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異世界ダンジョン制覇 ~目指せ楽園ハーレム~   作者: 夜桜 蒼
二章 ~異世界生活始めます!~
35/114

35話 ロックの悲劇

ダンジョンから街に戻り、その日はギルドの一室を借りることになった。

フーカの怪我は寝る前にほぼ完治させることができ、俺はそのまま翌日の昼近くまで爆睡していた。


「んー、よく寝たなぁ」

「あ、起きましたか? おはようございます。ジン様」

「おはよう。よく寝てたわね」


俺が起きるとフーカとルナはすでに起きていたようで椅子に座って武具の手入れをしていた。


「おはよう、もう昼過ぎか? 起こしてくれれば良かったのに」

「あんなに気持ち良さそうに寝てたら起こせないわよ。さっきミニャが来て起きたら顔を出すように言ってたわよ」


ミニャか。一応昨日の帰りに大方の事情は聞かせて貰ったけど、改めて聞きに行くか。


「二人は行けるのか?」

「大丈夫よ。でもルナは姿は見せないからね」

「私も大丈夫です。あ、ジン様少しこちらにお座りください。髪の毛を整えます」

「いや、いいよ。それよりさっさと済ませよう」

「いいから座りなさい。寝癖が付いてるわよ」


黙って椅子に座りフーカに寝癖を直してもらい、俺たちはミニャがいるギルドのホールに向かった。



「お、やっと起きたかにゃ。待ちくたびれたにゃ」

ホールにやって来ると暇そうな受付嬢が頬杖をして待っていた。


「随分とヒマそうだな。それで昨日の続きでも話してくれるのか?」

「そうにゃね。とりあえず、いくつか報告と説明があるから聞くにゃ」

ミニャの説明は先ずは昨日のダンジョンについてだった。


俺達が向かったダンジョンは通常の低層ダンジョンとしてギルドが管理しているダンジョンだった。魔物は蟻種が多く、蟻は数こそ多いが個体の強さが弱い魔物らしく初心者に打って付けの魔物らしい。その為ギルドが新人の力試しに用意しているダンジョンで一般の冒険者には攻略規制をしているダンジョンの一つだったらしい。


本来なら警護役の職員がこっそり後を付けて新人がヤバくなった時に助けてくれる手筈だった。しかし、昨日警護の職員が何者かに殺られて不在であり、勝手に入らずそこで俺達が待って居れば良かったのだと説教されたが、そんなこと言われても知らん。


次にダンジョンで俺達が倒したミノタウロスは寄生種であり、ギルドの災害ランクA級に指定されている危険な魔物で討伐指令が出ていたとのことだ。

そしてあの穴の下のダンジョンはダンジョン結合と呼ばれる現象でできたダンジョンらしい。


通常のダンジョンの下に発生したダンジョンが上のダンジョンが邪魔で入口が作れなくなり、上のダンジョンに同化してできるものらしい。


そうしてできたダンジョンは入口が無いため中の魔力が溢れ急速に成長して上のダンジョンを超える規模で発達していくらしい。しかも、その中で発生する魔物は高濃度の魔力を帯びてしまうので通常より遥かに強い魔物になってしまうとのこと。


「実際あのダンジョンの蟻は同じ八階層クラスの蟻と比べてもかなり強かったにゃ。普通なら結合ダンジョンは二倍の強さと判断するにゃ。今回は魔物が蟻だったから良かったけど、一個体の強さが強い魔物だったならジンにゃんは死んでたかもにゃ」


笑えねぇ。俺の運が良かったのがもう一つあり、女王蟻が寄生種に寄生されていたことだ。普通なら女王蟻は将校クラスの冒険者チームが束になって倒すような格上の魔物らしい。


今回は寄生種のせいで死に掛けていたから助かったのだ。……もっともその寄生種が生まれてしまったことは俺の運が悪かったことだが。


寄生種は生まれた時点で災害ランクB級に指定される。そこから成長することでそのランクはどんどん上がっていくみたいだ。


「今回は生まれてすぐに発見できたから良かったにゃ。もし、これがあと数ヶ月過ぎていてあの魔力の吹き溜りに寄生種が生まれ成長していたと思うとゾッとするにゃ」


ちなみに災害ランクはC級から始まりC級で街に人的被害が及ぶレベル。B級で街に過度の被害が及ぶレベル。A級で街が滅びるレベル。S級は国家の危機的状況になるレベル。そして最高ランクとしてSS級、人類が滅びるレベルであり、世界の終わりと言われている。


「……ん? ……いや、ちょっと待て。あのダンジョンの最下層に人骨があったんだ。入口がないのはおかしいぞ?」

「んにゃ? 本当かにゃ? ……それにゃら、もしかしてロックの悲劇かにゃ?」

「ロックの悲劇?」


二十年ほど前にこの地を治めていた領主ロック・オリスラ。彼はダンジョンを討伐することを放棄し、その入口を爆破、封鎖して魔物の進行を止めようと試みたのだ。


その結果はわずか三ヶ月でダンジョン内の魔物が入口を破壊して街へと進行してきた。当時この辺りには十階層程度のダンジョンしかなかったにも関わらずその魔物達は二十階層以上の強さだった。


迎撃に出た軍曹クラス冒険者の大半が死亡し、将校クラス冒険者にも死人が出るほどの大惨事となった。それがロックの悲劇と言われる事件だ。


その後、ダンジョンを調べると十階層だったダンジョンが最大で二十五階層まで成長していたのだ。その一件からダンジョンは封鎖することを禁止された。


「ロックの悲劇前にダンジョンに入って死んでいて、その後入口が封鎖。でも微かに開いていた為、急激には成長しなかった……かにゃ?」

ミニャが頭をひねって考えているが、答えがでないようだ。


「もう少し詳しく調べる必要があるかにゃ。何か分かったら教えるにゃよ。あ、そうにゃ、冒険者カードを見てみるにゃ」

「冒険者カードってこの前のか?」

言われて冒険者カードを見てみると。


冒険者、階級准尉、クジョウ・ジン。制覇数2 寄生種1


ランクが准尉に上がっているな。……あれ? 制覇数が2になっている? この街に来る前に一つ制覇していたけど、冒険者カードを受け取った時は何も書かれていなかったよな? ……ダンジョンに入ることで更新される、のか? ……とりあえず制覇数は1って言っとくか。


「ランクが上がっているぞ。階級が准尉になってるみたいだな。あと、制覇数1と寄生種1って増えてるな」

そう言えばミノタウロスを倒してから鑑定をしてなかったな。



九条仁

人族LV34

使徒LV34

冒険者階級「准尉」

力の指輪(神)

空間の腕輪(神)

・神の使徒・神具鑑定・真実の瞳LV3・スキル鑑定LV2・夜目LV3・威圧LV2・異常耐性LV1


かなりレベルが上がってるな。死線を潜ったとはいえ一度の冒険で上がり過ぎじゃねぇのか?

ちなみに今はフルンティングも山賊王の太刀もアイテムバックに収納中だ。

って、スキルが増えてんじゃん!? そうか、迷宮制覇したからスキルをくれたのか。

異常耐性って毒とか麻痺に耐性が出来たってことだよな? 当たり、なのか?


「やっぱりかにゃ。最初の試験でランクがそれだけ上がる冒険者はジンにゃんが初めてにゃね。結合ダンジョンも制覇してるし、寄生種も倒しているから、もしかしたら領主様からお声が掛かるかもにゃ」

それは謹んでお断りしたいな。厄介事の予感しかしねぇ。


「それと昨日の魔石ならこのギルドで買取してるにゃよ? 素材も結構あるにゃよね?」

「あー、魔石は先約がある。フィロに頼まれててな。また今度頼むよ」

「売り先があるならいいにゃ。フィロ姉には失礼の無いようにするにゃよ」


それから少し話して俺達は冒険者ギルドを出ることにした。

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