表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

チュートリアル


 「目をお開け下さい。」


 「おぉ!?」


 ナビゲーターの声に目を開けるとそこには現実にしか思えない景色が広がっていた。


 「え!? これ人間が作ったの!? 人類やばいな!!」


 風も感じるし匂いもするって何だこれ?


 「あくまで仮想現実ですが、危険防止のため痛覚はあまり感じように設定されています。攻撃を受けたときなどはスポンジの棒で叩かれた程度の衝撃となります。」


 情報通りだな。殴られると痛いもんな。くそ、あの痛み忘れんぞありさ!!


 俺がクラスメイトのちびっこに怨嗟の念を送っていると、


 「それではチュートリアルを開始しますがよろしいですか?」


 「オッケーです!!」


 敬語が抜けん。だってきれいな声なんですもの。


 「チュートリアルは基本的な戦闘の仕方の説明のみになります。あとはこの世界を自由にお楽しみください。」


 チュートリアル短いのはいいよな。


 「まず装備ですが、コンソールを呼び出し、インベントリから装備欄にドラッグすることで身に着けることができます。スキルを使用する際はそのスキル名を口にすることで使用可能です。基本的に自分の立ち回りとスキルの組み合わせで戦闘することになります。」


 実際自分で動きながらスキル使うってのが初体験だから楽しみな事この上ないな。あとは肝心の武器なんだけど。


 「それでは職業に合わせた初心者用の武器を配布いたします。千両様は冒険者なのですべての種類の初心者武器となります。」


 そう、これが俺が冒険者を選んだ理由だ。冒険者は補正値が低く、育てても大したスキルを覚えられないんだけど、その代わりすべての武器種を使えるって特徴があるんだよな。俺はそれが目当てで冒険者にしたんだ。ここで全種の武器を持ってれば転職したときにいちいち武器を買わなくて済むからな。俺はいろんな職を試したいんだ。


 「よし! とりあえずこれにしとくか!」


 俺はオーソドックスに剣を手に取った。


 「それでは戦闘を開始します。」


 目の前に魔法陣が浮かびその中から、青いスライムが現れる。お前はこの世界でも最弱の位置づけなんだなかわいそうに。


 「そりゃ!」


 剣を三回当てたら倒せた。一回で倒せない当たりやっぱ冒険者基礎ステータス低いんだな。そんなことを考えているとまた魔法陣からスライムが現れた。


 「今度はスキルを使用してみてください。」


 冒険者が最初から持ってるスキルは確か、


 「テクニカル!」


 これは器用さがほんのちょっぴり上がるスキルだ。器用さは武器の扱いがうまくなるとかそんな感じ。クリティカル率なんかにも関係あるらしい。


 「って攻撃回数変わらんな!」


 さっきと同じ3回の攻撃で消えるスライムを見て、まあ冒険者の最初のスキルなんてそんなもんかと思う俺だった。

 


 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ