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性悪ルナリアは初恋に殉職したい  作者: 御仕舞


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補足∶設定メモ


本編読了後お読みいただくのを推奨しております。

力不足により本編に書ききれなかった設定のメモ書きです。












Ⅰ . 初期構想



 ルナリアはレオン殿下が大好き。

婚約もしていて、爽やか優しい完璧王子のレオン殿下もそんなルナリアを大事にしている。


 家同士も犬猿の中のセオドアは聖女アリアが好きで、婚約していて、セオドアはアリアに首ったけだし、アリアもセオドアを好き。


 だけど、魔獣の氾濫という絶望的な異変が起こり、騎士であるセオドアは招集される。

聖女アリアは王都を守るためについて行けず、涙の別れとなる。

本来であれば、第一王子の婚約者なので戦場には行かないはずだったが、ルナリアはレオンの引き留めも聞かず(レオン殿下の絶望描写)、家と絶縁、婚約破棄してまでセオドアのいる戦場へと赴く。


 死者重傷者を多数だし、セオドアとルナリアも治らない傷を負い、死にかけながらもなんとか生き残る。

だがルナリアは既に王子の顔に泥を塗った身で、治療もままならないままに他国に旅立とうとしている。

それを知ったセオドアは、アリアを裏切ると分かっていながらも、ルナリアについて行く。


 なぜなら2人には初恋の呪縛が結びついているから。

過去の因縁があり、一度は諦めた恋だったが、ルナリアは恩、セオドアは責任で、再び結びつく。

遠い国で二人は結婚し、市井で幸せに暮らす。 






Ⅱ . 初恋の呪縛



 初恋の呪縛があるのは、完成品のルナリアと同じです。

違うのは、完成品の方は、ルナリアが初恋の呪縛、つまり命の恩人への義理、過去の初恋への未練から解放される話なので、過去から自立しました。


 レオン殿下のことはルナリアはちゃんと恋愛感情として好きですが、過去の自分と重ね合わせてる面もあります。

セオドアに認められなかった努力を、ルナリアは認めてあげたいと考えています。


 なのに、一度ルナリアがレオン殿下を捨てかけたのは、性悪の所以と、作者の性癖です。

好意の上で優位に立っている男を、実はその好意は薄氷の上だと自覚させ、絶望させる。

それから、執着を爆発させ、心を歪ませるのが大好きです。






Ⅲ . 性悪の所以と、ルート分岐バッドエンド



 ルナリアの性悪と呼ぶには理由があります。

裏設定ですが、本編の性悪ルナリアはルートを違えれば、バッドエンドでした。

分岐点は、ルナリアがセオドアと共に今回の戦場へ行き、命を賭けるかどうかです。


 ルナリアがセオドアを命を賭けて救わなかった場合、もしくはそういう場面がなかった場合、普通にルナリアはレオンと結婚し、セオドアはアリアと結婚します。

なぜならルナリアはレオン殿下を好きだからです。

なのでルナリアもセオドアの家庭も、円満に子宝に恵まれます。


 ですが、その後セオドアは騎士なので、いずれ魔獣との戦いで、厳しい戦場へと行かなくてはいけない日が来ます。

そこに絶対ルナリアはついていきます。

命の恩人への義理を返せていないのと、初恋に決着がついていないのでルナリアの中では、レオンへの情よりも、心の奥底に熟成されたセオドアへの好意が大事になっているからです。

子どもがいても、レオンと地位を全て捨ててでも、セオドアについていきます。


 セオドアは、ルナリアが自分と同じ戦場に立った時点でようやく全てを察します。

そこでセオドアは、過去に自分の幼さのせいで成就しなかった初恋が歓喜の声を上げ、歪んだ愛情と燃えるような恋情が甦ったことに気付かされます。

妻子ある身なのに、今更ルナリアを再び愛してしまった絶望とどうしようもなさで、セオドアはルナリアと向かい合います。

そこで一瞬ルナリアとセオドアの初恋は成就しますが、厳しい戦場なので、二人は魔獣を完全に討伐するものの、二人そろって生きては帰らず、命を落とすのでした。


 絶対に二人は生き残りません。

ハッピーエンド厨なんで、半死半生で身体の一部を失ったり、記憶を失ったりして生き残ることも考えましたが、このルート二人は、それぞれの相手に子どもがいます。

つまり、自分の恋心のために、子どもを捨てたわけですね。クズ。外道。

ルナリアの本質はこのクズで性悪で自分勝手なところです。

子どもを捨てるのなら命を捨てるべきです。(極論)



 ですが、本編では死にかけたことで過去と決別でき、大人へと一歩ずつ歩むことになります。

なので、その後は描いてませんが、自分勝手なルナリアは性悪ではなくなります。

性悪ではないので、性悪ルナリアの本編では書きませんが、人付き合いもするようになり、なによりレオンと子どもたちが一番になります。

IFルートよりも幸せで笑顔溢れた家庭を築き、ルナリアは肝っ玉母ちゃんになり、子供達とレオンを大事にします。

セオドアが戦場に出たら、幼馴染もしくは王妃として心配しますが、それだけです。






Ⅳ . 本編後セオドアとアリア



 ちなみに本編のセオドアはアリアに愛想尽かされてるので、苦い失恋を経ながらも、こちらも大人になることができ、別の女性と幸せに結婚します。

レオンと違い、セオドアは普通の一般男性なので、失恋すれば別の恋に切り替えられます。


 一方アリアはセオドアに呆れながらも、別の聖騎士の優しい男性と幸せに暮らします。





Ⅴ . レオン



 レオンはもしifルートであったら、幸せになれません。

というか、レオン殿下は、ルナリアに振られた場合、人間としての幸福はあり得ません。

国家に尽くすだけの人形になるか、逆に独裁者になって、暗黒時代を築き上げるかもしれません。

ハッピーエンド厨の私がレオンエンドにしたのは、それが理由です。

セオドアはルナリア以外と幸せになれるけど、レオンはルナリアじゃないと幸せになれないからです。


 だから、『7 . 主語をはっきりさせること』の最後の「死んでしまえばいい」の主語はレオンです。

ルナリアに見放されたら、レオンは死んだも同然という重い男なんですね。






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