表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ダンジョン制覇 ~目指せ楽園ハーレム~   作者: 夜桜 蒼
序章 ~始まりの日~
9/114

9話 新たな力 前編

村から少し離れた位置に小川が流れていたので俺たちはそこで一旦休憩することにした。

ミサさんに貰ったバックには小さなパンと干し肉が入っていたのでそれをルナと食べることにした。


「結局村では休めなかったな」

「あの状況でゆっくりできないでしょ。あぁもう、だから人前に出たくなかったのよ。言葉使いおかしかったかな。ルナちゃんと威厳保ててた?」

 まぁ全員平伏して本当に降臨した神様みたいだったな。


「この世界でルナってどんな立場なんだ? 神様より神様っぽかったけど」

「ヘルトスがいい加減なせいよ! 私たち精霊は世界の調和を使命としていたのに神具とか異世界人とかが大量にやって来て、その上迷宮があっちこっちに現れてもう無茶苦茶なのよ。それでハーフ種が生まれて虐げられていたから一応出来るだけ保護したりもしていたけど……」

「あぁ、なるほど。彼らにとっては何もしてくれない神様より自分たちを助けてくれる精霊達はまさに神様的存在ってことか」

 まぁ神様は世界には干渉できないって言ってたけどな。転生者を送っていたってことはどうにかしたいっと思ってたんだろうけど。今までの転生者はマジで何やってたんだよ。


「ならとりあえず、結界が復活するまではここで様子を見てた方がいいよな。盗賊はまだ数人残っていたはずだし」

村に来たのが十人だから残り五人はいるはずだ。

「もう結界は直っているわよ。完全に壊れてたわけじゃないし、近くに中精霊がいたからすぐに終わったわ」

「そんなすぐに直るのか。まぁ直ってくれて安心だけど。なら少し休んだら次の街を目指すか」

「……ジンは怪我してたし、本当はゆっくり休んだ方がいいんだけどね。まだ体力も回復していないでしょ?」

「気にするな。街に着いたらゆっくり休むよ。今はそれよりこれだろ」

 落ち込むルナの頭を撫でながら先ほど頂いた神具の包みを広げる。


「ヘルトスに送るのね? スキルは刻まれているみたいだからいつでも大丈夫よ」

「あ、ちょっと待ってくれ! 俺でも使えるヤツは強くなるまで使おうかと思ってるんだよ」

 性能が落ちたとしても普通の武器より強いみたいだしな。現在のノー装備より遥かにいいだろう。


「え。これ、使うの? さっきまで血肉まみ「何も言うな!」」

 さっきの光景を思い出したじゃないか。一応綺麗に拭いてくれてるし、ちょっと帷子は着たくないけど、使えるのがあるかも知れないしな。

 えっと何があるかな~。……あれ? さっき村では見えてたのに、名前が見えない? あ、装備してないと鑑定使えないの。使えねぇ。

 えっとさっき見た神具は確か、


追跡の楔(神)

暗器グローブ(神)

忍びの帷子(神)

山賊王の太刀(神)

空間の腕輪(神)

力の指輪(神)

呪いのナイフ(神)


 だったか。うん。形的にも合ってるだろう。

 つまりこれが力の指輪か。金色の指輪に何語かが書かれている。

ちょっとサイズが大きいと思いながら指につけると縮んで丁度良いサイズになった。

外すと元の大きさに戻ったから誰にでも合うみたいだ。とりあえず山賊王の太刀を振り回してみる。


「おお! 軽い! さっきまで運ぶだけでキツかったのに! これで性能が下がっているって本来はどんな力だったんだよ!」

 木の枝を振っているように自在に振り回すことができるほど力が上がっているようだ。


「すごいわね。ただ身体能力が上がる神具系は後から体にダメージがあったりするから気を付けてね」

「こわッ! 先に言ってくれよ! 思いっ切り振り回したよ! え、筋肉痛ぐらいだよね? 俺まだ体力回復してないよ!」

 思わず自分のステータスを鑑定すると、


九条仁

使徒Lv8

力の指輪(神)

山賊王の太刀(神)


 めっちゃレベル上がってる! ルナが倒しても経験値入るってことか。これ楽勝じゃねぇ? というかすぐにルナに追いつくんじゃねぇ?


「魔力量が増えているのは分かっていたわよ。レベルが上がって楽勝って思っていそうだけど、油断しないでね。そうやって今までの転生者も死んで行ったんだから」

「はい。調子に乗ってすみませんでした」

 そうか、今までの転生者達も今の俺みたいになって調子に乗ったのか。うう、さっき何やってんだとか思ってすみませんでした。


「反省したならいいわ。他の装備も確認してみたら? いらないのは送るから」

「了解。あ、この忍びの帷子はいらないや。流石に着たくない」

「なら試しに送ってみましょうか。えっと、天送!」

 ルナの声と同時に忍びの帷子が光に包まれそのまま消えてなくなってしまった。


「……え? 今のが転送なのか? どっちかと言うと消滅したような」

「失礼ね。あのバカが渡したスキルを使ったんだから例え消えていても問題ないわよ。むしろこの世界的にはその方がいいわよ」

 ついに神様はバカ呼ばわりになってしまったな。というか何個送ったらスキルもらえるんだ? 

――いや待て、スキルをもらっても確認の方法もないよね? 

………………え? 騙された?


「ルナ、スキルを貰ったとして確認ってどうすればいいと思う?」

「え? …………いろいろやってみるとか?」


「おーい神様ぁ! 聞こえてんだろ! いや見てんだろ! 初回得点で一個でスキル渡しやがれ! スキル確認できるスキルを渡さねぇならもう二度と送らんぞ! あと何個送ればいいのか、御告げしろぉ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ