8話
2話同時投稿です。
7話から読んでください。
8話
「そして、鉄級以上は緊急依頼として非常事態においてギルドより要請があれば出頭し依頼を受ける義務が生じます。これは余程なことが無い限り拒否は認められないので注意してください。拒否するとペナルティが課せられる場合もあります。
また、銅級以上は指名依頼が解禁され、商人や貴族などから高額で依頼が出されることがあります。
指名依頼は受けるも受けないも自由ですが伝を得るには、利用価値があるのでじっくり考えて受けるかどうか決められると良いでしょう。」
ふむ、指名依頼はいろいろ考えてやらないとな。面倒に巻き込まれたくないしな。
「次に野良でギルドを通さずに依頼されることがたまにありますがその時注意して貰いたいのが依頼料を貰わないというのは、絶対にやめてください。
何故かと言うと野良で依頼したら依頼料がいらないと思われるとそれが波及してギルドへ依頼をせず野良での依頼が多くなったり、あの時はタダだったのになんで今はお金が必要なんだとか言われて大変なことになりますので必ず料金は貰ってください。」
「すみません、料金はどのように決めればいいのですか。」
「はい、いい質問ですね。料金ですがこの冊子の後ろに料金表がついていますのでそれを参考にしてください。」
「ありがとうございます。」
ふむ、料金表か。
少しみてみるか。
ふむ、魔物のランクと収集物で代表的なものは書いてあるのか。
これは、少し疑問がでたぞ。
「すみません、質問ですが料金表にある魔物や収集物以外が対象になった時どうしたらいいですか?」
「それはですね。自分が対応出来るならこの料金で受けようと決めて貰っていいです。
料金を取らないのが悪いのであって取る分にはいいのです。もし次回以降違う冒険者が同じ人から依頼を受けて金額が違うと言われてもそもそも野良依頼なので交渉次第もしくは受けなければいいだけなのでかまいません。
さらに言うなら正式に依頼して受けてもらうのが筋なので……………」
この後、過去にこの手のトラブルでなにかあったのかというくらいながながと話が続き最後の方はほぼ愚痴になっていた。
「と、失礼しました。
まとめるとお金を取ればいい!全ては交渉次第ということです。
次に話すのは魔物にはランクがあるということです。冊子の次のページを見てください。」
ランクが書かれているページを開いた。
魔物のランクについて(数字の単位は組)
G ノービス1〜3 石級1〜3
↓
F 青銅級1〜3 鉄級1
↓
E 鉄級1〜3 銅級1
↓
D 銅級3 銀級1
↓
C 銀級3 金級1
↓
B 金級3 魔鉄級1
↓
A 魔鉄級3〜5 魔銀級1〜2
↓
S 魔銀級5 魔金級1
↓
SS 魔金級1〜
「見て頂いている表ですが、魔物にはランクがありギルドが魔物のランクを指定しており、それに対応出来る冒険者ランクと対応組数の最低数を記載しています。
たとえば、Fランクの魔物には、青銅級が1〜3組 鉄級1組が目安となっています。各ランクで複数組必要であったり一組であったりとするのは低ランクでは戦闘力にばらつきがあり一組で対応出来るものやできないものがいるためです。
これは、その冒険者の資質が戦闘向けなのか、補助向きなのかなどいろいろある為です。
ある程度上位の冒険者になると最低限の戦闘力がある為適正ランクの一つ下のランクまでは遅れを取らないとされているからです。
ですが、何事にも例外があり補助特化などになると戦闘力が殆どない場合もありますのであくまで自分達の総合力から判断してください。」
なかなか奥が深いな。
俺の適正は、多分戦闘力は高いと思うがどうなんだろうな。
これからが楽しみだな。
だけど俺に戦えるのか。
んーまぁ、なるようになるか?
このあと、説明はいろいろとあったが細かい説明は一般的常識の範囲でってことのようだった。
まぁ、貴族関係とかには疎いからおいおい勉強しないといけないのと、ギルドには図書室というか、資料室があり受付で申し出れば閲覧が出来るとのことなので勉強に行かないとな。
「それでは、最後に明日からの実技講習の講師の方たちを紹介しますので暫くお待ち下さい。ただいまお呼びしてきますので、またこの間にトイレなど済ませて来てください。
慌てなくても揃ってから始めますので。」
トイレから戻るとまだ講師は来ていないようで少し安心した。
この、世界のトイレ標準がスライムを利用したある意味ウォッシュレット式だったのは驚いた。
スライムがお尻に……
考えないようにしよう。
「注目!」
ん?お姉さんじゃなくて銀髪で左目に切り傷筋骨隆々とかイカつすぎるおじいちゃん何者?
「ワシはトリーナ支部ギルドマスターのローガン・ベリーだ!今回は、眷属を相棒にしたものがいると聞いて見に来た!」
げ、俺か。
「まずは、そこのエミリー・スイム!水の神の眷属である、アクアサーペントを相棒にしたらしいな!見たいぞ!
それから後ろのミツル・ミカヅキ!月の神の眷属である、ムーンウルフを相棒にしたらしいな!その子も見たいぞ!」
「はいはい、マスターは職務があるので戻りますよー。」
あ、なんか言うだけ言って他の職員に連れて行かれたぞ。
「えーすみませんでした。マスターのことは忘れてください。珍しい相棒が好きなイカついおじいちゃんなので。」
おい、それでいいのか。
「それでは、気を取り直しまして今回の講師を紹介します。どうぞ」
そして扉が開き入ってくるアッガイとほか数名、用事は別だろうけどついでにうけたな。
というか、いいのか金級!多分これ鉄級から銅級の仕事だぞ!
「それでは、講師の方に呼ばれた人から講師について別室で自己紹介などしてください。」
「まずは、俺からだ。ミツル・ミカヅキとエミリー・スイム!ついてきてくれ。」
どうやら、眷属を相棒にしたものを指導するために来たのか?
俺はアッガイについて別室へいくのだった。
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