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異世界ダンジョン制覇 ~目指せ楽園ハーレム~   作者: 夜桜 蒼
二章 ~異世界生活始めます!~
54/114

54話 決着


「はっくしょん! あー誰かに噂されてるみたいだな」


「(なにお約束なこと言ってるのよ。――後ろから数人の気配があるわね。フィロとミニャかしら?)」

「なに? あーよく見えんけどあの小さいのはフィロっぽいな。隣がミニャか。それと冒険者が数人いるみたいだな」

「え? フィロさんが来たんですか! フィロさんは大丈夫なんですね!」


リムリが嬉しそうにフィロの姿を探していた。そう言えばフィロのこと何も言ってなかったな。まぁ、来てるみたいだし本人が話すだろう。

それより今はフーカだ。スペルドも準備が終わったみたいだしな。


「小娘相手に本気を出さないといけないとはな。――行くぜ! 虚空乱れ斬り!」

スペルドが剣を振り斬撃が縦に横に斜めに複数放たれ、フーカはそれを見切って避けていく。先ほどはナイフだった為か威力が弱かったけど、今回の斬撃は大きくこちらにまで斬撃が飛んで――って飛んできたッ!!


「うぉ! っと! おぉ、フルンティングは斬撃も斬れるんだな」

とっさにフルンティングで飛んで来た斬撃を切り裂くと斬撃は霧散していた。

「ご、ご主人様凄いです」

「(気を抜いてはダメよ。しっかり見てなさい)」

「あぁ、ちょっとビビったけど何とかなるもんだな。リムリは俺の後ろから出るなよ」

目を輝かせるリムリの頭を撫でているとフーカが戦闘中にも関わらず頭を下げていた。


「ジン様申し訳ありません! すぐに終わらせます!」

中尉冒険者相手に言い切ったな。だけど今のフーカの動きはそう断言できるレベルかも知れないな。

「油断するなよ」

「はい!」


「くっくっく、この俺を格下扱いかよ。マジでイラつくぜ。――何なんだよお前らはッ!! 俺様はスペルド・クルース様だぞ! 奴隷如きが俺の前に立つんじゃねぇ!!」

「私は英雄クジョウ・ジン様の奴隷、フーカ・クロイムです! 私だって怒っているんですよ!! フィロさんとリムリンの仇です!」


フーカさーん。二人とも生きてますよー。……たぶん今はそこのブタより軽傷だろう。

「殺れるもんなら殺ってみろやッ! 伸びろ伸刀! 虚空断ちッ!!」

スペルドの持つ刀が五メートル近くまで伸び、それから放たれる斬撃は先ほどより遥かに早く広範囲になっていた。

「はっ! リムリ大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」

フーカは避けたみたいだが、また俺のところまで斬撃がきたので切り裂き霧散しておく。

あの技は刀の長さで威力が変わるのか? 神具の所有者じゃないみたいだが、どこまで伸びるんだろうな。あの刀。


「ッチ、やっぱりきかねぇか。デタラメな野郎だぜ。……まぁ、こっちの小娘も十分デタラメだがな。おい」

「この程度でやられていては、ジン様の隣を歩くことは出来ません。私はもっと強くなるんです! ――虚空斬り!」

フーカが振るう刀から斬撃が飛び油断していたスペルドに直撃した。

「がぁは! っこ、このガキ、まさか見ただけで……」

「で、できました! ジン様! できましたよ!!」

スペルドを完全に無視してフーカは大喜びで手を振っていた。


「あぁ、見てたぞ。流石はフーカだ! ……ふむ。魔力を斬撃に込める感じか。おぉ、なるほど。――虚空斬り!」

フルンティングに魔力を纏わせるようにイメージしているとルナが何かしたのか、ルナに頬を触れられると魔力の操作を理解することができた。

そのまま残っていた塔に向けてフルンティングを振ると魔力の斬撃が勢いよく飛び塔を斜めに切断した。


「おぉ、できた。なるほどね、魔力と剣で威力が変わるのか。使い勝手がいいな。ありがたく使わせてもらおう」

俺が切断した塔を見上げスペルドは固まっていた。切断された塔の上半分は大穴に落ちていったので人的被害はない。だが、スペルドは戦闘放棄と言えるほどに戦意を消失させて塔を見ていた。


「……ジン様ヒドイです。私がせっかく出来たのに」

フーカが落ち込んでしまった。俺の斬撃は塔を切断して、フーカの斬撃はスペルドに多少のダメージを与えただけだからな。

「(見て使えるようになっただけでも凄いと思うわよ? ジンと張り合うことが間違ってるのよ)」

「……そうですね。今度はもっと凄いのを使えるようになります!」

小声で話すルナの言葉にフーカが反応していた。フーカとはそれなりに離れているんだが、どれだけ耳が良いのだろうか。


「――このバケモンどもが。くそ、ここまで勝ち目が見えねぇ戦いなんざ久しぶりだぜ」

スペルドはもう精神的にもグロッキーみたいだな。将校クラスが相手でも十分戦えるって分かって良かった。そろそろフィロ達が来るし終わらせないとな。


「フーカそろそろ時間だ。やれるか?」

「はい! それでは攻撃を開始します。お手合せありがとうございました」

「くそが、ただじゃ死なねぇぞ」

スペルドの構えを見てフーカの姿が消える。いや、残像が消えただけで、フーカは既にスペルドに接近していたのだ。


「――化物が。俺の負けだ」

「私の勝ちです」


フーカの刀がスペルドを切り裂いた。

 


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