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異説大東亜戦争  作者: たこ焼き
一章
44/80

ハワイ攻略作戦発動

艦隊編成は前に書いたので省いておきました。

短めですがよろしくお願いします。

             ハワイ攻略作戦発動





一九四二年十月九日、トラック諸島、日本本土から未曾有の大艦隊が出港した。

その陣容は、

第一航空戦隊、空母「信濃」「葛城」

第二航空戦隊、空母「飛龍」「蒼龍」

第三航空戦隊、空母「龍驤」「龍鳳」

第五航空戦隊、空母「瑞鶴」「翔鶴」

第六航空戦隊、空母「大鳳」「海鳳」

第七航空戦隊、空母「飛鷹」「隼鷹」

第一戦隊、戦艦「大和」「武蔵」

第二戦隊、戦艦「長門」「陸奥」

第三戦隊、戦艦「比叡」「霧島」

第四戦隊、戦艦「伊勢」「日向」

第五戦隊、戦艦「金剛」「榛名」

重巡洋艦一八隻、軽巡洋艦八隻、駆逐艦五二隻、輸送船百二十二隻、

タンカー八隻、掃海艇など計二百隻を超える艦隊である。

他にも輸送船護衛として駆逐艦十隻が護衛艦隊から出された。

潜水艦は大部分が、

現在通商破壊に従事しているため十隻しか前線偵察に出せなかったが、

ミッドウェー島からの偵察機がそれを補っていた。

ミッドウェー島の航空戦力は、

零戦五十二型六十機、

一式陸上攻撃機七十二機、二式大艇十五機の計百四十七機である。

空母群の航空部隊と合計するとその数は千機を超える。

一方ハワイの航空戦力はおよそ七百機。

航空機の質は互角、搭乗員の錬度は上回ると日本軍は考えていた。

最新鋭艦上戦闘機烈風の訓練も順調に進み搭乗員達は完璧な仕上がりを見せていた。

第一航空艦隊旗艦「信濃」の艦橋では、

司令長官小沢治三郎中将がこの大艦隊を眺めていた。

「いい雰囲気ですね、長官。」

参謀長の千早少将が小沢に話しかける。

「ああ、良い緊張感に艦内も包まれている。」

「現在、ミッドウェー島北西四百海里のポイントを通過しました。」

「そうか、まさか米軍も真珠湾奇襲と同じ航路だとは思ってもいないだろうな。」

「ええ、私も航路を知ったときは驚きました。」

「問題は米軍が乱数表を変えた暗号を解読しているかどうかだが……。」

「私の知り合いに第十課がいますが、いくら米軍でも乱数表を変えた場合、

どんなに早くても二週間は解読に時間がかかると言っていました。

前回乱数表を変えたのはおよそ十日前、おそらく大丈夫でしょう。

「そうだな、新型暗号も十一月中旬には作成されると聞く。

その頃には講和が実現していると嬉しいが…。」

そういって口を閉じた小沢に千早は話しかけなかった。

日米講和の望みはこのハワイ攻略作戦にかかっていた。





一方、

ハワイ司令部では太平洋艦隊司令長官ニミッツ大将が電話で連絡を受けていた。

諜報部の情報によると、トラック島、日本本土から大艦隊が出港したらしい。

しかも、乱数表を変更しているようで、

日本海軍の暗号が解読できないとの報告も受けた。

「やはり、ミッドウェーでジャップも気付いたのでしょうか。」

参謀の質問にニミッツは答えた。

「ジャップも馬鹿ではない。

ミッドウェー海戦での我が軍の配置で気付いた奴がいたのだろう。

しかし、暗号がわからんとなると警戒を強めなければならないな、

偵察機の増強と、偵察用潜水艦を増やしておけ。」

「了解しました。」

誰もいなくなった部屋でニミッツは考えた。

おそらくジャップはハワイを占領するつもりだろう。

それだけはなんとしても防がなくてはならない。

「私はマッカーサーのように逃げたりはしないよ。」

ニミッツはそう呟くとしばし瞑目した。





その頃アフリカではロンメル率いる独逸、イタリア軍と、

モンゴメリー率いるイギリス、アメリカ軍が激戦を続けていた。

数的には連合軍有利だが、兵力の増強を受けたロンメルの独逸機甲部隊は、

まさに鬼神のごとく連合軍の陣地を攻撃し、

連合軍は後退を続けていた。

その大攻勢の一端を担ったのが、

世界初の実用ジェット戦闘機メッサーシュミット Me262である。

史実とは違い迎撃専用機ではないため、

多少速度は落ちたが、その分航続距離が増大している。

そのスペックは、

最高時速八百二十キロメートル

航続距離千二百五十キロ

兵装

三十ミリ機関砲四門

ロケット弾二十発である。

史実ではヒトラーが戦闘機として開発していた機体を爆撃機とするよう命令し、

また戦闘機として開発するよう命令を変えたりと行ったり来たりしたため、

開発が遅れたが、この世界では最初から戦闘機一本で開発が行われていたため

いち早く戦場に出ることができたのだ。

ジェットエンジンとMe262の設計図は、

潜水艦により日本軍の潜水艦用酸素魚雷と交換に届けられ、

日本陸軍では火龍、日本海軍では震電が開発中である。

これまた史実とは違い、

震電は最初からジェット戦闘機として開発が進められている。

火龍はMe262をそのまま少し大きくしたような形のため、

今年の末には生産される見通しが立っている。

一方、震電は時期主力艦上戦闘機、陣風の後継機として開発されており、

しかも世界にまだ類を見ない、前翼型の機体であるため開発には時間がかかる。

希望性能は、

最高速度九百キロメートル

航続距離千八百キロ

兵装

三十ミリ機関砲四門である。

史実ではプロペラ機として開発されたため、

艦上戦闘機としては接地時に仰角を大きくとれないなどの問題があったため、

局地戦闘機として開発されたが、

この世界では最初からジェット戦闘機として開発されたため、

艦上戦闘機として開発することが決定されている。

話をもとに戻そう。

トゥブルクまで後退させられた連合軍は鉄壁の陣地を築いたため、

ロンメルも補給が来るのを待ち、ベンカジに陣地を築いた。

しかし一方でウラル爆撃でも活躍した、Ju388を中心とする爆撃機に、

Me262を中心とした護衛機を付け、

連日トゥブルクを爆撃、陣地破壊に従事していた。

アフリカの戦況もまた独逸軍有利に進んでいた。



一応、局地戦闘機も紫電が開発されています。

しかし、ジェット機はどうなんでしょう。

初期のジェット機は旋回性能とかが悪くてあまり使えないと

誰かに聞いた記憶がありますが…。

でもMe262は史実でも活躍したんですよね?

ということはでたらめですかね?

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