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夕刻落書

作者: 湯造子太

初投稿作品です。

何となく頭に浮かんだので勢いで投稿してしまいました。

文法等の稚拙さはご容赦下さい。

なお、特定の国や人を皮肉の対象としたものではありません。

一夜一夜(ひとよひとよ)

霹靂(へきれき)

今日も聞きし薄明はくめいしらせ。


(だれ)()

()ちしを(おそ)る。


夕境(ゆうきょう)

(ふけ)りし大夫(たいふ)

郷園(きょうえん)

草木(くさき)かぐわし

愛吟(あいぎん)

草勢(そうせい)いかに

弱るとて

()には()めぬと

花材(かざい)()めり。

脳裡(のうり)描くは色の競演(きょうえん)

草の一色(いっしょく)

足らずとも

(ぜい)を尽くすは

思うまま。


いつか見頃(みごろ)

()りし日と

()うに(ひと)ない夕紅(ゆうくれない)


()ぐる日に

肥土(ひど)も森も

渇き果て

枝葉(えだは)()れて

(いろ)を欠く。

(いや)しを求め

伸ばす根の

浅間敷(あさまし)く様

もの(がな)し。


絶峰(ぜつほう)

降り下ろしたる

太刀(たち)(かぜ)

断たれし枯葉(こよう)

はびこりし。

俯瞰(ふかん)(さま)

()ら立つに

鳥の羽音(はおと)

あらずして

不協の音を

奏でけり。


所詮(しょせん)葉擦(はず)れと

捨て置かれ

生まれし熱は

(くすぶ)りて

(けむり)立てんと

願うは自明。


点きたる火勢(かせい)

収まらず

焦げたる木々を

抜すれば

()まぬこと無し

(かみ)(ことわり)


熱昇り

哀惜(あいせき)()るは

例の(さま)

かえりて無情

際立つは

骨の山似し

灰燼(かいじん)の後。


(あめ)(しずく)

地も()らず

流され消えし

湿灰(しつはい)

滋養(じよう)となるは

幾歳(いくとせ)か。


迫る刻限

(つき)なき()(くも)(おお)われ

雨下雨下(うかうか)

降り込まれるが如何(いかん)せん。


火無き光源(こうげん)

求めども

知己(ちき)より便り

あらざれば

ただ目前(もくぜん)

深き闇。


避難(ひなん)せんとも

峡谷(きょうこく)

通ずる(とお)り、靴も無し。


住処(すみか)()()

隙間風(すきまかぜ)

弱きは足と

責めたまう。

非情なりしを

()めんとて

(おさな)()()

如何(いかん)せん。


(うつ)りて()るは

山の居所(きょしょ)

学びに生きて

なせること

詩を案ずより

なかりせば

木の実を(くさ)

ばかりなり。


(いつく)しむ()

(いま)()

優しき故里(こり)

帰りたき。


(おとな)いたるは

昔日(せきじつ)の街

今は幽谷(ゆうこく)

背負う墓所(ぼしょ)


一夜露(ひとよつゆ)

落ちて消えしは

人の夢。

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