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B15:ダンジョンを運営しよう

 さて、状況を整理しよう。

 現在、俺たちの最終目標は、ルナの故郷である空飛ぶ島へ行き、石化している住人を助けること。

 そのためには、石化を解除できるアイテム「世界樹の雫」が大量に必要だ。その入手方法として、ダンジョンを作り、ポイントを稼いで世界樹の雫に交換する。

 ポイントを稼ぐためには、来場者を増やさなくてはならない。それには、挑戦するだけのうまみがあるダンジョンだと思ってもらわなくてはならない。そこで、俺のスキルを使って貴金属や魔法金属のブロックを出し、それをドワーフに加工してもらって、宝箱に入れておく。そうすれば、貴金属を売り払って現金にしたい金欠冒険者や、魔法金属を手に入れて装備を作りたい熟練冒険者が集まるだろう。

 しかし俺のスキルについてはあまり知られたくないので、ドワーフの奴隷を買って鍛冶師として育成することにした。職人街の鍛冶師たちに協力を取り付けた。今後はさらにドワーフの奴隷を買い集め、その購入資金と生活費をまかなうために現金収入も必要になる。

 アダマンタイトやドラゴンは高く売れるが、そればかり大量に売ると値崩れするので、あちこちのダンジョンで色々な魔物を倒して回る必要がある。まあ、そんなのは、やればいいだけだ。ルナもいて、ブランチマイニングができる俺には、難しいことじゃない。


「そうすると、あとはいよいよダンジョンを作っていく事になるな」


「そうですね。まずは場所をどうしましょうか?」


「そうだな。奴隷の移動もあるし、この街の経済に貢献する狙いもあるから――」


 街からあまり遠くても都合が悪い。相互の発展を考えるのが理想的だ。

 いうなれば新しい街を作るようなもの。ただ、作るのはダンジョンなので、事前に領主に届け出る必要はない。ダンジョンに納税の義務とかないからね。

 ゆえに、どこに作ろうが、その土地の所有者がどうとか考える必要はない。だってダンジョンなんだもの。とはいえ、いきなり新しいダンジョンが現れたら、どういう反応が起きるか分からない。なので、未発見のダンジョンを見つけたという感じで公表したい。

 よって、場所はあまり人目につかない所で、なおかつ街との往来が不便にならない所という条件になる。街との距離は、2~5キロメートルぐらいがいいだろう。大型の魔物や大量の戦利品を運ぶのに、何とか頑張ってみようと思える距離だ。それより近いと街に近すぎて警戒され、遠すぎると往来が面倒になって来場者が減るだろう。そして交通の便が悪くないように、街道から離れすぎないことも重要だ。かといって近すぎるのも、過去にそこを訪れた人がいる可能性が高くなってしまい、未発見だったことが不自然になってしまう。


「このあたりがいいか?」


 地図に円を描いて、2~5キロメートルの範囲を定める。

 あとはそこから、街道に近い場所で、人目につかない場所に見当をつける。

 俺が選んだ候補地は、街道沿いを流れる川の上流、滝の裏側だ。


「滝に隠れて未発見だったダンジョンという筋書きですね? いいと思います。

 川を使って水運で戦利品を運ぶこともできますし、街道からも離れすぎていません」


「よし、じゃあ作っていこう」


 ルナの同意も得られたところで、実際にダンジョンを作っていく。

 現地へ向かい、滝の裏側をブロック化して、洞窟を作る。爆発ブロックやルナの攻撃を使って、表面をダメージ加工し、自然の洞窟に近い感じにしておく。

 10メートルほど中に入ったら、あとはダンジョンブロックで遺跡っぽく作っていく。いちいち加工するのが面倒ともいう。俺のスキルの射程距離を最大利用すれば、一気に20フロアまとめて作れるので、サクッと100フロアほど作って、最下層にドワーフたちの住居と工房を用意しておく。

 よそのダンジョンで獲得したスポナーブロックを配置し、罠ブロックも織り交ぜながら、とりあえず宝箱は配置しないでおく。その代わりゴーレムのスポナーが多めだ。よそのダンジョンを制覇してコアを操作し、アイアンゴーレムやミスリルゴーレムなどのスポナーを出してブロック化しておいたのだ。下層にはドラゴンのスポナーブロックも配置してある。

 各所に安全地帯を作り、滝の上から水を引き込んで、ルナのスキルで木を運び込んで植えておく。枯れ枝や枯葉を集めて燃料にすれば、焚火をして水の煮沸消毒や簡単な調理もできるだろう。安全地帯のすぐ外側には、食用に適する弱い魔物のスポナーブロックを置いておく。

 冒険者たちにはしっかり体調を整えて翌日の冒険に臨んでもらいたい。心地よく休める場所があれば、このダンジョンの人気は高まるだろう。よそのダンジョンはそうなっていないし、誰だって死にたくないのだから、休める場所があるダンジョンなんて、大人気間違いなしだ。

 最後にダンジョンコアブロックを設置して、準備完了。


「それじゃあ、適当に魔物を倒して持ち帰ろう」


「はい、ソリッド様」


 つまり宣伝だ。

 新しいダンジョンを発見した。冒険者ギルドにそう報告すればいい。

 そこで倒してきた魔物だと言って買い取りを頼めば、それを見ていた冒険者たちが勝手に噂を広めてくれる。ましてや、出したものが金だのミスリルだのとなれば、冒険者たちの目が輝くこと請け合いだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど 1m3集めるのが大変か
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