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異説大東亜戦争  作者: たこ焼き
一章
23/80

ウラル崩壊とMI作戦始動

欧米の戦況は詳しく書いていませんが、

詳しく書いた方がいいですか?

ご意見お待ちしています。

あと遅くなってすみませんでした。

              ウラル崩壊とMI作戦始動




1942年五月三日、独逸軍はソ連の生命線と言っていいウラルの軍需工場を

破壊するため、新型爆撃機Ju388を主力とする爆撃隊を編成した。

Ju388のスペックは

全長一五,二メートル

双発で千四百五十馬力の空冷エンジン

最高速度六百十一キロメートル

航続距離三千キロという独逸の科学力の結晶といえる双発爆撃機である。

ソ連の航空隊は必死の反撃を行ったが、千トン近くの爆弾をウラルに落され、

ウラルの工場は壊滅した。

しかし、地上戦ではソ連軍新鋭戦車が独逸の戦車を圧倒していた。

ウラルにまで後退したソ連軍が何とか開発することができた、

IS-1である。

そのスペックは

主砲百二十二mm戦車砲

装甲百mm

速度四十二キロメートルである。

機動性はいささか悪かったが、ソ連としては装甲を重視した重戦車である。

ヤレンクスでの防衛戦に全力を注ぐことを決めたスターリンは

航空機四千機、戦車三千輌、重砲五千門という大兵力を結集し戦いに臨んだ。

対する独逸軍は航空機三千機、戦車二千輌、重砲二千門である。

ソ連軍の重砲が以上に多いのは、

スターリンの「砲は力なり。」という考えからきている。

そして、ソ連軍は防衛戦に関しては世界最強といってもいいだろう。

ヤレンクス攻防戦は激戦の末、ソ連軍が勝利し、初の独逸軍撤退となった。

ソ連軍は狂喜したが、

ウラルの工場施設が損害を受けている今、軍の増強は困難であった。

一方独逸も度重なる激戦で死傷者がかなり出ていたものの、

ヒトラーは八個師団を増強し、再び戦いを開始しようとしていた……。




大日本帝国海軍連合艦隊司令長官山本五十六は作戦会議を開いていた。

これまでに日本が挙げた戦果は、

敵艦百二十一隻撃沈、大中破九十六隻。

撃墜した敵機は敵海軍だけで五百二十一機、爆破炎上千二百二十四機。

捕えた連合国の捕虜は二十五万人に及んでいる。

これに対する日本軍の損害は、

艦船の喪失三十二隻、しかし大型艦の喪失は一隻も無い。

喪失機は陸海軍合わせて三百四十機。

戦死者は六千五百人、負傷者一万四千人…

数字から見ても大勝利である。

この結果に日本中が酔っていた。

ミッドウェー作戦の作戦計画を立てるときもどの将官も楽観視していた。

この作戦に参加する艦艇は補助艦艇を含めると二百五十隻。

航空機は約千機、人員は十万名に達するまさしく大海戦であるといえた。

「これは黒島君の立案ですか。」

第二航空戦隊司令官山口多門少将が山本長官に尋ねた。

「ああ、黒島、三和、渡辺が知恵を出し合ったものだ。」

その内容は、

機動部隊、山本直卒の主力部隊、攻略部隊の三部隊に分かれた部隊が

それぞれ作戦を開始するというものだった。

攻略部隊の中核は重巡で近藤信竹中将が指揮をとり、占領部隊の支援に当たる。

機動部隊はミッドウェーの空襲、及び敵機動部隊が出てくるようであれば、

これをとらえて殲滅する。

主力部隊は機動部隊の後方にあり後詰めの役をなし、

敵戦艦部隊が出てくるようならばこれを撃滅する。

さらに北太平洋では同時期に

キスカ、アッツを攻撃占領するという壮大な計画である。

「ふーむ。」

そういったのは第六航空戦隊司令官角田覚治少将である。

彼は今年の八月には中将に昇進する予定である。

「確かに見事な作戦ですが、いささか作りすぎてはいませんか。

うまくかみ合えばいいが、

ひとつ歯車が崩れると収拾がつかなくなる恐れがあります。

それと、アリーシャンとの二面作戦というのもどうも気になります。

二兎を追うのは兵法の下です。」

「俺もそれは気に食わん。」

山本長官はいささかすっぱい顔になる。

「しかし、陸軍のほうのたっての要望でね。

ミッドウェーだけでは喜んで兵を出したがらない。

アリューシャンを押さえればソビエトに睨みを利かせることになる。

だったら大義名分も立つというので、軍令部の調停で押し切られたというわけだ。」

そう言うと山本は続ける。

「まあ、持って帰ってよく検討してくれたまえ。当然、不備の点も出てくるだろう。

これはまだ最終決定案ではない。きみたち実戦部隊の意見が聞きたくて、

帰りを待っていたというわけだ。」

こういうところに山本の柔軟さが現れている。

普通は、連合艦隊司令部、軍令部作戦課が立てた作戦計画は、

総長に承認されれば、絶対のものとなる

。実戦部隊はその命令どおりに動くというのが常道だ。

だが、山本は実戦部隊の顔も立ててその意見も取り入れようとしているのだ。

これは相当に懐が深くなければできないことだ。

しかし、MI作戦は山本かねてからの念願であり、

その作戦計画そのものを引っ込めることは絶対にない。

ただそれを完璧なものにしようとしているだけなのだ。



ミッドウェー作戦も長くなる思いますが、

どうかよろしくお願いします。

あとアクセス数が30000超えていました。

読んでくれている皆様、ありがとうございます。

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