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異説大東亜戦争  作者: たこ焼き
一章
22/80

米大統領の憂鬱

短すぎますね、すみません。

そして、なぜ日中講和したのに米国と戦争状態に入ったのか

うまく説明できてない気が…。

おかしい点がありましたら、ご意見お願いします。

                米大統領の憂鬱





「さて、会議を始めるとしよう。」

米大統領フランクリン・ルーズベルトはそう言うと、

周りを見渡した。

そこにいるのは、マーシャル陸軍参謀総長、

キング海軍作戦部長を中心とする米軍のトップ達である。

「太平洋の情勢は極めてまずい状況です。」

キングはそう言うとさらに続ける。

「珊瑚海では空母二隻が沈められ、ポートモレスビーも占領されました。

一方、日本海軍は空母二隻が修理中ですが六隻の空母が運用可能です。

こちらはワスプ、サラトガ、そして現在修理中のホ―ネットの三隻の空母が

運用できるだけです。来年の二月ごろには最新鋭のエセックス空母四隻が就役

しますが、それまでは守勢に回るしかありません。」

ポートモレスビーには二百八十機もの航空機を置いていたのだが、

その大半が旧式機であり、歴戦の日本空母搭乗員の敵ではなかったのだ。

陸軍の兵力は日本が圧倒的に上回っておりわずか一週間で基地は占領された。

ルーズベルトは深いため息をつくと話し始めた。

「ヤマモト・フィフティシックスは艦隊を遊ばせておくような奴ではないだろう。

我々の太平洋艦隊の回復を、指をくわえて見ているとは私には思えん。」

そう言うとルーズベルトは続ける。

「なにより、私が太平洋の戦線で気にしているのはゼロ・ファイターだよ。

聞くところによると、わが軍のF4Fは奴らに歯が立たないらしいな。

後継機の開発はどうなっているのかね。」

その質問に答えたのは、航空開発局長のロイド中将だった。

「F4Fの後継機であるF6Fヘルキャットは何とか六月までに、百二十機の生産が

可能となっています。しかし、訓錬の方も考えると運用できるのは早くても七月中旬

になると思われます。」

「そうか、F6Fならゼロに引けはとらないんだな。」

「はい、F6Fの最高時速は六百キロを超えます。

ゼロ・ファイターは追いつくことができないでしょう」

しかし、日本の方も七月に零戦の後継機である烈風が生産される見通しが立っている。

それを知らないルーズベルト達はある意味幸せなのかもしれない。

「欧米の戦況はどうかね。」

いままで黙っていたマーシャルがその質問に答えた。

「独逸はウラルの軍事工場を爆撃する爆撃機をつくったようで、ソ連は屈服寸前です。

アフリカ戦線の方はロンメルがいない間にかなり押し返したようですが、ソ連が

屈服すれば、アフリカの連合軍は駆逐されるでしょう。」

ルーズベルトはまた深いため息をついた。

日本と戦争を始めたのは間違いだったのかもしれない。

日中講和をした後、日本軍は威力偵察という形でノモンハン事件を起こした。

関東軍の独断で行ったこの事件は天皇の激しい怒りを買い、

陸軍の過激派若手将校の多くが粛清されるといった大事件に発展した。

この世界の陸軍師団数が少ないのは、

天皇自らが満州へ赴き関東軍の再編成を行ったからだ。

新たに発足した関東軍は比較的柔軟な思考を持っており、

ソ連研究だけではなく、他の国の研究も行われるようになった。

航空機重視の考えは、

圧倒的敗戦(史実ではソ連も同等の被害を出していたといわれている。)であった

ノモンハンのなかで航空機は優勢だったことから生まれることになったのだ。

陸軍が航空機開発に力を入れるようになると海軍の方も航空機に力を入れ始めた。

陸海軍の競争心理は航空機開発には良い方へ向かったようだった。

日中講和をしていた日本だったが、米国の経済圧力は史実と変わることなく行われた。

米国は満州の権益の返還を経済制裁解除の条件として挙げたが、

到底容認できるものではない。

もともと満州の権益は各国とも黙認という形で了承したものだった。

中国との講和の時も満州の権益を了承させているのだから、

米国にとやかく言われる筋合いはないのである。

それでも、必死の外交が行われたが結局うまくまとまることは無かった。

最後の賭けとして行った日独伊三国軍事同盟は最悪の結果を招いた。

日本としてはこの圧力で米国との外交を有利に進めようという考え方だったのだろうが、

外交音痴の日本は完全に失策をしてしまった。

完全に態度が硬化した米国はついに石油禁輸措置をとることとなった。

石油がなければ近代国家は成立しない。

苦渋の決断を迫られた日本は遂に仏印進駐を行いこれにより、

連合軍との開戦は避けられなくなった。

しかし、米国は日本との戦争を避けようと思えばいくらでもチャンスはあったのだ。

それをしなかったのは、

国内の不況から国民の目をそらし、民心を一つにまとめるためであった。

国民を救うのは巨大な外圧でしかなかったのだ。

そして、戦争を行う可能性のある国は日本だけだった。

しかし、米国も、

もしこのような状況になると知っていたら日本との戦争は避けていただろう。

大西洋、太平洋の戦況共に連合軍が圧倒的に不利である。

日本の講和呼びかけに応じようという考えも出てきたほどである。

ルーズベルトの目には険しい道を行く米国が見えていた。








次は欧米の戦況か、ミッドウェーに至るまでを書く予定です。

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