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異説大東亜戦争  作者: たこ焼き
一章
16/80

欧米の戦況

やっと書けました。

普通、こういうのは最初に書くものですよね。すいません。

このあと、日米開戦についてもかきますので、よろしくお願いします。

疑問点ある人は質問してください。

               欧米での戦況





イギリス首相チャーチルは口にくわえた葉巻を手に持つと深いため息をついた。

「わかった。」

電話を切る。チャーチルは目頭をゆっくりと揉んだ。

どうしてこうなった。自分自身に反問する。

1939年九月三日、イギリス、フランスが独逸に宣戦布告したが

わずか半年でフランスは独逸に占領された。

バトル・オブ・ブリテンでは何とか独逸空軍の猛攻を乗り越えたが、

U-ボートの被害は拡大を続けている。

そしてソ連だ……。ソ連は最悪の状況になりつつある。

史実より二か月ほど早く行われたバルバロッサ作戦でモスクワが占領されたのだ。

スターリンは何とか逃げ出しウラル方面で反撃しているが部は悪い。

なんとしても米国の参戦が不可欠だった。

しかし、米国は何時まで経っても参戦しない。

米国が自ら護衛した輸送船団を独逸が攻撃したと知ったときは

これでようやく…と思ったが、それでも米国は参戦しなかった。

極東の島国が真珠湾を奇襲し、米国が参戦したとき、

ようやく孤独な戦いが終わると思ったが、そうではなかった。

日本は予想をはるかに上回る強敵だ。

連合国の東南アジア植民地はあらかた占領された。

チャーチルは深いため息をつく。

これで、日本がソ連に宣戦布告すればソ連は程無くして崩壊するだろう。

日本は比較的約定を守る国と聞いているが、この絶好の機会を逃すとは考えにくい。

アジアから連合国艦隊を駆逐した今、残るは米太平洋艦隊だけだ。

それが壊滅したら、枢軸国は文字通りかの国が世界の中心となるだろう。

チャーチルは新しい葉巻を取り出す。口にくわえゆっくりと煙を吸う。

いつもの芳醇な味はしなかった。





一方独逸首相アドルフ・ヒトラーはこみ上げてくる笑いを抑えることができなかった。

ソ連の首都モスクワを占領し、長年の望みだった、キエフも手に入れた。

対ソ連戦であと欲しい領地はウラルの資源のみだ。

ヒトラーは整然と並んでいる将官達を見て言った。

「諸君、ソ連は崩壊に近づいている。ソ連の次はアフリカだ。」

そう述べるヒトラーに、療養のため本国帰還中のロンメル中将は言った。

「ソ連はもう立ち上がれないでしょう。早急にアフリカに兵を増強して頂けませんか、閣下。」

そう言うロンメルにヒトラーが反論する。

「ソ連が崩壊に近づいているからこそ、全兵力をもってこれを叩かなければならない。

アフリカの増強はソ連のあとでかまわないではないか。」

ロンメルは口をつぐむ。スターリン程でないにしろ、

相手は独裁者だ、これ以上反論すれば、お気に入りのロンメルでもどうなるかわからない。

なにしろ、スターリンお気に入りだったジェーコフもモスクワ占領の罰で更生されている。

ジェーコフはソ連軍随一の良将であったが、スターリンも馬鹿なことをしたものだ。

「しかし、日本と手を結んだのは正解だったな。」

ロンメルが口をつぐんだのを見て、ヒトラーは言う。

「イタリアには失望してばかりだが、

日本はよくやっている。アジアの連合国はほとんど駆逐されたらしい。

日本と同盟を結んだ時、チャーチルとルーズベルトは私を嘲笑したらしいが、

笑われるのは向こうのようだったな。」

一息つくと、ヒトラーはまた喋り始める。

「日本の対ソ連戦も時間の問題だろう。独逸が欲しい物は、後はウラルだけだ。

あとは日本にくれてやるとしよう。ソ連戦が優位に進んでいる今、米国との戦も

さして負担ではない。なにしろ、あの国との間には大西洋があるからな。」

そう言うと、ヒトラーは将官達と共に会議を始めた。





その頃、日本ではスバス・チャンドラ・ボースを自由インド政府首班として担ぎあげ、

インド独立を目指していた。

約一万五千のインド兵を編成し、訓練に励んでいた。

インド独立はしばらく先のことになるだろうが、ボースは了承してくれた。

一方、日本は米豪遮断作戦を実行すべく計画を練っていた。

「米豪遮断作戦か…。どうしてもしなくてはいけないのかね。」

この作戦の是非について連合艦隊と軍令部の関係はぎくしゃくしていた。

なぜなら二正面作戦は兵法の下とされているからだ。

断りきれないのは、南方の資源を守るためには必要であることと、

以前より仲が良くなってはいる陸軍との関係からだ。

連合艦隊の考える作戦には陸軍が出る幕はないが、

この作戦なら陸軍にも活躍する場がある。

しかし、山本連合艦隊司令長官はこの米豪遮断作戦は持久戦になると考えていた。

持久戦こそ日本が最も避けねばならぬ道である。

時が経てば経つほど米国の軍備は充実してくる。

幸い、欧米の戦況は完全に枢軸国が握っている。

このままいけば、連合国との早期講和も不可能ではないはずだ。

そう考えている山本は米豪遮断作戦了承のかわりに、案を出した。

黒島大佐、立案のミッドウェイ作戦である。

反対意見も多数出たが、永野軍令部総長が了承したため可決となった。





次は日本本土空襲です。

成功するかしないかは、楽しみにしておいてください。

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