7話
長くなったので2話に分けました。
7話
隣に併設された飲食スペースは、いかにも居酒屋風で料金は注文する際に先払いとなっていた。
そして、さっきもらった食事券は日替わり定食の引き換え券だったようだ。
さて、なにがでてくるかな?
注文してから暫くすると料理を持ってウエイトレスさんが持ってきてくれた。
「はーい、今日の日替わりオーク肉ステーキセットだよ~。熱いから気をつけてねー!」
遂にでたか、異世界定番?オーク肉!
さて、実食だ!
「いただきます。………うっま。」
なんだコレ。筋肉質な肉質は、前にたべたイノシシを思い出させるのに硬くなく、脂は程よく乗っていてむしろジューシーでうまい!
そして、付け合せがなんと!!白米!まさかごはんがあるなんて思いもしなかった!
「……、は!気がついたら無くなっている。」
それにしても、白米があるなんて思わなかったなぁ。
また、食べに来よう!
おっと、その前に今回だけなのか聞いておかないと!
「あの!」
「はーい!なんですかぁ。」
「定食の白いごはんですがいつでもたべれますか?」
「この国でも最近作られ始めたのでまだまだ、流通量は少ないみたいだけど冒険者達には腹持ちがいいってことで人気で基本的にはおいてるよー。」
「そうなんですね!ありがとうございます!」
「いいよいいよ!それより君そろそろ行かなくていいの?講習うけるんでしょ?」
「あ、そうでした!また来ますね!」
「お待ちしてますねー。」
白米と早いうちに再開出来て良かった。
異世界ものだとあまり序盤で出会えないから運が良かったのかな?
それより、講習うけないと!
「はーい講習を受けられる方はこちらですよー」
「ふう、間に合った。」
「はい。それでは全員揃われたようですので講習室へ向かいますのでついてきてください。」
そういうと、登録をしてくれた赤毛のお姉さんについて講習を受ける俺を含めた人達がぞろぞろとついていった。
それにしても、意外と多いんだな。
多いと言っても10人程だけど。
ついて行くと机と椅子が置かれた部屋へと案内された。
うん、教室だな。
「はい、それでは各自冊子が置いてある席ですきにに座ってください。」
適当に座るかな。前より後ろの方が全体を見れていいから後ろに行こう。
周りはどうしようか悩んでいるようでウロウロしているのでさっさと席についた。
暫くして全員が席に着いたようで講習が始まった。
「皆さんこの度は、冒険者登録ありがとうございます。その前には自己紹介致します。今回講習を担当させて頂くアイシャ・クレインと言います。それでは、今月の第4週目の登録者講習会を始めます。」
ふむ、1年の周期などあとで確認が必要だけど月の概念と週の概念はありそうだな。それに一月が最低4週あるようだな。
それと、絶対アッガイの身内だろ!
「まず初めに冒険者のランクについて説明しますので冊子にある1ページ目を開いてください。」
俺は、言われた通り1ページ目を開いた。
冒険者ランク
エッグ(座学講習生)
↓
ベビー(実技講習生)
↓
ノービス(依頼達成数10未満)
↓
石級(依頼達成数10以上)
↓
青銅級
↓
鉄級
↓
銅級
↓
銀級
↓
金級
↓
魔鉄級
↓
魔銀級
↓
魔金級
「それでは説明致します。まず字が読める人は表を見てわかると思いますが座学講習生である皆さんのランクはエッグとなります。
エッグとベビーは、基本を学ぶ見習い扱いとなり依頼を受けることができず街中の“お手伝い”だけを受けることができます。
もうお手伝いをしたことのある方もいると思いますが街なかでできる雑用や荷物運びなど魔物と戦うことが無い安全な仕事となります。
もちろん報酬額は魔物討伐より少なくなりますが朝から晩まで活動したら生活は最低限出来るくらいには稼げると思います。」
ほう、見習い期間ってことか。
「エッグの講習は、今日だけですが冒険者となると魔物や薬草いろいろな知識を勉強する必要がありこれ以降は自分で調べる必要があります。
怠けると自分の為になりませんので気をつけてください。」
自由の精神か。
基本は教えるがそのあとどうするかは自分しだい。
先人の知恵を借りる勉強か実地で覚える冒険かってことかな?
「次にベビーは、実技講習生です。これは、冒険者ギルドから依頼された冒険者が後ろからついて回り講習生が外で魔物退治や採集活動などを見守ったりアドバイスをしてくれる期間です。
この期間は、講師がついて回るときのみノービスの依頼を受けることができます。
詳しい説明は、実技講師の冒険者から聞いてください。」
ほう、魔物退治など危険なことから最初は補助がついて安全に経験を積めるのか。
なかなか考えられた制度だな。