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変態な木と恋愛を!?  作者: 狐里 桜梨
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当たったのは...『木』でした。

木との出会いです。

いや、なんかこう書くと植物のお話?って感じですが植物一切関係ありません。



当たってしまった...

いっっっちばんいらんなと思ってたものが。


見事に当たってしまった...。

まぁ、しょうがないこいつは悪くないしな。



水やるだけでいいかな。







その日私は仕事帰りに盆踊り会場に来ていた。

浴衣を着た子供やテントで焼き鳥なんか焼きながら酒を飲んでるおっさん達。

年に1度しかない盆踊り──。



雰囲気が楽しいというのもあるが私は抽選を目的に来ていた。

この町の盆踊りは抽選で景品を貰えたりするのだ。

何か当たるかもしれない。


そう思って毎年来てしまうのだが当たるのはいつも洗剤とかそういう日用品である。



いや、別に日用品が悪いとは言っていない。

使えるしまぁ、助かってる。



今年は何か当たるかな。とか思いつつ抽選くじ付きのうちわをもらう。


あ。ちょうど100番か。

小さい頃は盆踊りの後に貰うお菓子の詰め合わせとかが楽しみだったのに。抽選くじか。


ま、それだけ大人になったってことだな。



そんなことを考えて私は子供盆踊りが終わるのを待っていた。




「ではぁ!?皆さんお待ちかねー!!抽選をしていきたいと思いますうううう!」


私が焼き鳥を買っている時ちょうどそんな声をが聞こえた。

あ、抽選始まるな。


おっさん早くしてよ...


「いやぁ!あっついねぇぇ!姉ちゃんも1杯飲むかい!?何つってね!!姉ちゃんみたいなべっぴんさんに酒は大敵かぁ!?」


そう言って焼き鳥を渡してきた。

私は抽選の声が聞こえる所へ移動するため

「そうですね。」とだけ言い残し足早に移動をした。



「はい!次の景品は〜洗剤やら何やらの詰め合わせです〜!!これね結構あるからね〜焦んないで〜ほらそこの竹内のおばちゃん!何番さ!俺が引いてやっからよぉ!」


げらげらと笑う声が聞こえる。

竹内のおばちゃんはあんたもおじちゃんでしょ〜?

私52番だから頼むよ〜!!おじちゃん!!

と、これまた笑いながら話している。


まぁ田舎だから知ってる人のが多いのだけれど

そんなことどうでもいいから早く抽選して欲しい。

帰って酒を飲みたい。寝たい。疲れてんだこっちは。



そうイライラしながら私は焼き鳥を食べていた。



「はーい!もうこれでね、日用品の景品終わったからねー!竹内のおばちゃん!ごめんなー!52番引けなかったわ!でも!?結構まだまだいいやつ残ってるから諦めないでな!!」



あ〜あ。日用品詰め合わせハズレたかぁ。

こりゃあ何も無くて最後に箱ティッシュ貰えるくらいだなこれは。

私花粉症でティッシュの消費激しいし箱ティッシュ貰っていくかぁ。




「あと残ってるのはほら!温泉旅行の券とか鍋とか!まだまだあるから!ジャンジャンいくぞー!」


温泉旅行...忙しくて行けないし...私そもそも温泉苦手だしな。


鍋...料理が出来ない人に鍋などいらん。



あぁ...箱ティッシュが1番いい景品のように思えてきた。



「はい!おおっ!きりのいい数字出ました!100番!100番の人ー!!前へ来てください!!」


あ。当たってしまった...鍋も温泉もいらないんだけどな。

とりあえず前へいくかぁ。



景品をくれるおっさんの所へ行って渡されたのは...





そこそこなサイズの、


『木』・・・でした。



ちなみに竹内のおばちゃんは鍋もらってた。

木...

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