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妊娠したラン

 ファンクライアとニフェルアリュアは話し合いが終わった後二人してレムのところに向かって話をしていた。


 レムとこの二人がなにを話するんだ?

 と思っていたが


「みちみちーーーって! 裂けるかと思いましたけど! ちゃんと濡らしていたんでー!!!」

 レムの声が響く。ああ、これ恐らく猥談か。

 レムとの行為を見たファンクライアがニフェルアリュアとその話をして、本人に聞きにいったのか。


 まあそれは良いのだが、レムは全体的に健康的でさっぱりした感じの喋り方をしているから、あんまり猥談という感じはしないな。


「次の試合はこの大陸を代表する闘技士との戦いか」



 ウロポロスが持ってきた試合。

 基本的に俺とラウルブクは、隣の大陸から来たシマ荒らしに近い存在として売り込んでいる。


 ラウルブクは帝国の首都で闘技士として勝ちまくり、名声を上げた。

 そして俺はこの都市で皇帝の姉を含めた女達を囲い、名声が広がっている。


 余所者が自分の国の女達を囲っているのは、男達から見れば嫉妬の対象。

 こいつが倒れるのを見たい! となるのは自然な感情。


 だから客は殺到する。

 俺とラウルブクを倒そうとする闘技士達は向こうから話を持ってきた。


 ウロポロスはそれを受け様々な交渉をする。

 そして今回、この大陸で最強と呼ばれる闘技士と戦うことになったのだが、これは勝ち負け未定のガチ試合。


 俺と同じく素手での戦いを基本とする人族の闘技士。


 まあ素人や兵士と戦うよりかはやりやすいな。


 とりあえず訓練をしようと街外れの森に行こうとしたころ、満面の笑みのランと、なにか不満そうなフルが来る。


「??? どうした?」

 ランとフル。

 ゴブリン族のこの二人は本当に仲が良い。

 出会った時から二人はセットだったし喧嘩をしているところを見たことがない。


 なのでこのようにどちらかの表情が違うというのもまた珍しい。


「ごしゅじんさまーーー♡♡♡ 赤ちゃん出来ましたーーー♡♡♡」

 ラン。


 赤ちゃん。


「本当か!?」

 確かにあれだけやれば。という感覚はあったが、なにしろ種族が違う。

 種族が違えば孕みにくいのだ。


 だから基本的に女の少ないオーガー族は数が少ない。

 ただ、オーガー族と他の種族のハーフも基本的には「オーガー族」と呼ばれる。

 それだけオーガーの血は強いということなのだろう。


 しかし子供か。あまり実感はわかない。

 なにしろ俺は戦い続けるだけの生き方だったからな。


 するとこの不満そうなフルは

「私は出来てないですーーー!!!」

 俺は笑顔でフルの頭を撫で


「そうか。ならフルは訓練に付き合え。終わったらそのまま孕むまでぶち込んでやるからな。ラン。お前は子供を第一に考えてノンビリと過ごせ。無理に俺の世話をする必要はないぞ」


「はーーーーーい♡♡♡♡♡ いっぱいしてくださーーーい♡♡♡♡♡」

「デアグレンさまー♡♡♡ 無理はしませんが、お側にはいますからねー♡♡♡」



 訓練。

 俺は木を使い、跳躍の練習をする。

 闘技において魅せる技というのは、やはり高度からの攻撃なのだ。


 俺のデカい身体で跳べば、遠くの観客にも迫力が伝わる。

 それに巨体でのボディプレスは単純な威力もある。


 俺は少しでも高く跳べるように、足の使い方などを研究していく。


 だが、横で見ているランが

「いつかなー♡ いつおわるのかなー♡」

 という目でずっとこっちを見ているので


「仕方ないな。こっちに来い。気絶するまでやってやる」



 =====================

 レムはファンクライア達と話をした後に

「御主人様のお手伝いにいきまーす」

 と宿を出た。


 話をしていたファンクライアとニフェルアリュアはレムの話を聞いて

「すっごーーーーい」という感じになり部屋にいたまま。


 ランに話を聞き森に来たのだが

「私も赤ちゃんほしー」


 訓練のお手伝いのついでにまたやってもらおうと向かったのだが


「……ぉぉぉぉぉぉおおおおおお♡♡♡♡♡」

 森につくと、大股を広げ息も絶え絶えになったフル。


「わあ。使用済み状態」

「レムか。手伝いに来てくれたのか?」

「はい! なんか来たら全開でしたね!」


 デアグレンはタオルを持ち

「拭いてやってくれ。俺は訓練を続ける」



 訓練が終わって帰り道

「暗くなってしまったな」

「そうですねー」

 デアグレンは気絶したフルを背負い、レムと一緒に宿に帰る。


「御主人様って真面目ですよねー」

 真面目。その言葉にデアグレンは首を傾げる。


「真面目か?」

「はい。私も屋台売りで色々人を見てきましたけどね。御主人様みたいに、いつも仕事のことを考えている人って珍しいなあって」


 それにデアグレンは首を傾げたまま

「……最近の俺は酒と女の事が多くなった気がするがな」

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