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異世界ダンジョン制覇 ~目指せ楽園ハーレム~   作者: 夜桜 蒼
二章 ~異世界生活始めます!~
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38話 管理者シルバーク

「ジン様ありがとうございます。これからもっと頑張ります!」

フィロの店から出てすぐにフーカが頭を下げて来た。……とりあえず頭を撫でよう。


「気にするな。フーカは頑張り過ぎるぐらいだから少し力を抜いて行けよ? これからも頼りにしてるからな」

「はい! 頑張ります!」

満面の笑顔で強く宣言されたが、俺の言ったことは理解できてるよな?


「それにしても思った以上に結構な金になったな。これから市場の方にも行ってみるか?」

「(ジンはこれからもダンジョンに潜って行くんでしょ? 昨日みたいなこともあるし、戦闘奴隷を探しても良いんじゃない?)」

「(一昨日フーカを買ったばかりだぞ? それに普通ならかなり高いだろ。フーカの時みたいなことはないだろうし、もっと安定してからにしよう)」


流石に住む家もないのに奴隷を買い集めるのはマズイだろう。それに俺にはフーカを一人前のレディにするという役目があるのだ!


「あぁ、そうだ。(ルナ、これお前が付けろよ)」

「(え? これってさっき買ってた指輪でしょ? ルナにくれるの?)」

さっき転移の指輪を見つけた時にもう一つ目を付けた指輪があったのだ。


身代わりの指輪。 

装備者が一定以上のダメージを負った時、身代わりになってくれるらしい。


「(ルナが俺達の生命線だからな。流石に指には合わないだろうからネックレスにしたんだが)」

「(あ、ありがとう。…………ふふふ)」

ルナが指輪を受け取りニヤケていた。まぁ喜んでくれて良かった。

さて、これからどうするか。そう言えば、


「フーカ、この辺りで家を買ったり借りたりって俺でも出来るのかな?」

「えっと、たぶん大丈夫だと思いますけど。ちょっと待ってて下さい。フィロさんに聞いて来ます!」

俺の返事も待たずにフーカがフィロの店に駆け込んで行ってしまった。


「まぁ、助かるけど。(……しばらくはこの街を拠点にしようと思ってるけど、いいか?)」

「(ジンはジンの思うように動いていいのよ。ルナとフーカは何処にでも付いて行くわ。でも、一度は帝都にも行った方がいいわよ。人も物も帝都の方が多いし、今は転移の指輪があるからいつでも戻って来れるみたいだしね)」

それもそうだな。ある程度生活基盤が出来たら行ってみるか。



「お待たせしました。フィロさんから地図と手紙を預かって来ました」

フーカが聞いてきた話によると、この辺りの区画を管理している不動産屋的な人物がいて、その人物から許可を貰えば今日からでも借りることができるらしい。


ちなみに家土地を購入することは一般人にはできないみたいだ。この街を含めてこの地方は帝国の所有物であり、帝国の管理下にある貴族が使用権を有しているらしい。この街もこの辺りを治めている大貴族の管理下にあり、住民は家や土地を借りていることになるのだ。


「でも、この辺りの貴族や一部の大商人、領主様が功績を認めた人物などは土地や家が貰えるそうです」

戦争で手柄を立てたみたいなもんか。この世界ならダンジョンの攻略か? それなら俺にも可能性があるかな。

これから向かう管理者は貴族からこの区画を任されている人物で、この辺りの顔役らしい。元は凄腕の冒険者で現在も必要に応じてダンジョンに入っている猛者とのことだ。怒らせないようにしなくては。


「……地図の場所はここだな。……間違いないよな? フィロから何も聞いてないのか? 本当にここでいいんだな?」

「は、はい。フィロさんから貴族のシルバーク様がこの区画の管理者だと聞きましたけど」

「そうか。シルバークか。……必要に応じてダンジョンに潜る元冒険者で凄腕、その上猫耳が愛らしい受付嬢なんて一人しかいないな」


「にゃはは。そう褒めるなにゃ」


渡された地図には冒険者ギルドの場所が記載されており、中に入ると満面の笑みを浮かべたミニャがいた。


「おい、貴族様。俺達に家を貸せ」

「……随分な態度だにゃ? 貸して欲しけりゃ、床に這いつくばって懇願するにゃ」

「おいフーカ、この猫娘が実は普通に喋れるのに語尾に「にゃん」って付けるイタイヤツだって街中に言いふらして来てくれ」

「ヤメろにゃ! 根も葉もないこと言うなにゃ! 家貸さないぞにゃ!」

「これだよ、腐れ貴族はやることがきたねぇな。それならさっさとハンコでも押せ。ギルドの失態を言い触らすにゃよ~」

「お前ケンカ売りに来たかにゃ? 買うにゃよ? 表出るにゃ?」 

椅子から立ち上がり威嚇するミニャの前にフーカが出た。


「これフィロさんからの手紙です」

「あ、はいにゃ。…………くっ!」

フーカから渡された手紙に目を走らせミニャが歯を噛み締め椅子に座り直した。


実は来る途中に手紙をルナに読ませておおよそは分かっていたのだ。手紙には俺は今後この街に必要になる人物であり、手放すのは損失になる。割の良い家を用意して欲しい。といった風に書いてあった。ちょっと浮かれて調子に乗ってしまったが、俺は悪くないだろう。


「そう言うわけだ。俺達に家を貸してくれ」

「普通に頼めないのかにゃ? まぁいいにゃ。ダンジョン制覇した者は家を借りる権利があるにゃよ。だからそもそもジンにゃんには権利あるにゃ」

「おい、それさっき説明しとけよ」

「忘れてたにゃ。気にするなにゃ。……今この区画で空いてるのはフィロ姉の近くの裏路地の家か、表通りの家かにゃ。表通りなら月に金貨二枚にゃ、裏通りなら月に銀貨五枚にゃ」

「随分と差があるな。……裏でいいか」

「裏通りの家にゃら、フィロさんの店の一件隣にゃ。ジンにゃんは冒険者登録してるから家賃は次回の冒険後でも大丈夫にゃけど、どうするにゃ?」

「いや、今払うよ。家を見てないからとりあえずひと月分でいいか。これでいいか?」

「まいどにゃ。言っとくけど掃除してないからホコリっぽいにゃよ? 家の改装とかは常識の範囲内なら好きにしていいにゃ。これが鍵にゃ」

この世界の常識が分からんぞ。とりあえず金に余裕が出来たら日本風にアレンジしよう。


「助かる。……住み始めてからいきなり家から出て行け、とかないよな?」

「……ジンにゃんがどんなところで生活していたか知らにゃいけど、犯罪を犯したりしないならジンにゃんに一応の権利があるにゃ。延滞とか奴隷落ちとかしないにゃらそうそうないにゃよ?」

「そうか。いや、この世界の貴族はクソが多いって聞くからな。念の為だ」

「……ジンにゃんの前にもその貴族様がいるにゃよ? ――と言うか外でそんな発言しない方がいいよ? ほんと聞かれたら厄介なことなるからね?」

「やっとミニャの素の言葉が聞けたな。猫語やめた方がいいんじゃないか?」


「……うるさいにゃ。用事が済んだんならさっさと行くにゃ、こっちは忙しいにゃ」


しっしと手を振るミニャに手を振りギルドを出る。


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