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Poetry Verse Poems

遺してくれたもの

掲載日:2014/10/30

雨が遺してくれたのは


薄暈けた庭の片隅の


しっとり膨れた軟い泥濘


晴れ間雲間の隙間から


差し照らす目映さが


誘う清かな息つく間



君が遺してくれたのは


白茶けた壁の片隅の


ぽっかり浮かんだ苦い焦跡


破れた襖の軋みから


舞い戻る寂しさが


おとなう幽かな息つく間



夜が遺してくれたのは


満ちかけた月の片隅の


おっとり揺らいだ淡い星影


割れた煉瓦の欠片から


吹き翳る侘しさが


宛がう僅かな息つく間



時が遺してくれたのは


落ち込んだ崖の片隅の


ふっつり途切れた暗い隧道


熔けた記憶の遺灰から


燃え尽きる優しさが


揺蕩う確かな息つく間


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