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目覚めの時

どうも片桐ハルマです。

今回は少しミステリーチックな小説を投稿してみました。今回紹介したどれかの人がシリアルキラーのサイコパスとなっています。そして、作者的にもそのキャラが一番お気に入りです(笑)

 そして、今後の投稿の合間にそれぞれの部屋での出来事や過去なども投稿予定です。

 最後まで読んでくれれば幸いです。

現実世界に住む者たちは、ネットの中にある怪奇的な現象や浮世離れした情報を娯楽として楽しみ恐れなくなったのはいいことなのだろうか?

 これは、そんなネットの闇の中よりもたらされた情報をもとに書き紡いだものである。



 何もない多々広がる空間。無機質な壁、無機質な天井が広がる、現実に会ったら少し不気味に思える空間に一人の青年が目を覚ます。


 「う‘うぅ。」


 青年は頭が痛むのか、左手で強く左側の頭を押さえる。すると、少しではあるが晴れているのが感じ取れる。この事から青年は、何らかの形で強く頭部を打ち付けたのだと判断する。

 青年が目を開けてみると、すぐそばに一人の女性が倒れているのが見て取れました。


 「あの。大丈夫ですか?」


 青年はその女性の肩を持ちゆっくり揺らしますが、その女性は起きる気配がありません。


 「あの!大丈夫ですか!」


 今度は先程よりも強く女性を揺らしてみると、ようやく女性は意識を取り戻しました。


 「うぅん。わっ!あなた誰ですか!?」


 と、言いながら女性は辺りを見渡します。そうしてみると青年と女性のほかに4人の人が倒れているのがみとることが出来た。


 「ごめんなさい。分からないんです。」


 青年の返した答えが、自分の問いに対する答えだと気づくのに女性は混乱していたためか、少し時間がかかりようやく、青年が分からないと言った本当の意味を理解したようで。


 「分からないって、自分が誰なのか分からないってことですか?」

 「そうです・・・あなたは、自分の名前言えますか?」


 女性は、青年の記憶喪失に疑問を持ちながらも答える。


 「・・・はい。えっと、氷野 沙良(ひの さら)といいます。」

 「・・・そうですか。・・・とりあえず、他の人も起こしてみますか?」

 「そうですね。」


 と、言って青年は一番近くにいた明らかに外国人で、身の丈2メートルはあるであろう金髪の男性の肩を揺らし始める。


 「あの。大丈夫ですか?」

 「・・・。」


 その金髪の男性は、すぐに目を覚ましてくれましたが、日本語が通じなかったのか、何も話してはくれなかったので、


 「Are you ok?」

 「I’m ok」


 青年が流暢な英語で話しかけることで、ようやくその外人の聞き心地いい流暢な低い声で答えてくれた。


 「Do you speak Japanese?」

 「すこしナラ。」


 と、カタコトながらもその外国人は、青年の問いかけにこたえてくれる。。

 一方、氷野 沙良は、二人いる女性の中で明らかな外国人の女性には話しかけず、もう一人の女性のもとへ行き、


 「大丈夫ですか?」

 「・・・え、え。なんですか?ここどこですか?」


 起きてすぐ辺りを見渡した女性は起こした氷野よりかは少し年下の印象を感じさせる女性。


 「えっと、皆さん自分のことは覚えていますか?」


 青年は、外国人の方が理解できているか心配そうに目線を送ると、


 「オレ、ギルニル・F・アデラート。SPデス。覚えてナイコト、ここに来る前のコト。」


 どうやら理解したようで、SPであるギルニルさんは、ここに来る直前の記憶がなくなっていることを話してくれました。その話によると、仕事の都合で日本に来ることになったのだが、飛行機に乗ってからの記憶が全くないとのことだった。


 「わ、私は、新妻 幸恵(にいずま ゆきえ)です。誰かに殴られたことは覚えていますが・・・。」

 「私も殴られた記憶があります。」


 氷野さんと新妻さんの二人の女性は、この部屋に来る前の記憶。今までの記憶すべて覚えているようであった。


 「そうですか。ありがとうございます。じゃあ、全員起こしますか?」


 すると女性人二人は残った、明かに外国人の女性ではなく、日本人の中年の男性のもとへ行ったため、ギルニルと青年は、奇麗なブロンズの髪のうつ伏せで眠っている女性の肩をたたく。


 「大丈夫ですか?」

 「・・・Wer bist du。」


 どうやら日本語は通じず、英語でもない言語でブロンズ髪の女性は話し始める。しかし、青年は、


 「Es tut mir leid. Kann micht nicht erinnern .」


と、二人の女性には分からない言語で話し始める。大きな体の外国人もその言語が理解できるようで、三人は会話は進む。

 青年たちの会話が全く何を言っているのか分からない、氷野と新妻は、中年の男性を起こす。


 「あの、起きてください。」

 「・・・!?なんだ、君たち!?。・・!?。ここはどこだ!?」


 いきなり知らなない場所知らない人に囲まれた男性は驚きを隠すことが出来ず、座った状態のまま数センチ、後ずさる。だが、


 「お前は!!」


 と、ブロンズ髪の女性と話している青年を指さすと中年の男性は立ち上がる。どうやら都の中年の男性は青年のことを知っているようだった。


 「なんでお前がここにいる!?」

 「どういうことですか?この人のこと知ってるんですか?」

 「ああ。ワシがずっと追っている詐欺師。髙平 薫(たかひら かおる)だ。」


 中年の男性は、懐にしまってあるはずの物を取り出そうと服の内ポケットを探るが。何も見つからない。他のどのポケットの中にも何一つとして物が入ってないことも分かった。

 その様子を見た全員が手持ちを確認するが、誰一人として持ち物を持っている人はいなかった。


 「どういうことだ!?わしの持ち物がないじゃないか!?」

 「私のもないわ・・・」


 仕方なく、何も証明できるものがない状態で中年の男性は自己紹介を始める。


 「ワシは、間瀬 弘(ませ ひろし)。刑事だ。ここがどこかは分からないが、その男は信用しない方がいい。」


 一同の中に沈黙が広がる。この状況で、誰も知らない状況で、誰かを信じることなんてない。むしろ、他人を貶める発言をしている中年の男性が一番怪しく見えてしまう。

 すると、その中年の男性に詐欺師と言われた青年が、


 「あの・・・自分。記憶がないので、間瀬さん。自分の紹介もお願いしてもいいですか?」

 「いいだろう。ただし、ワシが掴んでいる情報だけになるがいいか?」


 状況を徐々に理解してきた間瀬自身も、自分の発言は怪しいと判断したのか、少し自重するように青年に確認を取る。


 「はい。大丈夫です。」

 「分かった。・・・うぅん。その男は、髙平 薫。身長170センチ中盤の痩せ型。現在、詐欺の容疑で指名手配中だ。年齢は不詳だが、被害に遭った人の話では、二十代半ばであると断定している。非常に口がうまく、頭もよく回る。と、ワシは記憶している。」

 「ありがとうございます。とりあえず、名前がないと不便ですので薫と呼んでいただければ幸いです。」


 一度頭を下げると、中年の男性と同時に座る。

 自己紹介の時は、立ち上がるような流れが出来、次に立ち上がったのは、薫の隣に座っていた、金髪の大男だ。


 「ジブンは、ギルニル・F・アデラート。SPシテマス。日本語少しデキルマス。出身、USA。今ハ、ロシアに住んでマス。日本二来たあとの記憶ナイデス。」


 年齢は32歳で筋肉隆々の体は、少し圧迫感を感じさせる。アメリカ出身の男性らしく、立つことで2メートル近い体はさらに大きく見える。

 

 「次は私の番ですね。私は、氷野 沙良(ひの さら)。看護師をしています。えっと、ここに来る前の記憶ははっきりしていて、買い物中に頭を殴られて起きたらここにいました。」


 氷野は礼儀正しく頭を下げるともう一人の日本人女性の横に座る。それが、合図だったようでもう一人の日本人女性、新妻 幸恵も立ち上がる。


 「え、えっと。新妻 幸恵(にいずま ゆきえ)です。えーと、会社勤務のOLです。記憶はあります。あ、じゃなくて、殴られた記憶はあって、起きたらここにいました・・・。」


 何を話したらいいのか分からなくなった新妻は、周りを気にしながら座る。

 そして最後の残った外人の女性。今までの自己紹介も全て、ギルニルと薫に訳してもらっているところを見ると、どうやら完全に日本語が理解できないらしい。そのため、彼女の母国語が理解できているギルニルが、代わりに話す。


 「エット。マリー・マーキュリー。17サイ。Gymnasticsをヤッテマス。ココに来る前の記憶ハ、ほとんど無いそうデス。皆さんヨロシクだそうデス。」

 「?何て言ったの?」

 「器械体操をやってるそうだ。」


 ギルニルの途中で入った英語が聞き取れなかった、氷野は薫に訳してもらうことでようやく理解する。


 一通りの自己紹介が終わり。薫からギルニル、氷野、新妻、間瀬、マリーの順番で時計回りに円状に座る。その後いくつかの質問を互いにしあう。共通点を探そうとするも、間瀬が薫のことを知っている以外の共通点と思えるものは、ここにいる6人には存在しなかった。


 「どうしますか?」 


 と、言いながら薫が周りを見渡してみると、先程見渡した時にはただの無機質だった壁に6つの扉があることに気付いた。


 「あんなのありましたか?」

 「私、見てないです。」

 「初めからあったぞ。」


 最初に起きた薫と氷野。最後に起きた間瀬の意見が完全に割れたことから、薫と氷野が起きてから、間瀬が起きるまでの間に現れた扉だということがはっきりする。さらに、薫たちの座っている場所からあまり離れていなかったため、扉の上絵には金属製の名札にそれぞれの名前が彫られていることに気付く。


 「これ、私の名前が彫ったりますよ。」


どうも片桐ハルマです。

いかがだったでしょうか?と言ってもまだまだ、短すぎて話も分からないと思いますので明日の投稿も楽しみにしてくれれば幸いです。

 最後まで読んできださった方々に心よりの感謝を申し上げます。

 では。

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