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クライシスアクター  作者: 地野千塩


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守秘義務〜繭子の場合〜(4)

 確かにこれは口外など出来ない。


 儀式は某カルト教団の教会で行われた。地下にある講堂で、儀式の為にわざわざ作った場所らしい。


 中央のベッドの子供を寝かせ、儀式に参加する大人達が取り囲む。カルトの教祖はもちろん、人気俳優、大手企業の社長も参加していた。いくつかの呪文をみんなで唱え、子供を殺した。


 その後の事はよく覚えていない。覚えていたら良心が動いて、正気は保てなかったかもしれない。


 生贄儀式といっても犯罪行為であるので、最初は捕まらないかとヒヤヒヤもしたが、繭子以外の人間は、全員慣れた様子だった。繭子も、内心は混乱もしていたが、彼らと一緒にいると、感覚がマヒしてきた。


 こうして橋爪に誘われるまま何度か生贄儀式に参加していたら、大手事務所に移籍が決まり、アイドル歌手としてプロデューサーもいた。トントン拍子に成功していき、怖いぐらいだった。


 ミカエルという陰謀論者が言っていた通りで、鳥肌もたつ。ああいった陰謀論者に生贄儀式があるのも、わざとカルト側が流している情報だったりするらしい。そうすれば、SFやファンタジー風の「陰謀論」となり、実際の犯罪だと認識できなくなるかららしい。


 こうして成功していった繭子は、SNSも書く事が許されなかった。もちろん、こんな生贄儀式がある事も口外などできない。警察も関わっているらしいので、おそらく犯罪にもできないだろう。子供も虐待の被害者らしいので、親から文句が出る可能性も低いだろう。


 たとえ口外しても殺されるだろう。昨日、人気若手俳優の一人が自殺したらしいが、儀式で見た事のある顔だった。彼はこの事を世間に公表しようとしていた噂がある。


 自分も口外などしようものなら、こうして殺さられるかもしれない。


 生贄=良いものです?


 成功を手に入れた繭子だが、決してそんな事は言えない。


 これも守秘義務というものだろう。

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