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異説大東亜戦争  作者: たこ焼き
一章
11/80

降下部隊の活躍

本当に短くてすいません。

もっとがんばります。

               降下部隊の活躍




軽巡「ボイス」「マーブルヘッド」を中心とする部隊は、

日本攻略部隊がタラカンから出たことを察知し、迎撃に向かった。

しかし、マカッサル海峡を北上する途中、相次いでトラブルをおこし

二隻ともリタイアしてしまった。そのためタルボット中佐指揮の

四隻の駆逐艦、第五十九駆逐隊だけが前進を続けることになった。

他にも米潜水艦六隻と蘭潜水艦二隻がおり、

日本別働隊を見つけ魚雷攻撃をしたが、爆発尖が敏感すぎたため、

到達する前に爆発してしまった。

魚雷というものは決して安くない。史実の日本海軍の潜水艦が、

輸送船を狙わなかった理由はこの魚雷も大きく関係している。

日本の酸素魚雷は高価なため、輸送船程度に使うのは、

もったいないという考えがあったからだ。日本海軍は

輸送船がもっている物資の有効性をいまいち理解してなかったのではないだろうか。

この世界でも通商破壊の有効性を理解できていない海軍軍人は多い。

それでも、史実よりはましなため、前述したとおり、通商破壊専用の潜水艦を

建造している。ちなみに魚雷は一本およそ一万ドルである。

話を戻そう。

今、連合国は魚雷不足に苦しんでいる。日本軍のキャビテ軍港の爆撃で、

二百三十二本もの魚雷が失われたからだ。

日本軍は一月二十三日無事にバリクパパンに近づいた。

史実ではタラカンの天候が悪かったため護衛戦闘機が飛び立てなかったため

敵の空襲を受けたが、ほとんど被害はなかった。

しかし、この世界では護衛戦闘機として、

零戦二二型が二一機タラカンから飛びたった。

午後四時から蘭空軍のハドソン双発爆撃機、

ブリュスター軽爆撃機が襲ってきたが、ことごとく零戦のカモにされた。

蘭の護衛戦闘機はあっという間に全滅したため、

爆撃機はほとんど爆弾を落とす間もなく逃げ帰った。

陸上のバリクパパンの油田施設は蘭軍の手によって炎上している。

その明りによって、米潜水艦は日本軍に向かって魚雷を発射した。

必中の距離にも関わらず不発弾のため被害はなかった。

日本の陸兵は上陸を始め作戦は順調のようだったが、

明け方、タルボット率いる第五十九駆逐隊が日本軍泊地に突入した。

最初の魚雷発射は高速すぎたため命中しなかったが、左回頭した後の魚雷発射は

命中し、敦賀丸、呉竹丸、辰神丸の三隻の輸送船が沈没、三隻の輸送船が砲撃を

受け損傷した。米駆逐隊は離脱間際に、日本哨戒線にも魚雷を浴びせこれを

大破させた。二十五分足らずの攻撃だったため、米軍を捕捉することができなかった。

このバリクパパン海戦は米軍の圧勝であり、連合国が戦争の初期にあげた、

ごく少ない勝利の一つである。





二月十四日、スマトラのパレンバンに陸軍初の降下部隊が降下した

パレンバンはバリクパパンと並んで日本軍の最重要戦略目標地である。

降下部隊は陸海軍合同航空部隊の支援を受けパレンバンに向かった。

パレンバン飛行場からはスピットファイア戦闘機が向かったが、

日本海軍の零戦二十二型、陸軍の飛燕、隼にたちまち撃墜された。

スピットファイアの最新型ならもう少し善戦したかもしれないが、

最新型は欧州戦線で引っ張りだこであり、ここにもってくる余裕はない。

まあ最新型を持ってこようが、撃墜されるのは否めないが。

スピットファイア一型のスペックは、

最大速度六百二キロ

航続距離七百五十六キロ

兵装

二十ミリ機関砲二丁

十二,七ミリ機銃四丁であり、

武装、速度ともに、スピットファイアが勝ってはいたが、米空軍の

零戦相手に格闘戦を挑むのは無謀という忠告を聞かず、格闘戦に正面から

挑んだため片っ端から撃墜された。

しかも、今回の陸海軍航空部隊は搭乗時間千時間以上の熟練パイロットばかり

だったため、どうしようもなかった。

五百八十人からなる降下部隊は油田の周りの湿地帯やジャングルの中に降下、

駆けつけてきた蘭部隊と渡り合った。

精兵ぞろいの降下部隊は、少ない武器を駆使してじりじりとオランダ部隊を圧倒、

その日のうちに飛行場と、二つある製油所を占領という戦果を得た。

そして、翌日主力部隊の上陸によりパレンバンは完全に制覇、南部スマトラは

日本軍の手に落ちた。

大本営の目標である油田施設の無事占領もバリクパパンは駄目だったが、

パレンバンでは大成功した。あとはジャワ島だけである。

蘭軍の本拠地で、石油、鉄鋼、米といった豊富な資源がある。

しかしここには、ABDA連合軍艦隊が待ち構えている。

指揮官蘭海軍ドールマン少将、

重巡「デ・ロイテル」「ジャワ」「エクゼター」「ヒューストン」

軽巡「パース」駆逐艦八隻の強力な艦隊である。


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