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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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とある大学生が思い出に浸るだけの話。

作者: 秋の風
掲載日:2025/10/28

初投稿です。ちょっとホラー?というか、読んで不快にさせてしまったらごめんなさい。

何でも許せる方のみれっつごー!

今日の夕食は焼肉でした。

僕は肉を焼く時、よく周りから「焼きすぎだ」と言われますが、僕は若干焦げている方が好きなのです。

焦げていないと本当に中まで焼けているか不安になるからです。焼けていると分かっていても、食中毒にならないと分かっていても、これがもう僕のスタイルですから。たぶん克服しても訂正はできないと思います。


焼肉はタレにたっぷりつけます。

タレを肉に染み込ませ、それを白米の上に一旦つけ、そしてまた肉をタレにつけてから食べます。

肉をよく噛んで食べた後にタレが染み込んだ白米を食べるとこれがまた美味いのです。まぁそれは誰だってそうでしょう。結構一般的な食べ方だとは思います。とても美味いのでばくばく食べます。ですが食べ過ぎると今度は喉が渇きます。口の中に広がる焼肉の味を忘れたくないので飲み物は控えたいのですが、もう限界です。お水を一杯頂くことにしましょう。…ごくっとお水を飲み干した瞬間、口の中の味が一気になくなってしまいました。また最初からです。もう僕は焼肉の味を忘れてしまいましたから。お水で綺麗に流し込んでしまいましたから。もう一度肉を頬張ります。ああ、美味しい。僕はそう思うのです。これは僕の数ある「日常」の一つです。



『ーーーており、警察は犯人の特定を急いでいます。』


この日、とても残虐な殺人事件が起きました。

僕がそのニュースを知ったのは、平日の夜に放送されるとあるニュース番組を見た時でした。僕はそのニュースをほぼ毎日確認しているのですが、常々この世の中はなかなか平和にならないな、と思います。

今流れていた事件の内容ですが、簡潔に言うと一家殺人事件でした。

とある家の住民が全員、顔が判別できない程、無惨にも殺されてしまったのです。大人だけでなく、子どもまで。想像しただけでもすごく怖いです。犯人は今だ逃走中。まだ犯人が誰かは、性別すら分かっていないようです。いやぁ、ひどい人間がいるものです。というか、これが人間のすることなのでしょうか。人間の皮を被った化け物ではないでしょうか。憎い人間体を1、2回刺して殺害、首を絞めて殺害、という話は悲しいことによく聞きます。ですがここまでひどい殺害内容は聞いたことがありません。もちろん殺人犯は全員最低です。ですが今回の事件は、比べ物にならない、そんな気がしました。


あの殺人事件のニュースはその後もトップニュースとして連日取り上げられていましたが、犯人については今だに詳細不明という状態でした。テレビとしては視聴者に伝える犯人の情報が全くないわけですが、代わりに提供されたのは殺された家族の生前の話でした。近所に住む住民や親戚、友人などに『この人は一体どんな人物でしたか?』と記者が質問をし、質問された側が『とても親切で優しい人でした。』と回答する内容でした。殺した側の個人情報はないけれど、殺された側の個人情報はあっさりと全国、もしかしたら全世界に発信されたかもしれませんね。それを見て、何故こんな良い人がこのような形で死ななければならないのだろう、と涙を流す人もいるでしょう。実際僕も目に涙が溜まっていました。僕はただ、一日でも早く犯人が捕まりますように、と祈るばかりでした。


その日から2週間後、どうやら犯人は捕まったようです。そのニュースはもちろん速報で全国に伝えられました。

捕まったのは30代の男性で、パトカーの外からたくさんのカメラフラッシュを浴びながら、俯くこともせず、ただ真っ直ぐ前だけを見て警察署へ連行されていきました。その時の彼の瞳は、何故でしょう。僕の記憶に強く残ってしまいました。


翌日のニュースです。

警察がどれだけ犯人の動機を聞いても、犯人は黙秘を続けている、という内容でした。

インターネットでは批判の嵐です。


『あれだけひどいことをしておいて黙秘って何様?』

『人殺しめ。』

『一生刑務所から出てくるな!』


など、数多くの罵声が飛び交っていました。

犯人が拘束されている警察署の周りは連日デモ隊で埋め尽くされ、通行人がそれを避けて歩いている様子がテレビに映っていました。



さて、こんなにも騒がれていたこの世の中でしたが、あれから一週間後、それはぱたりとなくなりました。

犯人が黙秘を続けており、新情報が一切ないこのニュースはもう取り上げられなくなっていきました。ニュースで報道されないとなると、世間は勝手に、そのニュースは解決したのだと思い込むようですね。それが当たり前になっていく頃には、人々はもうこんなニュースが存在していたことも忘れてしまいました。忘れたあとはもちろん、誰も話題にしなくなりました。ここ1ヶ月の出来事です。



さてさて、困りました。大学の課題がまだ終わっていません。ですがパソコンが壊れてしまいました。あと少しで終わる、という時に限って壊れるなんてひどい話です。友人にパソコンを借りようと連絡を入れてみましたが、全員課題に追われて人にパソコンを貸す余裕はないそうです。本当に困りました。とりあえずこのパソコンは修理に出さなければなりません。その後で自由にパソコンが使える場所を探しましょう。それとも思い切って新しいパソコンを買いましょうか。もともと、そろそろ買い替え時であったのかもしれません。ああでも、やはり買うのはやめましょう。今月は金欠なのです。毎月のことですが。やはりパソコンは修理に出して、課題はどこか別の場所でやりましょう。まったく、憂鬱です。



「ふう、やっと終わった・・・。」


思わず口に出してしまいました。漫画ではよくある光景ですが、現実でやると結構周りに見られてしまうので、皆さんは気をつけてくださいね。もちろん、僕は今すごく目立ってしまって恥ずかしいです。すみません、と言って体を縮めます。課題のデータをUSBカードに移し、それを取ってお店を出ます。お店を出てすぐ友人に連絡を入れました。課題が終わったという自慢話です。すぐ返事がきました。


『いいなあ〜』

『え、早くね?羨ましい』

『俺のもやってくれ。』


返ってきたメッセージを見てくすっと笑ってしまいました。

それに対して僕は『返事をしている暇があるなら課題に集中しなさい。』と返事をします。すると友人からは怒りのスタンプがたくさん送られてきました。その時間がもったいないと言っているのに(笑)。

既読をつけ、適当に返事をしてから僕は歩き始めました。外に出たついでです。久しぶりに、"あの場所"へ行ってみましょうか。



『おい、そこのガキ』

『ひっ』


その中学生の男子生徒はよく登下校している小学生を脅しては、小学生が持つ少ない小遣いを取り上げていた。金がない男子小学生は殴られ、女子小学生は体を触られていた。それでも小学生達は誰一人として、大人には相談していなかった。大人に相談したことがバレれば、それこそ何をされるか分からないからだ。小学生の子ども達は、自分たちで何とかしようと考えた。そうして、子ども達は秘密の作戦会議を開くようになった。



ここはいつ来ても綺麗な場所です。

涼しい風、新鮮な空気、綺麗な川、とても静かで、心が落ち着く場所です。

一応ここは都会の中心部なのですが、近くには都会のイメージを代表する高層ビルがないため、人通りも少なくリラックスするには最適なのです。

ふと橋の下を覗いてみます。そこには特に何もないのですが、小さい頃はよく友達とここで集まって遊んでいました。とても懐かしいです。次に流れる川を眺めました。とても綺麗な川なので、覗き込むと泳いでいる魚が川底の石が見えます。川の流れる先を見つめ、この川が繋がっている海を想像します。何度かその海へは友人と行ったことがあります。川はとても綺麗なのですが、海はあまり綺麗ではありません。海は人が多いせいか、ゴミもよく落ちていて、汚れているのです。と言っても気になるほどでもないのですが。

そうだ、今度は海の方にも行ってみましょう。しばらくの間は行けませんが、また休みが出来たら行きましょう。



『今月の○日に裁判が行われる予定です。』


先月の残虐過ぎる殺人事件の裁判が行われる、というのが最近のニュースです。ですがトップではありません。様々なニュースが流れた後にちょろっと流れる程度でした。あの時世間を騒がせた事件は、こんなにも小さくなってしまったんですね。


『助けてくれ・・・』


いいえ、あなたはもう"過去"の人ですから。


ふとニュースに映る犯人の顔を見ます。

・・・この事件の犯人も。"あの声"を聞いたのでしょうか。

目の前には血まみれで、必死に助けと許しを求める人間の姿。けれどきっとあなたは、同情はしなかったのでしょうね。今も黙秘を続けているということは。たぶん、罪悪感はなくて、後悔はしていないのでしょう。あの時僕の脳裏に焼きついたあなたの瞳は、きっとあの頃の僕らだと思うのです。



『埋めよう。』


小学生の小さな子ども達の作戦なんて、普通では考えられなかった。しかし、成功してしまった。

都会の中心部で、誰にも見つからないように。決まった僅かな時間、奥深くまで。


『でもいつか掘り返さないと。』

『タイムカプセルみたい。』


誰かが言ったその言葉を皆で楽しく繋いだ。



この川は、海に繋がっているのです。




最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

これは当時高校生だった私が授業も聞かずに書いた物語です(笑)。

文が読みづらかったり、内容が内容だけに不快になられた方がいたら申し訳ありません。

物語を書くのは好きなので、また何かの作品で出会えたらと思います。

ありがとうございました。

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