM!!!!!!』

 相手の勢いも威力に乗る蹴りは、相当なダメージになる。


 狼はその場でのた打ち回る。


 俺はそのまま二匹を睨みながら近付こうとすると、狼二匹はそのまま俺から離れ、腹を見せた。



 四戦目前

「バカかお前は!!! もう少し俺が離れていたら!!! 女達が襲われていたんだぞ!!!」

 バァゼルに怒る俺なのだが


「やってから俺もビックリした。次はちゃんと退場するまで見るから」


 見るからじゃねー。バァゼルは全く反省していない。


「お前このまま出ろ。四戦目の相手はお前だ」

「俺はマネージャーだーーー!!! 相手にはならんしーーー!!! 掛札も変更になるーーー!!! むりーーー!!!」


「すでに三匹けしかけた段階でおかしいだろうが。お前覚悟しておけよ」


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