6話
おまたせしました!
今週の更新スタートです!
6話
「ミツルこの後時間あるか?」
「ん?まぁ、とくに予定はないけど……、いやあったわ。ギルドで登録しようと思ってて今から行こうかと思ってるけど。」
「それは、ちょうどいいな。一緒に行こうぜ!」
「それは、ありがたいけどいいのか?」
「おう、俺も用事があるからな。」
「そっか、なら行こうぜ。」
「おう!こっちだ。はぐれるなよ?」
「そこまで子供じゃねぇよ!」
「ハッハッハ!」
俺は、事前に冒険者ギルドの場所を調べてはいたが実際に行くのは、初めてだから知ってる人が付いてきてくれるのは正直助かるが、アッガイは結構上位の冒険者みたいなんだよなぁ。
「お、ギルドが見えて来たぞ。」
「どの建物だ?」
「あれだ。盾に鳥の翼が描かれた看板が目印だ。」
「お、あれか。それにしても盾に翼のマークは何か意味があるのか?」
「あるぜ、この辺というかこの大陸にある冒険者ギルドは全て一つの組織で国とは独立したものだ。それがなぜかと言うと冒険者ギルドを設立した初代のグランドマスターが“冒険者とはモンスターから人を守る盾であり、未知を求め自由に活動する者”としたから守護者たる盾と自由の象徴にしやすい鳥の羽根を模した紋章をギルドのシンボルとしたんだ。」
「へぇ、そんな理由があるんだな。」
「あぁ、だから冒険者ギルドはたとえ国から戦争への参加の要請があったとしても参加するしないは冒険者各自の自由にしているんだ。それが許されるのが冒険者ギルドという大陸を股にかける大組織なんだ。」
「そうなんだな。」
「あぁ、それに大陸全土にあるからこそ冒険者ギルド証はどの国でも信頼された証として通行証にされ、さらには通行税などの無料化などいろいろな恩恵を受けることが出来る。だからこそいろいろとまわるだろうミツキには冒険者はオススメなんだ。」
「そうだな。たしかに利便性がかなりあって良さそうだ。」
「さて、着いたぞ。他の詳しい話は中で聞くといい。」
「そうだな。ありがとう。」
「さて、着いたぞ。中に入るが俺は用事を済ませてくるから入ったら一番左の受付で登録してもらえよ。そこが新人受付専用になっているからよ。」
「お?そうなか。わかった。」
先にギルドの中に入ったアッガイと別れ改めて俺は
冒険者ギルドを眺めた。
外観のイメージはよく異世界ものである居酒屋というか、飲み屋を彷彿とさせる建物かと思っていたら、そうではなく石造りで他の建物より頑丈そうで威厳のある趣がある建物だった。
またそれを強調するようにとても大きく、学校の体育館くらいありそうだ。
そして、入口の上には盾と羽の紋章が描かれた看板がありその下には、トリーナ支部と書かれていた。
中に入るとこれまたよくある先輩冒険者に絡まれることを想像していたがそんなこともなく、中はとても整理され、左右で用途が別れているようであった。左が受付や依頼などが貼られていそうな大きなボードがあるエリアで右が飲食が出来るスペースになっているようだ。
おっと、早く行かないとな。他の人に見られだした。
俺は言われた通り一番左の受付に向かった。
「すみません、冒険者登録をしたいのですがよろしいでしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
と、対応してくれるのは、赤毛のキレイな女性だった。
赤毛に縁があるよなぁ。
「それでは、冒険者登録お願いします。」
「それでは、こちらの用紙に登録に必要な項目が書かれていますのでご記入ください。
代筆が必要であればおっしゃってくださいね。」
「わかりました。代筆は必要ないですがわからないことがあったら聞きますね。」
「はい、いくらでもおききください。それとペンはこちらの物をお使いください。」
「ありがとうございます。」
俺は、何故言葉がわかり、字が読めるのかまた、かけるのかと思っていたがスキルの言語学による影響よるようで日本語で話そうとしたり、加工としたりすると自動でこちらの言語に変換しているからのようだ。
そんな便利機能で記入していると相棒について書く欄があり足元ですやすやと寝ている銀月をチラッと見たあと種族名と名前を記入した。
そして最後に命が失われることがあってもそれは己の責任であると言うような一文があったがもともと覚悟の上だと思い名前を記入した。
「かけました。」
「はい、それでは、一度お預かりしてご確認させて頂きます。」
そう言われたのでどうぞと用紙をお姉さんに渡した。
しばらくして
「はい、問題ありませんね。それにしても月の神の眷属ですか……。将来有望ですね!」
「まぁ、やれるだけやりますよ。」
「はい、無理はなさらないようにしてください。それでは、冒険者カードの作成を致しますので登録料5000ゴールドお支払いください。」
「わかりました。」
俺は銀貨5枚をお姉さんに渡した。
「はい、確かに頂きました。次にカードを作るためにこちらの魔道具に魔力を流してください。」
「はい、これでいいですか。」
「大丈夫ですよ。はい、魔力登録とカードが出来ましたのでお渡ししますが無くさないようにしてくださいね。
無くされましたら再発行には金貨3枚必要になりますのでお気をつけください。」
「はい。わかりました。」
「それでは、次に初心者講習ですがいつお受けになられますか?」
「初心者講習ですか。一番早いのはいつですか?」
「今日ですと昼食のあとになります。」
「それでは、それでお願いします。」
「わかりました。時間になりましたらここで呼びかけますのでお集まりくださいね。それとこちらは講習を受けられる方にお配りしている隣の飲食スペースで使えるお食事券になります。良ければお使いください。」
「わかりました。それでは早速ご飯食べに行ってきます!」
俺は、登録を終えて隣で昼食をとるのだった。
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