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越州動乱記(笑)  作者: 鹿島三塁手
第四章 上杉謙信編 実城様はつらいYO!! たまには気分変えないとね?
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上杉謙信その1

 最後は上杉謙信です。この章にはギャグが多く含まれていますもので、登場人物は名前『だけ』同じ、別人物だと思ってください。ただ謙信の記録に、肖像画にあったような、髭面の男ではなく、小柄で優しい表情の人物だった、との描写がありました。どこの時代でも、伝説とか肖像画って『盛られる』んだなと思って書いたら、こんなになっちゃいました。ファンの方がいらしたらゴメンナサイ。

 我が名は謙信、上杉弾正謙信(だんじょうけんしん)という。世の者は我を「軍神(ぐんしん)」や「義将(ぎしょう)」などとあがめるが…


   「では五日後に(うかが)います」


と言い小姓(こしょう)は、毘沙門堂(びしゃもんどう)を後にした。そして謙信は扉を閉め息をひとつ付く。


   「あーつかれたー(~_~;)。不識庵様(ふしきあんさま)って、休みなしはきついなぁ(*_*)」


 手取川(てとりがわ)での勝利は良かったんだけどー!(^^)!、次はどうしよっかなぁと思いつつ、今後の指針(ししん)を考えるんだけど、うまく(まと)まらない(-"-)。言っておくけどー、わたしは女性でも、()()()()()()()からねぇ。ただ姉上に子供の頃に教わった口調(くちょう)がこれだったから、考える時は未だに、こうなっちゃうだけでぇ( ´艸`)。


   『ばば〇じゃ〇ーい(^_-)-☆』


 これだけは強く言っておくね。あと(かま)でもないからねぇ!(^^)!。


 わたしの生まれた享禄(きょうろく)三年(1530年)、父上は最大の敵「上条(かみじょう)上杉家」との戦いに明け暮れてたんで、正直あんまり記憶にない。名前は長尾為景(ためかげ)で、この越後の守護代、守護は上杉定実(さだざね)様だった。なんで私の苗字(みょうじ)が上杉でぇ(?_?)、父上の苗字が長尾かっていうのはぁ(#^.^#)、おいおい説明するけど、『私は十七歳じゃないからね?オイオイ♡』。ちなみに生まれた時は平三(へいぞう)(一つ目)って名前だったんだって、へーちゃんだよぉ(^_-)-☆


 後で聞いたことなんだけど、父上の父上、つまりおじい様が、守護上杉家の房能(ふさよし)様にだまし討ちにあったみたいでぇ(ノД`)シクシク、それに(おこ)った父上が守護様を()ったのが始まりみたい(@_@)。

 そして逆切れした山内上杉家の当主で、房能さまの兄上が攻めてきたのを、返り討ちにしたんだってぇ( ゜Д゜)。

 どう考えても、父上が悪い訳じゃないのに、父上はその後も、上条上杉家と戦ってんだって。なんか討ち取った二人とも、そこの出身だったみたい。だから私の生まれた頃には戦続きで、ほとんど父上の記憶がないのよね(゜д゜)(。_。)ウン。


 天文五年(1536年)長年の仇敵(きゅうてき)だった上条上杉定憲さんが、戦のケガ(>_<)によって亡くなっちゃうんだけど、うちの三番目の兄上の景房にぃも討ち死にしちゃった(-_-メ)。それで急に父上がやる気なくしちゃって(*´Д`)、戦は終ったんだ。父上は隠居して、私は恵林寺(えりんじ)っていう城下にあるお寺に、預けられることになっっちゃったの☆。

 お寺に入って修行して偉い人になるのもいいかなぁ(*^▽^*)って思って…誰だ、()()()()だろって言ったのは、だから違うしぃ(; ・`д・´)、しいて言うなら、世の中、親兄弟で争うのって嫌じゃない?あたしもそういうのって嫌だしぃってのが本音かなぁ♡。

 そんで修行してたらある日、住職(じゅうしょく)様が変な物を持ってきたの、何でも合戦のまねをするお遊びでね。全然やったことがなかったんだけどぉ、先輩たちを次々に打ち破って、住職様にも勝っちゃったの、てへ(〃▽〃)ポッ。


 そしたら住職様が、次の日から難しい字の本をもってきてね( ..)φメモメモ、えっと「まごこ」とか「六なんとか」って書いてあってね。修行の合間に教えてくれたの(孫子(そんし)六韜(りくとう)です)。

 それが兵法書って奴だって気付いたのは大分()ってからなんだけどね(;'∀')。えらいお坊さんになる、はずだったんだけどなぁ((+_+))、『あっれ〇ぇおっかし〇ぞぅ❔』


 そうしてると、天文十一年の終わりの頃(1543年)に父上がなくなってぇ(´;ω;`)ウゥゥ、一番上の兄上の晴景にぃが、


 「僕父上に嫌われてたから、()()()()()()()()()()から、お前喪主(もしゅ)やって。」


って言われちゃった(´・ω`・)エッ?。仕方ないから還俗(げんぞく)して、喪主をやったんだけど、まさか最近までお経を唱える側だったのに、聞く方に廻ると思わなかった(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪。

 そうして晴景にぃに、景虎(かげとら)って名前をもらって、長尾平三景虎って名前になっちゃった。(通算2つ目)かーちゃんとか、とーちゃんだと、おかしいからへーちゃんのままでね☆彡


 その後は杤尾城(とちおじょう)ってところを十三歳で任される事になったんだけどぉ(^O^)/、何故(なぜ)(?_?)か父上の配下だった黒田秀忠、とその父の胎田常陸(たいだひたち)とかいう人たちが襲ってきた(≧∇≦)。怖かった。兵は少なかったけど、お寺で習った軍学?を応用して戦ったら、あっさり勝てちゃった(^_^)v。でも敵って言っても、殺生は良くないかなぁと思って逃がしたら、


  「あの野郎!!景康(かげやす)にぃを謀殺(ぼうさつ)しやがった。ヽ(`Д´)ノプンプン」



 実はこの話は、登場人物によって、ほぼ『一人称』が違います(ちょっとだけ出る人は除く)。そうやって書いてるうちに、こんなキャラになっちゃいました。『もーしわけございません』。でも実際な話、上杉謙信を評すると『上杉謙信であることを強いられていた人』です。独立心の高い国人衆に囲まれて、大変だったと思います。なので、たまには気を抜かないと、しんどかったと思います。

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