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異世界ダンジョン制覇 ~目指せ楽園ハーレム~   作者: 夜桜 蒼
三章 ~異世界で成り上がります。~
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88話 盟約と絆 ①



「――随分と賑やかだなぁ」

「そうね。でも気持ちは分かるわ。大きいお風呂って想像以上に凄く良かったもの」

「そいつは何よりだ。基本的に毎日入るからその内飽きるかもな」

リビングでルナと二人椅子に座っていると、楽しそうな声とフィロの絶叫が聞こえてきていた。まぁ楽しんでくれたら嬉しい。

「お風呂は飽きそうにないわね。何時間でも入っていられそうだったもの」

ルナはすっかりお風呂好きになってくれたようだ。金貨五十枚の価値はあったかな?


「フーちゃん、そっちの野菜も切ってくれる?」

「はーい。これはどうする?」


今はアオイ達が上がるのを待ちつつ、フーカとリムリは夕食の準備をしていて、リリカは足りない食材を買出しに行っている。俺とルナは料理ができるのを待ちつつ、ミニャが持って来てくれたダンジョンの情報が書かれた羊紙を見ていた。


「それにしてもミニャが持って来たこれ、二十階層以上ばっかりじゃねぇか。ミニャはリリカが嫌いなんじゃね?」

リリカの実力は精々十階層ってところだろ。俺は良くわからんけど、階層が下がるほど雑魚の魔物でも強さが上がっているみたいだしな。

「ジンなら制覇出来るって思っているのでしょうけど。……リリカには後衛を任せて直接戦闘をさせないなら良いんじゃない?」

「それでも無理が出てくるだろ? リリカもフーカぐらい強くなったら良いんだけどな」


リリカの実力はその辺の冒険者なら喜んでチームに誘うレベル何だろうけど、俺やフーカと比べるとどうしても下になるからな。

今リリカを手っ取り早く強くするなら装備を整える方が早そうだ。


恐らくリリカがフーカのレベルに追い付いてもフーカより弱いだろう。たぶん俺の、というより神の使徒の従者はステータスの上がり方が通常より良いんだろう。

リムリやフィロに聞いた所、いくら人族より身体能力が高い獣人族だと言ってもフーカの身体能力は異常らしい。それも俺が買取るまでは普通の女の子だったのに今や戦闘奴隷も顔負けな一般奴隷になっている。戦闘奴隷は奴隷商が戦闘に特化した奴隷に定める職業なのでフーカはどれだけ強くてもリムリと同じ一般奴隷扱いらしい。

フーカは低レベルの頃から俺と一緒にレベルを上げているから同レベルと比べても強いんだろう。


「リリカも奴隷にしたら良いんじゃない? そうしたらジンと契約を結ぶ事になるし、もしかしたらフーカみたいに急成長するかもよ?」

「……それ成功しても失敗しても領主を敵に回すんじゃねぇか? 信頼して預けた娘が奴隷にされてたって」

事情の説明すら出来ないだろ。事実奴隷になってるわけだし。


「リリカならなるって言いそうだけどね」

「領主は説得できんだろ。奴隷の刻印は解放しても消えないって言ってたし」

傷モノにされたってレベルじゃねーし。……そう言えばスペルドが持ってた盟約の指輪があったな。あれで契約結んだらどうだろう。

何も奴隷にすることが全てじゃないだろ。俺の眷属的な扱いになればフーカ同様に強くなるんじゃないかな?

……神の使徒の能力が自身の奴隷を強化する、とかだったらお手上げだけど。


盟約の指輪は神具の上、かなり強固な契約を結ぶことができるみたいだ。俺が使えば本来の性能に近いぐらいは扱えるだろうし、それになんだか上手く行く予感がある。


「主様! 何やら妾のことを思ってくれていたようなので急いで帰って来たぞ!」


お前はエスパーかッ! まぁいいや。フーカに買い物用のバックを渡したリリカを手招きして椅子に座らせる。


「これは盟約の指輪って言って契約を結ぶことが出来る魔道具だ。性能はぶっ飛んでいる。互いに認めた条件の元であればその契約を破ることは絶対に出来ない」

指輪の性能は真実の瞳のおかげである程度は理解している。互いが認めた契約なら破ろうとしても身体が拒否し、そもそも破ろうと思う意思さえ薄れてしまうみたいだ。契約の内容にもよるけど、高度な契約の場合は無理やり破れば最悪は死に至りそうだ。

……使って本当に大丈夫か?


「ふむ。その指輪を使って妾に何をさせるつもりじゃ? そんな指輪が無くとも今宵はちゃんと主様のベットにお邪魔するぞ?」

「ジン、いいからそれで今後リリカはジンに接触出来ないって契約をしなさい」

「ダメじゃ! そのような契約絶対認めんぞ!! 絶対イヤじゃ!!」


半強制的に契約を結ばせることも出来るみたいだけどそれじゃ効力が激減するだろうな。

とりあえず奴隷までいかなくても俺の従者、眷属になれば使徒の恩恵で強くなるかもしれない。


「ジン、半端はダメよ。リリカはちょっと調子に乗っている所があるから命令は絶対厳守ぐらいは最低ラインよ」

「――それをしたら俺が冗談で崖から飛び降りろって言ったら本当にする可能性があるからダメだ」

この指輪は神具だ。フーカやリムリの奴隷印とはレベルが違うだろう。命令を判断する前に身体が動くとか止めて欲しい。冗談も言えなくなるぞ。


「ふむ。――主様は妾との繋がりを得ようとしておるのか?」

「ん? まぁ、そうだな。フーカとリムリみたいに奴隷契約で俺と繋がりを持っていたら多分だけど、――俺の力の一端を与えることが出来ると思うんだよ」

俺の力って言うより神様の恩恵だけど、この方が分かり易いだろ。


「なるほどの。つまりフーカが強いのは主様の愛を一番に注がれているからという訳じゃな。ずるいぞッ!」

「ふぇっ! そうなのですか、ジン様!」

流石はフーカだ。台所で作業しているのにしっかり聞こえているみたいだ。盗み聞きは良くないぞ?


「愛とは言っていないけどな。フーカが強くなっているのはフーカの頑張りだ。これは間違いない。ただ俺の、なんだ、異能みたいな力がフーカの頑張りを手助けしているからフーカは他の人より成長が早いんだと思う」

「私はどうなの? 私もご主人様と奴隷契約しているよ?」

「リムリは――」

そう言えばリムリのステータスは全然確認していなかったな。


リムリ・パル

小人族LV10

奴隷LV6

・精霊の祝福

・料理LV6 ・道具鑑定LV2


うん、レベルが上がっているな。ちゃんと繋がりがあるみたいだ。流石に一緒にダンジョンに潜っているフーカほどじゃないけど、経験値が流れているみたいだ。戦闘はしていないはずだけど、レベルが2上がっているし。


「安心しろ、ちゃんと俺と繋がりがあるぞ」

「やったぁ! なら私はご主人様から二番目に愛を注がれてるんだね!」 

「ちょっと待ちなさい。ジンから一番愛されているのはルナでしょ!」

何やら台所が大賑わいになっている。俺は何も聞いていない。聞こえないからな。


でも、リムリもレベルが上がり易いなら一度リムリもダンジョンに連れて行ってレベル上げしとくかな。また襲われても身を守れるぐらいには強い方がいいだろ。


「むむむ。主様! 妾も愛が欲しいぞ! 奴隷契約でも構わんから結ぶのじゃ!」

このバカは何を言っているんだ。それが出来ないからの盟約の指輪だと言うのに。


「ジン、いっそ奴隷にしたら? 指輪を使ったら奴隷の印は刻まれないでしょ?」

「そうなのか? いや、しかしリリカを奴隷にしたら万が一バレた時が怖いからな。繋がりを持つ契約か」

ただ単に俺の従者や眷属になれって契約じゃ、効果がなさそうなんだよな。何らかの互いにメリットとリスクがある契約、もしくは何らかの制約を科す必要がありそうだ。


「では、妾は一日一回主様と接吻をしなければならないと言うのはどうじゃ? 互いに良い契約じゃと思わんか!」

「却下よ!」

……なるほど。そういう契約も有りか。いや、これは契約の為仕方がない事だ!


「それなら、リリカは俺に一日一回胸を揉ま――」

「却下!! あぁあもう! それならリリカは毎日ジンの魔力を受け取らないとダメとかで良いでしょ! ジンまで変なこと言わないで!」

最後まで言わせて貰えなかった……。でも魔力の受け渡しか。それなら繋がりになるのかな? 俺的には胸から――いえ、何でもありません。


「ふむ。毎日魔力を受け取らねば死ぬと言うことじゃな。それなら繋がりも強かろう」

「いやいや、そこまで危険を犯すなよ。魔力を受け取らない日は怠いぐらいでいいだろ」

何でいきなり生き死にの話になるんだよ。


「それはダメよ。魔力を媒介にする契約なら中途半端は余計に危ないわ。ジンには転移の指輪があるし例え離れて居ても問題ないでしょ? それに本当に緊急事態で魔力が渡せない状況になったなら指輪を天送するか契約を強制破棄することで契約は解除されるはずよ。ただ強制破棄をしたらジンは二度とリリカと契約は結べないでしょうけどね」

流石は精霊なだけあって契約には詳しいみたいだ。最悪は指輪の天送で済むなら良いけど。しかし命を掛けるのは流石に。


「主様よ。迷うな。妾は主様を信じておるし、信じて欲しい。妾は絶対に主様の側を離れんし、妾は絶対に主様を裏切らん。フーカ達の事は家族だと言って妾には言ってくれんのはそういうことなのじゃろ?」

リリカとはまだ出会って一日ちょっとぐらいだ。流石に身寄りのないフーカ達のように気軽に家族とは言えないけど、そんな俺の考えをリリカは見抜いていたのか?


「貴族のお嬢様が出会って一日の男に随分と言うもんだな」

「主様よ、貴族の娘だからこそじゃよ? 有力な婿に嫁ぐのは貴族の習わしでもある。しかし、妾は幸せじゃ。好いた男の元にやって来たのじゃから」

……はぁぁ。満面の笑みを浮かべてらっしゃる。ここまで言われちゃ引けねぇか。


「リリカ? あなたはあくまで家族の末席よ? 末の娘かペットぐらいの立場だからね? 断じて嫁じゃないわよ?」

「わ、分かりたくないが分かっておるのじゃ。主様は皆のものと言うことでいいのじゃろ」

何だか女性陣が集まって何やら聞いたらいけないようなことを言っている気がする。

それから女性陣の話し合いが終わり、疲れた顔のリリカがやって来た。


「それでは主様、妾に契約を、繋がりを頼むのじゃ」

「あぁ。ルナ、契約するからおかしな点がないか見ててくれ。おかしいと思ったらすぐに指輪を天送してくれ」

「了解。魔力を媒介にするならリリカは血をジンに差し出しなさい」

「了解じゃ」

ワイルドに親指を歯で噛み切ったリリカが手を差し出してくれた。痛そうだ。さっさと終わらせよう。

盟約の指輪を使おうと思ったら頭に言葉が浮かんできた。なるほど。これが発動ワードか。


「――盟約の指輪よ。ここに契約を結べ!」





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